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掃除したばかりでも!?気づくと発生…風呂場のピンク汚れを徹底除去

  • 2019.4.12
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ふとした時に気になる、お風呂場の汚れ。中でもピンク汚れは見ていてちょっぴり嫌な気持ちになることがあります。しかも目にはつくけれど、掃除をしてもまたすぐにできるので、だんだんと掃除することさえも億劫になってしまうんですよね。

でも、それではいけません。ピンク汚れは放っておくと黒カビに変化して、落とすのがとっても大変になる厄介なヤツなんです。気になった今だからこそ、そのお掃除に着手しましょう。今回は、ピンク汚れの原因と対策をご紹介します!

ピンク汚れはなぜできるの?

「ピンク汚れはカビなんだよね?」

そんな声が聞こえてきそうですが、違いますよ。ピンク汚れは『ロドトルラ』という酵母菌の一種。菌自体がピンク色であるため、繁殖するとピンク色に見えるのです。また、人体に悪影響を及ぼす恐れもありますので、できるだけ早く掃除することが肝心です。

『ロドトルラ』はお風呂場に残った水分、石けんかすやシャンプーかすなどを栄養源に増殖していきます。お風呂を上がる前に軽く水洗いしただけでは落としきれない、目に見えない汚れが原因だったんですね。

ピンク汚れの落とし方

ピンク汚れを軽くブラシなどでこすって、汚れを落とした気になっていませんか?実は、こすっただけでは、汚れや菌の元自体はなくなっていないので、またすぐにピンク色に染まっていきます。「洗剤を使えばすぐに落ちるだろう」とも思いがちですが、実はピンク汚れの菌である『ロドトルラ』は特殊な膜構造をしているため、洗剤や乾燥に対する耐性が非常に強いんです。

そんな時に使えるのが、消毒用のエタノール。使い方は簡単。キッチンペーパーなどの厚手の紙にエタノールをしみこませ、ピンク汚れがひどい箇所に置くだけ。こうすると菌を死滅させることができます。最後に紙を取り除き、水で洗い流せばOK。消毒用エタノールは薬局などで購入できるので、ぜひ試してみてください。

ピンク汚れの予防法

とはいってもそんなに簡単にいなくなってくれないのが、菌の厄介なところ。撲滅するには、できるだけ日ごろから菌が繁殖しないような状態でいることが大切です。

ピンク汚れの予防法として効果的なのは、『水分を残さないこと』と『温度を下げること』の2点です。『ロドトルラ』は20度~30度の状態が一番繁殖しやすいと言われています。浴室は温度が上がりがちな場所なので、「寒いから大丈夫だろう」と思ってしまう冬場でも発生するのはそのためなんですね。

対策① お風呂上がりに冷水を壁にかける

有効なのは、お風呂場の温度を下げること。入浴後はお風呂場の中が温かい状態になっているため、菌が繁殖する絶好の環境になっています。20度以下の状態になるよう、冷水をかけてからお風呂場を出るようにしましょう。

対策② 入浴中、入浴後は換気扇を回す

菌の繁殖には『湿度』も関係しています。菌は乾燥した状態が大嫌い。そのため、入浴中から換気扇をかけて、お風呂から上がった後もしばらくは換気扇を回し、浴室内を乾燥させるようにしましょう。『浴室乾燥』モードのあるご家庭では、換気扇よりもそちらを使用するほうが効果的です。

対策③ 水分をできるだけ残さない

絶対にピンク汚れを発生させたくない!と思っている方は、できればお風呂上がりに使わなくなったバスタオルなどで水分を拭き取るようにしましょう。こうすることで効果は倍増します。面倒な方は①、②の対策をして様子をみてみるのがいいでしょう。

ピンク汚れはカビ発生のサイン

ピンク汚れは菌ですが、菌とカビはほぼ同じ条件で発生するものなので、ピンク汚れが発生している場所に、後々カビが発生しやすいと言われています。ピンク汚れはカビの発生を教えてくれるサインでもあるのですね。

カビが発生したら、いよいよ掃除が大変です。ピンク汚れのうちにきちんと対処することで、お風呂場の環境を守りましょう。そのためにも、今回ご紹介した内容をぜひ試してみてくださいね。

監修:鈴野寿子(家事代行サービスCaSy・お掃除研修講師)

photo/PIXTA

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