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謝らない夫「ごめん!」のひと言がなぜ出てこない? 2つの理由、2つの対処法

  • 2019.4.18
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自分が悪いと思ったとき、「ごめんなさい」と謝る。それは、人として当たり前のことです。わが子にも、悪いことをしたなと思ったら「ごめんなさいって言おうね」と声をかけた経験のあるママも多いでしょう。

しかし、素直に「ごめんなさい」と言えるわが子を見たとき、ふっと夫の顔が頭をよぎることはないでしょうか。

「そういえば夫って謝らない…」

過去のイラッとした場面を思い出し、ため息をつきたくなる妻も多いかもしれません。今回は、謝らない夫の頭の中をのぞいてみることにしましょう。

■うちの夫「こんなとき」でも謝りません!

「この人、ほんとに謝らないなぁ…」と夫にウンザリしてしまうのは、どんなときでしょう。明らかに夫に非があるのに、頑として謝らない。例えば、こんなシチュエーションではないでしょうか。

ケース1
自分の不注意で棚においてあった食器を落とし、割ってしまった夫。「ごめん! 割っちゃった…」というのが普通なのに、放った一言は「なんかお皿が落ちてきたんだけど…」。お皿が割れたことを重力のせいにした。

ケース2
出かける前に「洗たく物を取り込んでおいてね」と夫にお願い。夕方、雨がふってきたところで帰宅したら、洗たく物は外に干しっぱなしで、衣類はずぶぬれ。

なぜ雨がふっているのに取り込まなかったの? と聞くと自分が忘れていたにもかかわらず「そのとき忙しかったから」「雨が降っているのに気づかなかった」と言い訳。自分の非を断固として認めない。

謝らない夫は、無意識に「まず言い訳をする」という特長があるようです。自分以外の何かが悪いわけで、自分は悪くない。謝らない夫は「自分に非があることを認めたくない」という思いが強いといえるでしょう。

■「自分のせいじゃない」と思う夫…どうして? 理由は2つ



「ごめん」といえばすむのに、どうしてその一言がいえないのでしょうか。そんな夫の様子に困惑してしまう妻も多いことでしょう。

実は、夫は「謝ること」に対してさまざまな思いを抱えています。謝らないのは、謝ることで自分が望まない状況に陥るのではないか、という一種の「おびえ」を感じているからです。

例えば、これまでの人生で傷ついた経験が少ない人は「責められて傷つくこと」を必要以上に恐れている場合があります。

謝らなければいけないシチュエーションで、相手から「どうしてこうなっちゃったの?」「何してるの?」と言われると、責められているような気がするのでしょう。その状態からなんとか抜け出そうとするため、「自分は悪くない」と他人ごとにしてしまおうとするのです。

また、プライドが邪魔をし、謝罪を避けている場合もあります。

男性は競争原理で生きているので、階層や階級に非常に敏感。「自分は今、何番目にいるんだろう?」といつも気にしている生き物です。社会に出て、他人から評価されることに慣れてしまっているので、悪い評価を受けそうな事態に直面すると、無意識に避けてしまうんですね。

謝る=できない自分、ダメな自分を認めること。それはしたくない、できれば避けたい…。こうした思いを分かってあげられず「あなたがやったんでしょ? 自分がしたことなのになんで謝れないの?」と正論で責めると、根の深いケンカに発展してしまうこともあるので、注意が必要です。






■謝らない夫「悪いと思っているタイプ、何も感じていないタイプ」



では、謝らない夫にはどのように対処すれば良いのでしょう。

対処法を考える前に、謝らない夫には2タイプいることを知っておきましょう。そのタイプによって対処法も異なります。

1.「だって」など、言い訳の言葉を口にする自覚ありタイプ


1つ目のタイプは「だってしょうがないでしょ」「でも〇〇だったから…」など言い訳をするタイプです。このタイプ、実は「自分が悪い」と自覚しています。こういうタイプは最初にワンクッション、受け止めの言葉をかけてみることです。

例えば「それは忘れちゃうか」「大変だったみたいだね」「大丈夫だった?」など「事情があったんだね」という内容の一言を挟み、そのあとで「次はこうしてね」という話し方をしてみます。

もちろんワンクッション受け止めの言葉をかけたとしても、すぐに謝るようにはならないでしょう。でも続けてみると、夫はだんだんと、妻が自分を責めているのではないと理解しはじめ「俺が悪いことしたんだよな…」と申し訳ない気持ちになるものです。そうした思いが心に根付くようになれば、自然と「ごめん」の一言が出るようになるでしょう。

2.言い訳の言葉を口にせず、自分が悪いと自覚のないタイプ


「だって」「でも」など言い訳の言葉が出ないタイプは、そもそも自分が悪いという自覚がありません。

この場合は、理由からきちんと説明します。例えば、雨がふったら洗たく物を取り込むようにお願いしていたのにやってくれなかったときは「雨にぬれた洗たく物は、もう1度洗わなきゃいけない。それは2度手間になるから雨がふったら取り込んでくれる?」と、理由から伝えます。

洗濯ものは、雨がふったら取り込むのが当たり前ですよね。毎日家事にいそしんでいる人なら、考えなくても分かることでしょう。けれど、夫にその当たり前は通じません。

やったことがない、慣れていない人は「雨がふったら、部屋の中に洗たく物を取り込む」という発想自体がそもそもないのです。だからきちんと言葉で「〇〇しないと、〇〇になるから〇〇してね」と細かく説明してあげることが、要らぬトラブルを未然に防ぐ近道となります。

謝らないからといって自分が悪いと思っていないかというと、必ずしもそうではありません。謝らない夫には自分が悪いと自覚しているタイプ、自覚してないタイプがいることを意識してみましょう。

また「相手は分かっているはず」という自分にとっての当たり前が、実は相手にとっては当たり前じゃない…ということも想像してみましょう。

そう考えてみると、謝らない夫を目にしたときの対応も少し変わってくるのではないでしょうか?


(佐藤栄子)

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