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“ママ友必要ない”に声が集まるワケ。「いまどきママの友人関係」の実態とは

  • 2019.4.16
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ウーマンエキサイトで連載中のちゅいママさんの記事「子どものための“頑張らないといけない”ママ友付き合いってするべき?」で、ママ友に関するアンケートを実施しました。

アンケートでは、「ママ友なんていらない」という人もいれば、ママ友をとても重要な存在と捉えるコメントもあり、それぞれの“ママ友”観があることがわかりました。

いろんな考えの人がいるなかで、ママたちはどうやってトラブルを避け、良い関係(どれを“良し”とするかもそれぞれですよね)を保っているのでしょうか。コメントから探っていきます。

■ママ友、何人くらいいる?

アンケートで、「以前からの友人ではなく、母親となってから関係ができた“ママ友”はいますか?」と問いかけたところ、「数人いる」が59%、「まったくいない」が31%、「たくさんいる」が9%という結果が出ました。

Q1.以前からの友人ではなく、母親となってから関係ができた「ママ友」はいますか?
数人いる 59%
まったいない 31%
たくさんいる 9%
その他1%

意外だったのは、「まったくいない」という人が31%もいること。「どこから“ママ友”と呼ぶのか」という定義もあいまいなため、人それぞれの認識も異なると思います。ただある一定層の方が「ママ友を作らない」と考えている人がいるという印象を受けました。

■ママ友は戦友! つらさ、大変さを夫より理解してくれる



ママ友の良さとは、どんな部分にあるのでしょうか? ママ友との出会いに恵まれ、育児の悩みを相談したり、ピンチのときには助け合ったりすることで、つらい子育てを乗り越えられたというママたちのコメントをご紹介します。

私はママ友に何度も救われました。子どもが体調を崩して買い物に行けないとき、「必要なものあったら言って! 届けるから!」と言ってくれた優しさが本当にうれしかったです。ママ友って戦友みたいで、つらさや大変さを誰よりもわかってくれる存在です!
無理に作るものでもないけど、私は旦那が土日不在で平日も帰宅は23時なのでママ友にいろいろ助けられました。下の子の発熱のとき、上の子の送迎をしてくれたり下の子を預かってくれたり、土日遊んでくれたり…。転勤族なので昔からの知り合いもいないし、ママ友はなくてはならない存在です。
夫より子育ての悩みに共感してくれることが多い。この“共感”に救われる。気の合うママ友に出会えたら子育てが気楽になる。
子どもも成人したけど、ママ友の域を超え、老いたあとにみんなで一緒に老人ホームに入りたい友だちになった。
子育てをしていると、自信をなくしたり、どうしようもない孤独を感じたりするときがありませんか? そんなとき、わかり合えるママがいることで救われることがあると思います。

ただ、そんな出会いに恵まれるかどうかは、運とも言えるかも。実際、「ママ友作り」に苦労しているママがたくさんいることが次のコメントからわかります。

■ネガティブイメージが先行!? ママ友の作り方がわからない…
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ママたちから寄せられた、「ママ友がほしいと思っているけれど、なかなか作れず悩んでいる」という声。自分だけの関係ではなく、子どもありきの人間関係だから、「失敗してはいけない」「自分が嫌われたら子どもに影響するのでは?」など、プレッシャーに感じてしまうママもいるようです。

ママ友作りって本当に難しいです。その人の年齢、バックグラウンドや生活水準、仕事、何もわからないなかで会話を見つけていく。どこに地雷があるかわからない。唯一の共通点は子どものみ。でもネットでは、「子どもの成長に関する会話は相手を傷つける可能性もある」と。「え、何しゃべればいいの?」って思います(笑)。 最近、別に無理してママ友作らなくてもいいか! と思えてきました。
誘うきっかけが難しい~~。誘われやすい雰囲気もいるのかな?
ママ友ゼロです! 仲良くしようと思っても会話が弾まない、敬語からタメ口になるまで、どの段階でそうしたらいいのかわからない! 粗相なく敬語でとおすと堅苦しいし、全然仲良くなれないです。友だち作るの上手なママさんは、うまく居場所を作っているような気がしてうらやましいです。子どもを介さないで出会った人とは友だちになれたので、私はきっとママ友というのが向かないんだろうなーと思っています。
Instagramでキラキラしたママ友会を見ると、それができない自分は母としてダメなんだと思っていました!
ママ友がうまくできないことで自分を責めたり、イライラして家族にあたってしまうママも…。根底には、かつてのちゅいママさんのように「子どものために、ママ友とうまくやるべき」という母としての理想、使命感があるようです。



■自分の友だちと勘違いするとトラブル発生?



