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プロが斬る、“それ、アウト!”なベースメイクの思い込み7項目。

  • 2019.4.19
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プロが斬る、“それ、アウト!”なベースメイクの思い込み7項目。
2019.04.19 08:00
肌がイマイチあか抜けない……。その原因はベースメイクアイテムの選び方や使い方にあるのかも。『VOGUE JAPAN』7月号「塗ってこそヌーディ、最新モードなメースメイク。」では、使い方次第で肌を何倍も輝かせることが可能な、最新ベースメイクの傾向と対策を紹介している。メイクアップ・アーティストの耕万理子さんとMICHIRUさんが教えてくれた、肌づくりの間違いやすい思い込みと正解テクをピックアップしてお届け。

1. “隠したいので下地、ファンデ、コンシーラー、お粉とフルで使います。”


フルアイテム使うのは全然OK! 肝心なのは、塗る量や使いどころ。「下地とファンデはフェイスラインは外して、素肌を生かす感じで薄く塗布。色ムラなどを隠すのはコンシーラーの役目です。仕上げのパウダーは崩れやすい部分にだけ、ブラシでふんわりと」(MICHIRUさん)。耕さんもまったくの同意見。「それぞれ目的が違うから、薄くレイヤーできればパーフェクト! フェイスラインに素肌感やツヤを残すのが厚化粧に見えないポイントです」


〈右〉超微粒子ダイヤモンドを内包したパウダーが光を操り、柔らかな肌印象に。アヤナス フェイスパウダー コンセントレート ¥5,000/AYANASU(ディセンシア 0120-714-115)

〈左〉彩度の高い色とクリアなツヤが透明感を生み、塗った感がないのにハイカバー。ラディアント クリーム コンシーラー 全3色 ¥5,000/SUQQU(0120-988-761)

2. “すっぴん風に見せたいので、日焼け止めしか使いません。”


すっぴん風に見せたいから塗らないではなく、塗り重ねなくても肌が整うアイテムを使うことが大事。「日焼け止め+お粉だけでもいいですが、肌の色ムラはカバーしたい。最近はスキントーンを整える系のUVケアが出ていて、塗ってる感はないけど肌をトーンアップしてくれます」(MICHIRUさん)。大人になったら、ある程度のきちんと感は必要だとも。「日焼け止めをBBやCCに変えるだけできちんと感が出せます」(耕 万理子さん)


〈右〉ピンクの光で透明感を高める、MICHIRUさんおすすめのUV乳液。スノー パーフェクト ライト SPF25・PA++ 30ml ¥12,000/DIOR(03-3239-0618)

〈左〉肌のノイズを自然にカバー。CCジェル クイックグロー SPF12・PA+ 30g ¥4,500(限定発売中)/RMK(0120-988-271)

3. “地黒なので、ファンデーションが白浮きしがち。”


色白に見せたいためか、「ファンデが肌の色よりワントーン明るい人が多い」とMICHIRUさん。白浮きの原因はそこにあり。「ファンデを明るくするより、コントロールカラーでトーンアップするほうが自然だし、顔にメリハリも出ます。日焼け系の色黒肌にはオレンジやアプリコット系がおすすめ」。夏場、日に焼けてファンデの色が合わなくなっても、このテクを知っていれば買い替え不要かも。


沈んだ肌色に透明感を与え、ヘルシーに見せるアプリコット色のプライマー。くすみ解消にも適任。アンジェリックコンプレクションプライマー 02 SPF22・PA+++ 30g ¥4,200/THREE(0120-898-003)

4. “シェーディングやハイライトは厚化粧に見えるので使わない。”


「ハイライトは入れる位置が重要。鼻筋全体ではなく鼻の付け根の凹んだところと、頬骨の少し上にのせるくらいでいい。使う量にも気をつけ、さりげなく入れられたら、素肌っぽく自然なツヤ感に仕上げられます」(MICHIRUさん)。肌全体の質感もポイントに。「ハイライトやシェーディングを入れて肌がマットだと、舞台メイクみたいになってしまう。ファンデーションは潤いのあるものに」(耕さん)


〈右〉「ツヤの膜を張る感じがいい」と耕さんおすすめの潤い系。ミネラルフローレスリキッドファンデーション SPF15・PA++ 30g 全2色 ¥3,500/ETVOS(0120-0477-80)

〈左〉量を調整しやすいクリームタイプ。つややかで温かみのある肌に。ルミナイザークワッド ¥6,200/RMS BEAUTY(アルファネット 0120-6427-8177)

5. “下地は使わず、いきなりファンデーションをオン。”


「下地を使うとファンデの密着度がアップし、化粧持ちも断然よく、毛穴の目立ちが気にならない肌でいられます」(耕さん)。素肌にいきなりファンデーションは、のびにくく、ムラになりやすいと考えて。「ただ、下地のつけ過ぎもファンデがムラになるので注意。肌のあらを隠そうとしてファンデが厚塗りになりがちですが、下地を塗っていればカバーすべき度合いを軽減できます」(MICHIRUさん)


テカリを抑え、毛穴の気にならない肌に。トップ シークレット モイスチャー エクラ ポア マット 30ml ¥6,000(5月10日発売)/YVES SAINT LAURENT(03-6911-8563)

6. “コンシーラーを使うと隠した部分が逆に目立つ気が……。”


コンシーラーの悪目立ちは、2色使いとブラシ塗りで解決を。「コンシーラー1色で仕上げると目立ちやすい。シミやクマはオレンジ系を仕込んだ上から、肌色でカバーするときれいに消えます」(MICHIRUさん)。目立つかどうかは塗り方次第とも。「天然毛の毛足の短いブラシで塗布するのがおすすめ。天然毛は油分を吸うので、1カ所にボテッとつきにくくなじませやすい。ファンデとの境目がうまくなじんでいないのも目立つ原因だと思います」(耕さん)


〈右〉シミや茶系のクマ消しに最適なアプリコット色のコンシーラー。柔らかで肌なじみも◎。フィックス イット カラー 200 ¥4,200/DIOR(03-3239-0618)

〈左〉先端が細いペンシル型のアイライン用ブラシは、細かなシミやソバカス隠しにも活躍。#219S ペンシル ブラシ ¥4,300/M・A・C(0570-003-770)

7. “乾燥肌だから、マットなベースメイクはNG?”


マットファンデは肌がパサつきそう……という人にアドバイス。「シートマスクやローションパックなどで、メイク前の素肌をしっかり保湿しておくこと。またテカリやすい部分を抑えておけば、マットファンデでなくても全体の肌感がマットっぽく見えます」(MICHIRUさん)。耕さんからもひと言。「潤いを与えたら、きちんと浸透させることも大事。肌が湿ったままファンデを塗るとヨレの原因に」


〈右〉毛穴やテカリもカバーする美容下地。ミネラルイレイザーバーム SPF20・PA++ ¥5,800/MIMC(03-6421-4211)

〈左〉瞬時に肌がもっちりしてキメも整う。耕さんもメイク前に愛用。草花木果 マスクジェル 90g ¥3,000/SOKAMOCKA(キナリ 0120-47-8910)
話を聞いたのは……
耕 万理子

メイクアップ・アーティスト。某外資系コスメブランドでシニアアーティストとして活動後、独立。繊細なベースメイクに定評あり。

MICHIRU

メイクアップ・アーティスト。国内外の雑誌や広告などで活躍するほか、ビューティー・ディレクターとして化粧品開発にも携わる。

Photos: Tsuyoshi Ogawa Text: Chiho Ejiri Editor: Yu Soga

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