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セフレの彼は私のことどう思っているのでしょうか?【ひとみしょうのお悩み解決】

  • 2019.2.23
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“【お便り募集】文筆家ひとみしょうさんにあなたのお悩み解決してもらいませんか?”にお悩みを送ってくれた方の中から、ピックアップしてひとみしょうさんが解決していきます。

〜「メンヘラデビューさん 41歳」のお悩み〜

ひとみしょうさんこんにちは。 いつも楽しく読ませていただいております。 最近メンヘラデビューしました私こと 41歳の専業主婦です。 質問者さん達より年齢は上かもしれませんが、悩んでいるので相談させてください。 長い話になりますがお付き合いください。

17で主人と知り合い38まで主人だけを愛していました。 38の時人生初のセックスレスになり、魔が差して8歳年下の職場の上司とセフレの関係に…とんでもないクズでした。その後直ぐに上司に彼女が出来て、私は20年ぶりの恋愛感情(今考えれば少し好きだったんです)だったので直ぐに切ることは出来ず、その後も関係は続きました。 不本意な扱いを受けるようになったので、一度は愛する旦那様の元へ戻ろうと思いましたが、セックスの面白さ(主人ともかつてはそうでした)を思いだし、失恋に近い喪失感に耐えきれず出会い系サイトに登録、どうせ貞操を守れなかったのだからと、その後半分ヤケで19、23、27と3人のセフレを作りました。

その時の27歳の男性と関係を結んでから1カ月後「セフレでは寂しい、彼氏にしてほしい」と告白してくれたので不倫関係に発展しました。(勿論他の二人にはお別れをしました) 彼は27歳迄童貞で私しか知らず、何をするのも初めてで、とても可愛く、更に一途に私を愛してくれたので私も凄く好きになりました。

元々結婚願望が無い彼(自分の遺伝子なんか残してもしょうがないと思ってるくらい消極的)でしたが、私となら結婚してみたいと言ってくれるくらい私を愛してくれて、愛のあるセックスが続きました。 性格は真逆ですが、笑いのツボや趣味、セックスのスタンスが一緒で、お互いとてもひかれ合って、週3で会って、彼の家で一緒にご飯を作ったり、遠出したり、毎日がとても新鮮で楽しかったです。(勿論自分の家庭の事をちゃんとこなした上でなので、主人との関係は良好です。)

ですが、付き合いはじめて2年過ぎた頃からよく「寂しい」と言うようになり、その半年後泣きながら「(色々な)相性が良すぎてこのままでは辛すぎる。僕を解放してほしい。」と言われ、私は「こんなにお互い好きなのに今は別れられない。1ヶ月距離をおこう。」となりました。

私は彼の居ない寂しさからサイトに再アクセス、そこで彼の新たな彼女募集の書き込みを見付けてしまい自暴自棄になり、直後に右直事故(私が直進の自転車)をおこし、心身共にがボロボロになり、耐えかねて2週間でギブアップ、彼に会いに行きました。 2週間で彼の気持ちは落ち着いてしまったらしく「このままじゃ駄目だってことに気付いた。もう昔のようには戻れない。」と言われ私は未だ好きだったので「セフレ関係に戻ろう」と言うと、彼は「君がそれで良いなら僕は構わない」となりました。 それから2回会ってセックスしました。 私は今まで彼氏だからと我慢していた事を、こうしてほしいと言えるようになりました。 そのせいか内容は変わらないか、更に良くなっています。

でも気になるのは彼の気持ちです。 セフレなのに未だ好きなんです。 ご飯だけの日もあったり、今度ディズニーランド行こうとか言ってくれるんです。 彼も未だセフレとの線引きが出来てない気がして、もしかしたら?と未だ思ってしまいます。 馬鹿ですよね。 セックスの快感のみを追求するならば、愛のあるセックスに勝る快感は無いと思っている以上、彼を好きで無くなったらきっとこんなにセックスが気持ちよくないのかも?と思いながら、今後彼以上のセックスは出来ないかも?(相性が良かったので)と思ってしまいます。 完全なる執着ですよね(笑) 執着を剥がしたら気持ちいいセックスは出来なくなる。 でも執着を剥がさないとメンタルがボロボロに成ってしまうの葛藤で脱したく、今新たにセフレを募集しています。 未だいい人は現れてません。 ついつい彼と似た人ばかり追いかけてしまいます。 自暴自棄になって誰でも良いと成ってしまいそうな自分が居ます。 彼と寄りを戻したいですが、其が叶わないのであればセフレ関係を止めた方が良いのでしょうか? それとも一セフレとして側に置いておいて(セフレが彼一人では耐えられないので、他に作る予定です)、彼の気持ちが戻るまで支えるべきなのでしょうか?

