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世界最大の眼鏡国際展ミド開催 トレンドはメタル素材、昆虫型フレーム

  • 2019.2.26
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世界最大級の眼鏡国際展ミド(MIDO)が2月23日から3日間、イタリア・ミラノの総合展示場ローフィエラで開催された。49回目を迎えた今回は、世界から前回を上回る1323社が出展、5万人以上が来場した。

「シャネル(CHANEL)」「ブルガリ(BVLGARI)」「プラダ(PRADA)」「レイバン(RAY-BAN)」など多数の有名ブランドを手掛ける世界最大の眼鏡企業ルックスオティカ(LUXOTTICA)のブースは次世代的な展示の仕方を工夫し、ほとんどサンプルを置かず、サイネージやタブレット端末などデジタルを駆使して新作を紹介した。その他、数多くの有力ブランドを手掛けるサフィロ(SAFILO)、マルコリン(MARCOLIN)、デリーゴ(DE RIGO)など地元イタリアのリーディング企業の新作から見えたトレンドは、昨年から続くメタル素材やキャットアイ型フレームの増加、エクストララージ(特大サイズ)、リムレスなどミニマル、未来感のあるスポーツテイスト、昆虫の目を思わせる楕円形や多角形など変化のあるフレームなどが目立った。クラシックなラウンド系のフレーム人気も健在だが、バリエーションが広がっている。眼鏡を掛けた時のコンフォート感や軽さの追求は必須だ。

LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY- LOUIS VUITTON)とマルコリンとの合弁会社ティリオス(THELIOS)とケリング アイウエア(KERING EYEWEAR)の2大勢力は別会場で単独展を行った。眼鏡事業に力を入れる2大コングロマリットの影響で、眼鏡デザインは全体的にファッション感度をさらに高めている。

日本からは福井県の最大手メーカー、シャルマンを始め、増永眼鏡、アイヴァン、オーマイグラス、「イエローズプラス(YELLOWS PLUS)」、「ユウイチトヤマ.(YUICHI TOYAMA.)」、「マサヒロマルヤマ(MASAHIROMARUYAMA)」など老舗、中堅、独立系ブランドなど10社以上のさまざまな顔ぶれが出展した。技術力が高い日本製眼鏡に対する世界的評価はさらに高まっており、出展したほとんどの日本企業の売り上げは海外が国内を上回っている。シャルマンの宮地正雄・社長は「ハウスブランドの『ラインアート』、『シャルマン』の売り上げが世界で堅調に推移している。今年は『ラインアート』のスタート10周年をきっかけとしてさらに勢いをつけたい」と意欲を見せた。

ジョヴァンニ・ヴィタロー二(Giovanni Vitaloni)イタリア眼鏡製品製造業協会(ANFAO)会長兼ミド会長は、「ミドは世界一の眼鏡国際展としてイノベイティブに成長している。初出展の企業が100社以上あり、ミドの重要性に対する認識の高まりを示している。来年の50回目に向けて新しいシナリオとプロセスを考えており、さらに期待してほしい」と語った。

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