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子どもの習いごと「やめる? 続ける?」やめどき4つのタイミング

  • 2019.4.15
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子どもの放課後の過ごし方は、時代の変化とともに変わってきました。月曜日はサッカー、水曜日はピアノ、金曜日は学習塾…。学校を終えたあとも過密スケジュールをこなす子どもたちも多いですね。

しかし、子どもが移り気なのは、ママもパパもよくわかっています。自分から習いたいと言って始めても、急にやる気がなくなったり、「もうやめたい」とぼやいてサボろうとすることがあります。

それが本心なのか、それともその時の気分で言っているのか…。その言葉をうのみにしてやめさせてもいいのか、それとも励まして続けさせればいいのか。

また、習いごとが増えすぎて「やめさせるタイミングがつかめない」という声もちらほら。今回は「習いごとのやめどき」について、見極めのタイミングをお伝えしましょう。

■習いごと「始めた理由は?」子どもの希望、親の都合

やめどきのタイミングを考える前に、まずは習いごとをさせた理由を思い出してみましょう。多くの場合、下記のような理由である場合が多いのではないでしょうか。

・子どもが「やりたい!」といったから。

・ママやパパがやらせたかったから。

・放課後の時間をいつも持て余しているから。

・親が仕事しているため、帰ってくるまでの居場所の確保がしたいから。

習いごとをさせるのは「子どものやりたい」をかなえてあげたいというケースが多いかもしれませんね。ほかにも「放課後はゲームばかりしているから、何か習いごとをしたほうが時間を有効に使える」あるいは「仕事で帰宅時間が遅いので、子どもが習いごとをしてくれれば安心」など、さまざまな理由があるようです。

■習いごと過多のデメリット

習いごとは、子どもが学校で深めにくい興味や好奇心を満たしてあげることができます。さまざまな経験や知識を得られますし、毎日違うことをすればいつも新鮮な気持ちで活動的に過ごすこともできるでしょう。ただ習いごとの数が多すぎると、下記のようなデメリットが生まれてしまうこともあると思います。

1.疲れがたまる
習いごとを毎日のようにしていると、十分に休む時間が得られず、疲れがたまってしまうことがあります。見た目は元気そうに見えるので気付きにくいかもしれませんが、実は日々の疲れが蓄積し、園や学校では眠そうにしていることもあるでしょう。

2.気疲れする
睡眠もとれているし、ごはんも食べている。けれど子どもは頭の中でいろいろ考えています。習いごとは誰かと競争しなければいけないもの、集中しなければいけないものも多いですよね。すると必要以上にがんばってしまい、結果的に気持ちが疲れる「気疲れ」を起こしてしまうこともあるのです。

3.受け身になる、指示待ちになる
習いごとには指導者がいる場合が多いですよね。すると「次は何をするのかな?」と指示を待つ機会が多くなります。こうした習いごとは秩序を守る、集団行動を守るという経験にはなりますが「次はどう動くべきか」という能動的な考えが生まれにくくなるデメリットもあります。受け身になることで、自分から気付くことが少なくなってしまうのです。

4.友だちと関わる機会が減る
ピアノなど、集団ではなくひとりで習得する習いごとを多くさせている場合、学校外で友だちと関わる機会が減ってしまいますね。例えば、友だちとケンカをしたとき、どう対応すれば良いのか。友だちとどんな遊びをしたら楽しいのか。人との関わりを通じて学ぶ機会が減る可能性もあるといえるでしょう。






■子どもの習いごと「やめどきのタイミングは4つ」



習いごとが多過ぎる、子どもが習いごとに消極的…。そんなときは、いつ、何をきっかけにやめさせればいいのでしょうか。

そもそも、習いごとをやめさせるべきかどうか親が悩むのは、もしかしたら心の奥底に「簡単にやめてしまったら、すぐあきらめる子にならないかしら…」という心配があるのかもしれません。

でも、それは少々心配しすぎかと思います。というのも、小さいうちは本当に興味があるのか、ないのか。子どもも親も判断するのが難しいものです。やってみないと興味があるか、ないかは分かりません。

ですから、まずはお試しという気持ちで始めてみて、「これは向かないな、子どもも楽しそうではないな…」と思ったら3カ月~半年くらいでやめていいと思うのです。

単純に「興味がないことが分かって良かった」と受け止め、また別のことを始めれば良し。同じようにまたやめてしまっても、それで良しと考えてもいいのではないでしょうか。

それでも習いごとをやめさせることに迷うようなら、納得できる小さな目標やゴールを定めてみるのも良いでしょう。

例えば、ピアノを習っているなら「この曲が弾けるようになってからやめよう」、スイミングなら「平泳ぎができるようになったらやめよう」といった小さな目標を設定するのです。達成したあと、もう1度やめるかどうかを子どもと一緒に考えてみる、といった方法もありますね。

「ここまでできたらOK!」というゴールを明確にすることで、「できない、あきらめたから、やめた」といったネガティブな感情ではなく、「達成できた」というポジティブな感情でスッキリとやめられるでしょう。

また本人から「やめたい」と言ってきたときは「何かほかにやりたいことある?」と聞いてみると、意外と別の興味が生まれていることもあります。それなら「代わりにそっちをやろう」とスライドできるので、やめやすいかもしれません。

もし、明らかに子どもの元気がなくなってきた、疲れているように見える…などの心配な変化を感じた場合は、一定期間休む、あるいはやめるなど早めの対処が大切です。

習いごとのやめどき。タイミングで迷ったときは、「お試し期間が終わったとき」「小さなゴールをクリアしたとき」「ほかにやりたいことができたとき」「元気がなくなったとき」と、この4つを基準に考えてみてはいかがでしょうか。


(佐藤栄子)

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