国内＆海外、一人旅の極意、教えます！　自由きままに一人旅へGO！

突然有休が取れたり、コンサートのために遠征したり…。一人だからこそ、自由に楽しめるのが一人旅の醍醐味。シティ読者でも61%の人が、「一人旅をしたことがある！」と回答しています。友人と出かけるのもいいけれど、今回は、2人の“旅のプロ”に、一人旅をより楽しむコツをレクチャーしてもらいました！

※データ・コメントは2018年12月12日～18日に実施のシティリビングWebアンケートから。有効回答204。

Illustration:Hanna

＜教えてくれたのは＞

山田静さん

「ひとり旅活性化委員会」主宰。旅の編集・ライター、京都の旅館「京町家 楽遊 堀川五条」のマネージャーも務める。企画制作本「女子ひとり海外旅行最強ナビ」「決定版女ひとり旅読本」など多数。

田島知華（たじはる）さん

世界60カ国230都市以上を渡り歩く、“旅が仕事”のトラベルフォトライター。著書「旅ガール、地球3周分のときめき」「海外ひとり旅ガールの便利帖」も注目を集めています。

初旅には大都市がおすすめ

「初めての海外一人旅で言語に自信がない人には、ニューヨークやロンドン、バンコクなどの大都市がおすすめ。慣れてきたら、物価が安く、交通の便が良くてアクセスしやすい中央アジアなどに出かけてみてもいいかも」と、山田さん。大都市ほど、旅行者の対応に慣れているので、レストランなどでのやりとりも比較的スムーズに。一人の旅行者も多いので、堂々と観光を楽しめます。

【押さえておきたい旅の準備】

緊急連絡先を作って情報共有を

国内のようにコインロッカーを利用できない場合もあるので、より荷物をコンパクトに。

また、もしものときのための緊急連絡先も用意して。信頼できる友人や家族限定のLINEグループを作って、「今×××にいます」など、リアルタイムで報告を。

あとは、「洗濯ネットとシャワーキャップが意外と役に立つんです」と、話す田島さん。「洗濯ネットは、洗濯するときだけでなく、服を分ける袋としても使えます。シャワーキャップは、“簡易シューズカバー”やカメラの雨避け・砂避けとしても活用できるので、1つ持っていると便利ですよ」。

【1】Sightseeing

目的を決めてスポットめぐりを

予定をたくさん詰め込むのもいいけれど、海外の一人旅なら、何か一つの目的を決めて旅するのがおすすめ。余裕のあるスケジュールを組むと、偶然行われていたイベントに“ふらっ”と立ち寄るということも。さらに、「目的のためなら予定を急遽変更」できるのも、一人旅の醍醐味です。

―慣れてきたら―

サマルカンドの代表的な観光スポット レギスタン広場を訪ねてウズベキスタンへ。

写真／駐日ウズベキスタン共和国大使館

ロンドン「ビッグ・ベン」

ニューヨーク「ブルックリン橋」

バンコク「カオサン通り」

【2】Gourmet

3つの方法でリサーチ ステキなお店をみつけよう

「ステキなお店を見つけるには、“ガイドブック・口コミサイト・宿の人に聞く”の方法の中から2つを使って調べてみて。複数の方法を使うことで、食べたいものに出合いやすくなります」と、山田さん。

具体的な質問で“おいしい”ヒントを

例えば、宿の人に話を聞くときは、「予算」「食べたいもの」「お店の雰囲気」といった手がかりを必ず伝えましょう。「何かおいしいものはない？」といった漠然とした質問は、聞かれた相手も困ってしまうので、できるだけ避けて。その土地によって違うマナーを確認するのはもちろん、お店の場所や雰囲気を知るためにも、丁寧なリサーチは欠かせません。

旅に出たら、やっぱりその地域のものを堪能したい！ ワイン発祥の地といわれているジョージアでは、ワインに合うしっかりとした味付けの料理をいただけます。

写真／ジョージア政府観光局

【3】Hotel

駅近はマスト 宿に何を求めるか考えて

宿は、駅や目的地から近いエリアで探して、一人で歩く時間を減らしましょう。宿泊地の目星がついたら、ストリートビューで必ず周辺確認を。

エリアの選択はもちろんですが、“自分が宿に何を求めているか”も重要なポイントです。ゆっくり休息を取りたくて、一定のサービスを求めるなら、チェーン展開しているホテルが無難。旅行者同士のコミュニケーションを求めるなら、10室程度の小さなゲストハウスに泊まってみてもOK。「ゲストハウスに泊まってみたいけれど、不安…」という人は、1泊だけゲストハウスを利用して、ほかの日はホテルに宿泊する手もアリ！