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世界一の富豪ジェフ・ベゾス氏の財産分与はどうなる?

  • 2019.4.11

アマゾンのCEOであるジェフ・ベゾス氏と妻のマッケンジー・ベゾスさんの離婚調停が成立し、注目されていた世界一のリッチ・マンの財産分与が決定しました。

 

CNBCによると、ベゾス氏は、共同保有していたアマゾン株の75%の他、『ワシントンポスト』紙と、自ら設立した航空宇宙企業『ブルーオリジン』の保有株式を維持。一方、マッケンジーさんは、発行済みのアマゾン株の4%を取得し、その資産は356億ドル(3兆9,600億円)に(ただし、自身が保有する議決権をベゾス氏が維持することに同意)。これによって、マッケンジーさんは、世界で4番目にお金持ちの女性となり、ベゾス氏は世界一の富豪男性のまま、ということに。『フォーブス』誌によると、彼の資産は1,100億ドル(約12兆2,000億円)を下らないとのこと。

 

これは、2位のマイクロソフト社のビル・ゲイツ氏の所有する資産、995億ドル(約11兆円)を100億ドル以上上回る数字。

 

過去24年間のフォーブスの長者番付ランキングで、実に18回もトップの座に輝いたゲイツ氏に対し、ベゾス氏は比較的新顔。最初にランクインしたのは、アマゾンが株式を公開してから1年後の1998年で、当時の企業価値は160億ドル(約1,770億円)と、ベゾス氏の現在の個人資産の一部に過ぎない額。その後の2016年には、四半期毎に100億ドル相当のアマゾンの株式を売却し、多額の資金を得たとのだとか。

 

一方のゲイツ氏は、資産のほとんどをマイクロソフト社から得ており、自身は会社の株式の1%しか保有していないそう。2010年8月には、投資会社バークシャー・ハサウェイ社のCEOであるウォーレン・バフェット氏と「ギビング・プレッジ(寄付誓約宣言)」を開始。億万長者たちに対して、生前もしくは死後に、自身の資産の半分以上を慈善活動に寄付するという宣言を促す寄付啓蒙活動をしているのだとか。『フォーブス』によれば、2016年末の時点で、ゲイツ氏は総額311億ドル(約3兆5,000億円)を寄付しているそう。

 

ベゾス氏は誓約書にサインしていないものの、2015年末の時点でおよそ1億ドル(約110億円)を慈善活動に寄付したそう。

 

また、2018年9月には、慈善基金「ベゾス・デイ・ワン基金」の設立に向けた構想を発表。インスタグラムに投稿された構想発表の一部を抜粋すると、「(この基金は)20億ドル(約2,200億円)規模で、2つの領域に絞って開始します。1つ目は、ホームレスの家族を支援する既存の非営利団体に資金を提供すること、もう1つは、低所得コミュニティに、非営利で、一流の、未就学児向け教育施設(プリスクール)のネットワークを開設することです」とのこと。実際、アマゾンなどの大企業が業績を拡大し、社員が集中したシアトルなどの地域では、住宅価格が高騰し、ホームレスが急増する事態が発生しているのだとか。ベゾス氏の手元に残った潤沢な資金をもって、こうした問題を解消して欲しいものですね。

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Jeff Bezosさん(@jeffbezos)がシェアした投稿 - 2018年 9月月13日午前8時00分PDT

翻訳/mayuko akimoto Photo Getty Images From TOWN&COUNTRY

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