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『ソムタム』って知ってる?日本のみならず世界を虜にするタイ料理の魅力とは

  • 2019.4.18
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色々な国の料理を通して、さまざまな文化に触れていく「世界の胃袋TRIP」。第11回目となる今回は日本人にとっても馴染み深い国、タイをピックアップ!

「都心部では徒歩圏内に大抵専門店がある」と言っていいほど、日本人にとって身近な存在になりつつあるタイ料理。観光地としても人気で、日本人にとっても親しみやすい国ではないでしょうか。今回はそんな人気のタイ料理と食文化をお伝えします。料理はタイの中でも最も暑い東北地方、イサーンの伝統的なメニューを中心にご紹介!

タイの地図

ニューヨーカーの心も掴んだタイ料理店

今回ご紹介する「ソムタムダー」は、タイの首都・バンコクの人気店。ニューヨークにも出店し、なんとミシュランの星も獲得するほど!そんな注目店が2017年に東京・代々木に上陸しました!

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白木を基調とした店内はリラックスした雰囲気。その中にはイサーン地方(タイの東北部)の伝統品がちりばめられています。店内で額に入れて飾られているのは、パーカオマーというタイの家庭でよく使われる平織りのガーゼタオルです。照明も傘には川で魚を捕るために使う網をアレンジして使用しています。

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ソムタムダースタッフの皆さんをパシャリ!今回お話ししてくださったのは、店長の野原さん(左端)とマナスウィーさん(右端)。中央のシェフお2人は素敵な料理をご用意してくださいました。

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タイの家庭は自炊しない!?当たり前に屋台で購入する理由

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John And Penny/ Shutterstock.com

タイの首都バンコク付近では自炊をすることがほとんどありません。その理由はいくつかあります。まず、家にキッチンが付いていないから。家賃平均額と言われる1万円以下の物件ではほとんどなく、物理的に料理をすることが難しいのです。キッチン付きで自炊ができるお家はちょっとリッチなのかもしれませんね。そして、屋台の料理がとにかく安いのも理由の1つ!屋台文化が発展しているので飽きることもなく、自分で作るよりお手頃なんです。地域にもよりますが、ガパオやカオマンガイなら120〜200円くらいで購入可能なんだとか。その価格でお腹いっぱい満足できるなら、毎食購入するのも納得。

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Anansing/ Shutterstock.com

もう1つの理由は、タイ料理は作るのが大変だから。使用するスパイスや食材は多いし、手もかかるし…と作るのに時間、費用、労力がかかるので、コストパフォーマンスを考えると外食の方がお得!というワケなのです。

スパイスはタイ料理に欠かせない!

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店内のカウンターには、ビンに詰められた食材がずらり!中に入っているのは、イサーン料理に欠かせないライムやパームシュガー、ピーナッツ、もやしの芽、松の実など食材の数々。真ん中に入っている卵は、約2週間塩漬けした「塩卵」。辛みや酸味をマイルドにしてくれるため、辛みが効いたイサーン料理との相性は抜群なんです。

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スタミナ源となるニンニクや唐辛子もイサーン料理には欠かせません!大きなすり鉢の中ですりつぶし、さまざまな料理に使用します。こういったスパイス類はタイ料理やイサーン料理を作る上で欠かすことのできないものなのだそう。

タイガールのダイエットフード!イサーンの名物料理「ソムタム」

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まずオーダーしたのは、イサーンの農家が昼食によく食べるという「タムドンダー イサーン」。中央に乗っているのが、イサーンの名物料理、「ソムタム」です。ソムタムとは、細切りの青パパイヤに唐辛子やライムで味付けをした、酸っぱくて辛いサラダのこと。その周りには、カノムチーンという発酵米麺、小魚、豚の皮を揚げたせんべいのケープムーなど、さまざまなおかずが盛られています。

