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CHANEL カール・ラガーフェルドが思い描いた、美しい冬の物語。

  • 2019.3.9
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CHANEL カール・ラガーフェルドが思い描いた、美しい冬の物語。
2019.03.09 17:25
ファーストルックを務めたのは、カール・ラガーフェルドのミューズであったカーラ・デルヴィーニュ。シャネル(CHANEL)のアンバサダーでもあるペネロペ・クルスも登場し会場を驚かせた。

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グラン・パレに広がったのは一面雪に覆われた山々。山小屋、ライト、松の木まで真っ白な雪をかぶり、パリが幻想的な雪景色に様変わりしていた。


2 月19日に永眠したデザイナー、カール・ラガーフェルドに1分間の黙祷を捧げた後、「まるで絵画の中を歩いているようだ!」と彼の声が会場に響く。その声とともに、彼が手がけた最後のコレクションが幕を上げた。


スタートを切ったのはカーラ・デルヴィーニュ。ワイドパンツのオールインワンはホワイト&ブラックのツイードで製作され、ゆったりとしたコートは同色の千鳥格子でエレガントな印象だ。


その後もモノトーンやブラウンといった落ち着きのあるカラーパレットのスーツが続く。トラウザーはワイドで、モデルたちはポケットに手を入れて雪道を歩いていく。ジャケットやコートも襟や袖を強調したり、丈をクロップしてちらりと肌を見せたりと、歴史をしっかりと継承しつつフェミニンでエネルギッシュな現代的シェイプにアップデートされていた。


フィニッシングを施していないツイード、ノルディックやトライバルを彷彿する冬らしい柄の数々、そしてヴィヴィッドなピンクやスカイブルーのウィンタースポーツを連想させるルックと、カールの遊び心が活き活きと表現されていた。スキーヤーのプリントや真っ白なワントーンルックなど、とにかく初めから終わりまで目が離せない。首もとや手首、耳に輝くジュエリーもルックをより一層引き立てていた。

パク・スジュやアンナ・エワースなど豪華なモデル陣が登場。しかし、最もゲストを驚かせたのは女優ペネロペ・クロスだろう。彼女はスノードームをイメージするふわりとしたホワイトのフェザースカートを着用した。


カールらしい茶目っ気を含めた明るいワードローブとは裏腹に、フィナーレでは涙を流すモデルも。憂愁が漂い、彼がいなくなってしまった現実を思い知らされるのだった。

Photos: GORUNWAY Text: Aya Tsuchii

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