1. トップ
  2. グルメ
  3. 姉妹が営むアットホームなポルトガル料理専門店、御茶ノ水「ぽるとがる酒場 piripiri」

姉妹が営むアットホームなポルトガル料理専門店、御茶ノ水「ぽるとがる酒場 piripiri」

  • 2019.3.7
  • 4119 views

ポルトガル料理と聞いて、パッと思い浮かぶ人は少ないのでは? 魚介や米をよく使い、シンプルな調理法で素材のうまみを引き出した料理が多く、一度食べるとリピートする人が多いのだとか。そんなポルトガル料理と、日本ではまだ一般的でないポルトガルワインを扱う、素敵な雰囲気のお店を見つけました。書店や楽器店が建ち並ぶ学生街の御茶ノ水にある「ぽるとがる酒場 piripiri(ピリピリ)」です。

姉妹が営むアットホームなポルトガル料理専門店、御茶ノ水「ぽるとがる酒場 piripiri」
姉妹が営むアットホームなポルトガル料理専門店、御茶ノ水「ぽるとがる酒場 piripiri」
ビルの2階に広がる素敵な空間
姉妹が営むアットホームなポルトガル料理専門店、御茶ノ水「ぽるとがる酒場 piripiri」
ことりっぷ

「ぽるとがる酒場 piripiri」は、東京メトロ千代田線の新御茶ノ水駅から徒歩3分、JR御茶ノ水駅から徒歩5分。にぎやかなメイン通りから少し入った静かな場所にあります。角にあるビルの2階に掲げられた「ぽるとがる やきとりとお酒」という言葉が目印です。

2階へ続く階段を上ると、こぢんまりとした居心地のよさそうな空間が! レトロかつエレガントなライトと、京都の家具店がポルトガルをイメージして作ったという、カラフルなテーブルが目を引きます。

姉妹が営むアットホームなポルトガル料理専門店、御茶ノ水「ぽるとがる酒場 piripiri」
ことりっぷ

席はテーブルが3つとカウンターの、全部で16席。週末はとくに予約するのがおすすめです。

姉妹が営むアットホームなポルトガル料理専門店、御茶ノ水「ぽるとがる酒場 piripiri」
これらの絵皿はコニンブリカといい、ポルトガル中部の都市コインブラで作られたものだそう

店内の棚や壁には、オーナーがポルトガルで買い集めたカラフルな置物やお皿などが飾られていて、思わず見入ってしまいます。

父親のポルトガル移住が店オープンのきっかけ

「ぽるとがる酒場 piripiri」は、ゆきさんとゆりさんの姉妹2人で切り盛りするお店です。ポルトガル料理のお店を開いたのは、彼女たちのお父さんが退職後にポルトガル南部に移住したことがきっかけでした。

ポルトガルを訪れたゆりさんが、南部でよく食べられている炭火焼き料理のおいしさに魅せられ、父親が暮らす街で作り方を学んだのです。

姉妹が営むアットホームなポルトガル料理専門店、御茶ノ水「ぽるとがる酒場 piripiri」
ことりっぷ

その後、「習った料理やポルトガルワインのおいしさを楽しんでもらえる空間を作りたい」という思いから、姉妹2人で「ぽるとがる酒場 piripiri」をオープンすることになったのでした。

ちなみに、店名の「ピリピリ」はポルトガル語でトウガラシの意味で、ゆりさんが料理を学んだ現地の炭火焼きレストランの名前でもあるそう。

本場仕込みのお料理に、期待が高まります。

本場ポルトガルの味が楽しめるメニュー

「ぽるとがる酒場 piripiri」は、メニューがとても豊富です。
なかでもポルトガルならではの味を堪能できる、お店自慢の料理をいただきました。

どれを頼んだらいいのか迷ったときは、「ポルトガル満喫コース」(1人3780円/2人~オーダー可)もあります。前菜とサラダ、肉料理、炊き込みご飯など、ポルトガルの代表的な料理が楽しめるお得なコースです。

姉妹が営むアットホームなポルトガル料理専門店、御茶ノ水「ぽるとがる酒場 piripiri」
ことりっぷ

「鶏の炭火焼き」(1/2羽1620円、1羽 3024円)は、店の看板メニュー。3日間香味野菜に漬け込んだ若鶏に、特製のピリピリソース(ポルトガル産のトウガラシなどで作った自家製ソース)を塗りながら炭火で焼き上げたもので、ポルトガル南部でよく食べられている料理だそうです。皮はパリッとして、肉はジューシーでうまみたっぷり。思わずお酒が進む一品です。

姉妹が営むアットホームなポルトガル料理専門店、御茶ノ水「ぽるとがる酒場 piripiri」
ことりっぷ

ポルトガルを代表する料理「バカリャウのコロッケ」(6個648円)もおすすめです。バカリャウとはタラの塩漬けの干物のことで、タラのうまみが感じられます。

姉妹が営むアットホームなポルトガル料理専門店、御茶ノ水「ぽるとがる酒場 piripiri」
ことりっぷ

「ポルトガル風ソーセージ“リングイッサ”」(1296円)は、ハーブの香りがする豚肉のソーセージの炭火焼き。ていねいに下ごしらえしているという付け合わせの野菜の風味が濃厚で、プロの技が感じられます。

姉妹が営むアットホームなポルトガル料理専門店、御茶ノ水「ぽるとがる酒場 piripiri」
ことりっぷ

写真左は「アロシュ デ ポルボ」(1620円)。カタプラーナという銅製の蓋付き鍋で生米から炊いた、タコの炊き込みご飯です。タコのだしがしみ込んだご飯は日本人の口に合います。用意に30分ほど時間がかかるので、早めにオーダーしておくのが〇。

写真右は「イワシの炭火焼き」(648円)。焼いたイワシに、粒の大きな塩とオリーブオイルがかかっています。シンプルな料理ですが、炭火がイワシのおいしさを余すところなく引き出していて絶品です。

姉妹が営むアットホームなポルトガル料理専門店、御茶ノ水「ぽるとがる酒場 piripiri」
ことりっぷ

そして、忘れてはならないのがワイン。
「ぽるとがる酒場 piripiri」では、ポルトガル各地のワインが赤白各20種類ほど揃うほか、マデイラワインやポートワインなどの甘口のワインも楽しめます。ほか、ポルトガルのビールも飲むことができる貴重なお店です。

おすすめは近年注目されているという「ヴィーニョヴェルデ」(白、グラス648円)。ポルトガル北部が産地の微発泡ワインで、完熟前のブドウから作られており、アルコール度数は低め。フルーティでさわやかな味わいが特徴です。

姉妹が営むアットホームなポルトガル料理専門店、御茶ノ水「ぽるとがる酒場 piripiri」
ことりっぷ

デザートには、ポルトガル名物の「エッグタルト」(540円)を。サクサクしたパイ生地に、やさしい甘さの卵のフィリングがマッチしています。注文を受けてから焼くので、アツアツの焼きたてを味わえます。

ちょっと珍しくておいしい料理と、口当たりのいいワイン。そして、いつまでもいたくなってしまう居心地のいい空間。気の置けない友達との集まりに、「ぽるとがる酒場 piripiri」を利用してみてはいかがですか。

元記事で読む
の記事をもっとみる