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実測図から解き明かす、ガウディ作品の魅力とは?

  • 2019.3.22
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サグラダ・ファミリア教会やグエル公園などで知られ、19~20世紀を代表するスペインの世界的建築家、アントニオ・ガウディ。彼の作品を40年にわたりスペインで実測している実測家・建築学博士の田中裕也による実測図と考察を基に、その魅力を解き明かす企画展『ガウディをはかる -GAUDI QUEST-』が、寺田倉庫が運営する建築倉庫ミュージアムにて、3月27日(水)より開催される。

サグラダ・ファミリア  誕生の門  断面アイソメ/1985、サグラダ・ファミリア ©️田中裕也

ガウディは、模型とスケッチをベースに、現場の職人とともに作品を築き上げてきたため、その知名度にもかかわらず、手がけた建造物の設計図面がほとんど残されていない。だから田中がガウディ作品の詳細の解明に果たしてきた役割は計り知れないものだ。今回の企画展では、日本初公開として、田中の所蔵品より、5mを超えるサグラダ・ファミリアの壮大な鐘楼尖塔図、8年もの歳月をかけて完成したグエル公園の実測図、テレサ学院のアクソメ図など、多数の実測図原板を展示する。また、会場内には、世界遺産でもあるグエル公園の階段を1/1スケールで再現。来場者自らが実際に展示物を「はかる」追体験をすることで、ガウディ作品に秘められた視覚矯正や身体スケールといった貴重な要素を学べるなど、実測の観点からガウディ建築の世界を楽しめるユニークな展示構成になっている。ガウディ作品のファンや建築マニアはもちろんのこと、ちょっと違った視点でガウディ作品の魅力に触れてみたいひとは必見。これ自体もひとつの芸術と言える精巧な実測図に、時間が経つのも忘れて思わず見入ってしまうはずだ。

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