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別れたいのにズルズル…「ダメ男と別れられない女」に足りないコト #6

  • 2019.3.7
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「あいつはダメ男!」それはわかっていても、なかなか別れるという決断ができない女子って多いですよね。そこには自分への自信のなさと合わせて、自分の間違いを認めることへの恐怖心が隠れています。でも改めて考えると、なぜ自分の間違いを認めるのが怖くなってしまうのでしょう。恋愛に限らず仕事や人生のいろいろな場面で引っかかるこの怖さ。もう少し引っ張り出して向き合いませんか。

文・おおしまりえ

【おおしまりえの恋愛道場】vol. 6

ダメ男と別れられない!惹かれてキズつく心にある “自分の間違い” を認めない心

いわゆる“ダメ男”と付き合っていると、別れたいけど別れるって決められないことがありますよね。

「この人と別れたら、もう彼氏はできないのではないか」
「今はうまくいってないけど、昔はとても良かったし…」
「本当は私にうまくいかない原因があるんじゃないか」

結論をどう出すかではなく別の問題に論点をすり替えて、漫然と時間を使ってしまうことって、よくあります。うまくいかないからといって、すぐに別れを切り出すのは懸命ではありません。とはいえ、明らかにダメ男になった彼を前にして、言い訳を並べているのはもっとよくありません。別れが怖い気持ちはわかるものの、その裏には自分に対する “別のある気持ち” が隠れていたりもしませんか。

この人がダメなら次はない!そう考える心理

これはなにも恋愛に限ったことではありません。たとえば転職を考える際も、「この会社をやめたら、もう転職先はないかもしれない」なんて思ったりしますよね。でも大体が落ち着いて考え行動すれば、別の転職先は見つかるものですから、悩みの大きさって案外大したことじゃなかったりします。

それでも「これがダメなら次はないかも……」と、どうして人は考えてしまうのか。その理由の1つは、なにかと理由としてあがる、自己肯定感の低さがあります。自分の価値が自分の中で低いからこそ、「私ごときが……」といった卑下する感情が湧くのです。これは気づいたタイミングで、意識的に「そうじゃないよ」と上書きすることで、多少和らぐことが可能です。

そして自己肯定感の低さと合わせて問題なのが、「自分の中で間違いを認められない」という傷つき回避の感情です。間違えた自分を受け入れられないから、別れたりやめたりする決断がなかなか下せない。言葉にすると非効率さが理解できても、実際どうしても間違えた自分を許すことができないのでしょう。

自分を許せない女子に共通する5つのこと

自分が許せない理由を説明する前に、彼女たちに共通する思考パターンを5つご紹介していきます。多く当てはまるほど、自分の失敗をいつも許せてない傾向が強く、これはつまり柔軟性が足りていないとみることもできます。

1. この人には私しかいないと思ってしまう

そもそも人間誰しも“この人しかダメ” ということはありません。それなのに運命の相手だとでも言いたげな理由を並べるのは、なにかに固執する気持ちが強くあるといえます。

2. 「彼には良いところもたくさんある」とつい論点を変えてしまう

良いところがたくさんあることと別れを決めることは、実はイコールではありません。これはうまく論点をすり替えていることに他ならないので、賢くみえて物事と対面することから逃げている選択といえます。

3. 他人が彼を批判していると、怒りや悲しみが湧く

他人が批判したとき、ネガティブな感情がわく。それはどうしてかというと、彼を自分の一部と考え見ているから。彼を批判される=自分を攻撃されたと捉えることがあるからです。

4. 自分は人を見る目がわりとあるほうだと思う

頭の回る女性に多いのですが、自分は人を見る目があると思っている人ほど、自分のミスチョイスには敏感です。どんなに見る目があったとしても、人は選択を間違えます。そこを認められないと、私は見る目があるから、彼を選んだのは間違いではないはずだ。と、目の前のダメ男に執着してしまいます。

5. 別れようと思っても、「アレが終わったら」「あそこまで待とう」となんだかんが理由をつけがち

別れはバツンと決めても良いことがありません。しかし、だからといって先延ばしにしまくるのも良くありません。女性の多くは嫌なことを先延ばしにする傾向が強いですが、こと自分に厳しい人ほど、変なところで「もうちょっともうちょっと……」と、結論を先へ先へと伸ばす傾向が強いです。

自分をなかなか許すことができない女子に共通する項目をあげてみましたが、思い当たる点はありましたか。多く当てはまるほど、自分を許せず、がんじがらめになっているかもしれませんので、ちょっと注意してみましょう。

「自分は間違っていた」と思えると逆に強くなれる理由

自分の間違いを認められない女性とは、一言で言えば「柔軟性がない女性」といえます。ではなぜ認められないのか。その心のもう少し深くには、間違いを認めることで自分の価値が下がるかもしれない…という恐怖心だったります。

自己肯定感が低いから、自分を認められない。そのうえで、自分の選択間違いまで認めてしまえば、さらに自分を責めなくてはいけません。つまりダメ男を手放すという決断には、こんな自分への二段攻撃が隠されています。これじゃあ辛くて決められることも決められないですよね。

そもそも人はなにか選択を間違えたとしても、自分の価値が変わるわけではありません。自己否定感を持ちたくないから彼を手放せないとして、そもそも彼と別れるという選択は、自分を傷つけることとイコールではないという事実を受け入れなくては始まりません。

また「自分は間違った選択をした」という事実を自分の価値とは別物だと受け止められると、人生全体の失敗へのハードルも下がっていきます。自分の決断、自分の行動、自分が選ぶ人。その全ては自分の価値を揺るがすものではないと感覚的に理解できると、新しい一歩も気軽に踏み出せそうではないですか。

ダメ男だってわかっていても別れられない。実は深いところには、自分への自信のなさや失敗して傷つくことへの怖さが隠れています。でも、怖いという気持ちは、引っ張り出してしっかり見つめることで意外と怖くなくなったりします。

強さとは、硬く頑丈で屈強な状態もよいですが、しなやかに受け止めたり交わすことができることも素敵です。そんな心持ちで人生が送れるように、ぜひ自分を整えられるよう意識してみましょう。

おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。

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