彼は超奥手で、しばらく恋愛はしたくないと言っているので、しばらく彼女は出来ないと思います。 もう何がしたいのか自分でもよくわかりません。 彼が何を考えてるかもわかりません。 お手透きで構いません。アドバイスしてくだされば幸いです。

〜ひとみしょうさんのお悩み解決コラム〜

これはとてもシンプルな話で、相談メールにみずから書いてあるように、「27歳の彼に対する執着をなくせば、あなたはとても幸せになれる」が答えですよ。

今の時代は、とても平和で豊かだから、誰でも簡単にセフレを作ることができます。でも、セフレをつくってはいけない人というのが、じつはいるんです。

それは、あなたも薄々おわかりでしょうけど、嫉妬する人です。相手を独占したがる人です。そういう人は、絶対にセフレをつくってはいけないんです。

恋人じゃないけどエッチした相手に対するうまい呼称が、今のところセフレしかないから、誰もがセフレという言葉を使っていますが、本来セフレとは、嫉妬も独占欲もなしに、相手に対する思いやりと好奇心だけでセックスを純粋に楽しめるパートナーのことです。

さらに言うなら、セフレと遊ぶという高級かつ贅沢な(!)遊びをする人は、そのマナーとして嫉妬と独占欲を捨て去る訓練(精神的鍛練)をするべき! むかしはこれが常識だったのです。

27歳の彼のこと

27歳の彼って、セックスというものをしてみたかったわけですよね。童貞だったということは、そういうことですよね。

で、あなたが最初の相手になった、となれば、彼があなたにハマるのは必然です。18や19で童貞を捨てるのに協力してくれた女性のことは、「遠い過去の思い出」みたいなものだけど、27歳で童貞を捨てる協力をしてくれた年上の女性って、もう「自分にとってすべて」なんですよね。男って、そういう感覚(錯覚?)に陥るんですよ。

そういう感覚に陥った男の必然として、彼はあなたのことを独占しようとします。でも彼にあなたのことを独占することはできません。だから彼は、<僕のことを解放してほしい>と言います。

でもそれは、タテマエとしての発言であって、ホンネではあなたのことを独占したいくらい好きなのだから、あなたがセフレに戻ろうと言うと、彼はOKします。あなたとエッチしたいから。

同時に、あなたのことを独占できないと知っている彼は、出会い系アプリでほかの女性を探します。あなたのことは好きだけど、独占できないので、独占できる女性を探そうとします。典型的な淋しい人がとる行動パターンです。

あなたのこと

38歳でそれまで眠っていたセックスの快感を目覚めさせてしまったら、セックスにハマりますよね。それはなんとなくわかるんです。僕の周囲の女性を見ても、わかるんです。

だから、あなたが<セフレが彼一人では耐えられないので、他に作る予定です>というのも、わかるんです。たとえばセフレが3人いて、月水金、ちがう人に満たしてもらえる生活って、すごくいいなあと思うんです。

セックスなんて、ヤリたい時にヤルのがもっとも理想的なわけで、3人のセフレがいたらそれも可能なわけで、いいなあ、もっとセフレつくりなよ、と、僕は思います。きっと他の人もそう思うはずです。僕以外の人々はお利口さんだから、その思いを口にしないだけで。

でもね、あなたには大いなる勘違いがあって、それは相談メールの<執着を剥がしたら気持ちいいセックスは出来なくなる>というところです。

そうかなあ? 気持ちいいセックスに必要なのは、執着ではなくて、相手に対する純然たる思いやりであるはずです。執着というか独占欲にまみれたセックスの快感を上回る快感を、あなたが知らないだけじゃないかなあ。

セフレをつくるのなら

あなたも、淋しさをたくさんその胸に抱えていますね。相談メールからそう感じます。27歳の彼も、言うまでもなく、淋しさをたくさん抱えていますね。

淋しい者どうしの関係は、その必然として出口がないので、決着のつかない泥試合で終わります。それを承知で27歳の彼とセックスし続けるのなら、それはそれでいいのかもしれないと思います。承知の上なら、まあいいのだろうと。

でも、どうせセフレをつくるのなら、もっとスマートに、もっと粋に、もっと快感に貪欲に、思いやりをもって遊ぶ男をつかまえたらどうですか?

17歳で旦那様と出会って、38歳まで旦那さん一筋だったあなたは、おそらく17から38までの約20年間、ある意味では、自分の負の気持ちと正対しなくても済んできたのかもしれないですね。淋しいといつもそばにいる旦那さんが抱きしめてくれた――こんな感じだったのかもしれないですね。

10代の終わりから30代前半まで――つまり、人がその精神をみずからの手で鍛えるべき時期に、自分の中の負の感情と格闘してこなかった人は、往々にしてその後の人生で自分の負の感情を持て余します。

これは何もあなたが悪いのではなく、感情の扱い方って、自転車に乗る練習なんかと同じで、ある程度は、ひとりで、ケガをしながら、学ばないと学べないようにできているのだろうと思います。

あなたにとって、今がその時です。淋しい者どうしがくっついてセックスしても、余計に淋しくなるだけだ、という学習を、あなたはしました。

次は……もっと賢くきれいに遊ぶ男の人と遊ぶといいのではないでしょうか。賢くきれいに遊ぶ人は、自分の心の中のダークサイドを熟知しています。淋しさとか嫉妬とか、独占欲の扱いに長けています。

これからも僕のコラムを、どうぞ御贔屓に!

(ひとみしょう/作家)

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