農業が盛んなイサーンでは、昼食の時間には農家の女性たちが輪になって座り、ソムタムを作るのが昔からの伝統。また、ソムタムを作っている間に他の女性は新鮮な野菜やフルーツを集め、男性たちは魚や貝を集めて調理します。それぞれを大きなアルミトレーの上に乗せ、囲むように輪になっていただきながら、食事だけでなく幸せな時間を共有するのがイサーンの食習慣なのです。

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そんな楽しい食事の中心にいつもあるのがソムタム。「ソムタムダー」では辛さが1〜3まで調整できますよ。とても辛いですが、現地のベーシックな味は辛さレベル3なので、辛みが得意な方は是非トライを!

実はこのソムタム、タイ中の女性に愛されているんです。なぜならば、低カロリーでダイエット料理にぴったりだから!酵素をたっぷり含んだパパイヤを使っている点も評価が高く、近年のヘルシーブームに乗っかって、みんながこぞって食べているのだとか。

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そんなソムタムやタムドンダー イサーンなどのおかず類と一緒にオーダーしたいのが、この「カオニャオ」。カオニャオとはもち米のことで、カオ(白)とダム(黒)の2種類があります。農業地域のイサーンではもち米がたくさん収穫され、みんな大好きなのです。日本の米より細長くスラッとした形をしていて、手に取ってもあまりベタつきません。イサーン人はもち米が大好きなので、これを主食にしているのだそう。

海のないイサーン。ナマズを上手に食す!

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内陸地で海がないイサーンにとって、食べられる魚介は川魚や貝、カニ、エビなど。炒め物などにもエビやカニ、貝類がよく使用されています。

今日オーダーしたスープ「トムクロン プラードゥックヤーン」に入っているのは、なんとナマズです!白身魚のナマズを揚げて、スープにIN!

揚げているためコクがあり、さらに酸味が効いたスパイシーなスープの旨味が染み込んで絶品!ニンニクが効いていてクセになる味わいです!野菜もたっぷりと入ってヘルシーなところも女性に好評です。

甘酸っぱいのにもワケがある!タイの定番料理「パッタイ」

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定番タイ料理もお見逃しなく。タイの米麺で作った焼きそば「パッタイクン」は、辛〜いイサーン料理の合間や締めにもピッタリの甘酸っぱい味付けです。
タイ料理が甘く味付けをするのは、暑さで疲労しがちな体への栄養補給として理にかなっているのだそう。レモンやライムなどの酸味も味をおいしくするだけでなく、疲労回復に欠かせないんだとか。甘酸っぱい料理には、ちゃんとその国の風土に合った理由がありました。

パンと一緒で絶品!?イサーンの「映え・かき氷」

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締めのデザートは「ジャムバ パン」というイサーンのかき氷がオススメです!フォトジェニックなピンクはザクロ味のシロップとコンデンスミルクが織りなす色合い。四角くカットされた食パンが周りに添えられています。

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ひと口食べると、氷のキメが細かいのでシャリっと食べやすく、優しい甘みが懐かしさを感じさせる味わいです。食べ進めるうちに溶け出した氷が食パンに染み込んできたのでいただくと…パンから甘いミルク味がじゅわ〜っと口の中に広がります。暑いイサーンでは、このようなかき氷で体をクールダウンさせるそうです。

「甘くて、辛くて、酸っぱい」そんなタイ料理を存分に堪能!この3つの味わいが、ついやみつきになっちゃうんですよね。毎日屋台でこんな料理が食べられるなんて、タイの生活がうらやましい!

次回はタイの文化や国民性についてご紹介します。日本人にとっても身近な国ですが、意外と知らない文化がたくさんあるかも…!?4月19日配信予定です。お楽しみに!

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<information>
ソムタムダー
http://somtumdertokyo.com/
03-3379-5379
営業時間:11:30~14:30 L.O.、17:00〜22:20 L.O.
定休日:なし 
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Writing: 竹林佑子(エフェクト)

Edit+Photo: TRILL