リアルに体験した経験、先輩ママの体験談、ドラマ、ネットの影響など、さまざまなことからママたちが、「ママ友」という存在に少なからずネガティブなイメージを持っているということがコメントから読み取れます。

では、それを踏まえてママたちは、どんなお付き合いをしているのでしょうか。トラブルを生まないためにしている工夫とは?

子どもを介しての知り合いをママ友と呼ぶのだとしたら、ママ友は、情報交換のツールの1つだと思っています。子ども同士が仲良ければ浅く付き合っていても損はないです。
ただ、役員などを通じて知り合ったママ友は、達成感を共有した仕事仲間のような、同士のような気持ちを持ちあっていて、定期的に集まって飲んだり、プライベートを相談しあったりできる仲です。無理に作る必要はないけれど、ママ友の世界もステキです。
子どもが幼稚園に上がってから3回も転勤で園が変わっていますが、ママ友付き合いでは無理をしないのが一番と感じています。コミュ力ある方ではないので、すぐに打ち解けたりはできないのですが…、あいさつは笑顔で、相手の家庭のことを根掘り葉掘り聞かない、悪口など後ろ向きなことを話さない、などを心掛けています。
いろいろなところでママ友同士のいざこざを聞き、長女が入園する前はおびえていましたが、いざ入園してみたら、みんないい人ばかり。全部腹の底から本音を言えることはないですが、“子どもあってのママ同士の関係”ってことをみんなわきまえている感じです。あくまでも自分の友だちではなく言葉どおり“ママ友”だと思っています。自分の友だちと勘違いしてしまうとトラブルなど発生しやすいのかなーと、経験してみて思います。仲良くしたい相手ほど、ほどよく距離を取ることが大切だと肝に命じています。
なるべく子どもの性別と違う子どものママと付き合う。下手にくらべたりライバル関係にならないから。



ほかに「話すけれど、連絡先は聞かない」「あまり深入りしないようにしている」など、自分でルールを決めているママも。

これまでの背景がまったくわからず、子どもとのつながりだけで知り合う関係。だからこそ、相手が心を許せる人かどうか慎重に考えたい、トラブルに巻き込まれないために自分で線引きしたいという気持ちはとてもよくわかります。

■「無理にママ友を作る必要はない」の声が集まる理由



今回のコメントで多かったのは、「無理にママ友を作ろうとは思わない」という意見。ちゅいママさんも記事のなかで、ストレスがたまる「頑張らないといけない人付き合い」をしないとしたことに、共感するコメントが集まりました。
ママ友がいるのがあたり前みたいな風潮だけど、ママ友がいないことで困ったこともとくにありません。だから「ママ友を作らなきゃ! 」という気持ちになったことすらない。何かのつながりやきっかけで出会ったママと気が合って、友だちになれることがあればいいなとは思うけど、無理にママ友を作る必要はないのでは?
「この人は学生時代に出会っても友だちになっていただろうな」って思う人と深く長く付き合うようにしている。そうでない人は会っても疲れるから、そんなに深くは無理して付き合わない。
今、子どもが中学生ですが、幼稚園のママ友から始まったけれど、その後も付き合いがずっと続いている友だちが数人います。たまたま、きっかけは子どもだったけれど、「この人たちとは子どもがいないところで出会ったとしてもいい友だちになれるな」というくらい気が合います。結局は、自分だな、と。自分が合う人と付き合えばいい。子どもは子どもだと思います。合わない人と無理して付き合う必要はない。

ママ友がいることで、孤独な育児から救われたり、役立つ情報が手に入ったりといったメリットはたくさんあるのだろうと思います。とくに子どもが小さく、ママ自身が手探りで育児をしている最中には、同じような悩みを抱え、試行錯誤しているときには、ママ友の話に安心する人も多いのではないでしょうか。

ただ一方、「子どもが同じ年」「同じ保育園」といった子どものみしか共通項がない出会いのなか、自分にとって本当に気の合う人と出会うことも難しいのかも。また「子どものために」というプレッシャーで「ママ友を作らないと」「輪の中に入らないと」と思い過ぎてしまうと、相当のストレスとなる場合もあります。そういった場合には、適度な距離を保って接するのが賢明かもしれません。

もちろん「ママ友」に限らず人間関係はどんな立場だとしても、トラブルは起こる可能性があります。自分の家族や生活がもっとも大切であることは変わらないと思いますし、ストレスがかかることからは逃げてしまってもいいのではないかと思います。こうして考えると、子ども関連で出会う人ともまずは自分らしいお付き合いの方法を見つけることかもしれませんね。


Q2. 「ママ友」について、ご意見やエピソードがあれば教えてください
回答数:420
アンケート集計期間:2019/3/15~3/18

(古口春菜)

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