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夢中になってコレクションした、vintage fabricをご紹介。【Creation Column -Vol.10-】

  • 2019.2.20
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前回のコラムではvintageカボションとの運命の出会いについて触れ、実際にカボションを使ったアクセサリーを作るに至るまで数年かかった…と記していましたが、

実はその間カボションと同じくらい夢中になってコレクションしていたvintageモノがもう一つあります。アクセサリーを作るより先に集めはじめたものがありました。

 

それは、Feedsack(フィードサック)というvintage fabric。

これは元々は1930年代~1950年代のアメリカで家畜用の飼料や穀物、小麦粉や砂糖などを入れる布袋として使われていた生地でした。

 

農家での肥料や穀物は最初は木製や金属製の箱に入れて使われていましたが、重く、錆びたりなどして使い勝手が悪かった為、次第にミシンの普及により布製の袋が使われるようになりました。

 

布も当初は生成りの無地のだったものが、1930年頃の大恐慌後、経済の不況等で疲弊した人々の気持ちを明るくする為、花柄や動物柄など可愛い絵柄のプリント生地が出始め、それらが大人気になったそうです。

 

 

 

その頃パッチワークが再流行していたこともあり、農家の主婦達はそのフィードサックをキレイに洗い、縫い合わせを解き、小物や洋服などにして再利用したそうです。

 

そうやって当時の農婦たちが大切に保管してくれていたものがコレクターなどによって残され、いろんな経路を経て、平成も終わりの頃の現代の東京に住む私の家のクローゼットにたくさんあるかと思うと、なんだか壮大でロマンに溢れ、一層愛着が沸きます。

 

 

ざっくり粗い目の質感と色合いに加え、私が特に注目するのはやはり柄です。

これまでコレクションしていた可愛い生地はもうだいぶ使ってしまって、ほんの端切れほどしか残っていないものもありますが、何にも使えそうになさそうでも捨てきれずの残してあるものも。

それらの中から可愛いものをいくつかご紹介します。

 

 

 

▲(上段から)白いレースのリボンと赤いバラ、黄色いマーガレット。

 

なんて可憐でエレガント。背景のブルーが透かしレースによく映える。

手描き風のお花や少しずれたような、色が重なる印刷も、背景の黄緑色も最高に可愛い。何の柄?と思うけど、何だかとにかく可愛い。ラベンダーカラーも素敵です。

 

 

 

▲プレゼントボックス、リボン、花束、エプロン。そしてどの柄にもお花が組み合わせて描かれています。

 

どれも、その時代に、楽しく毎日を過ごそうとしたり、日常の華やかな1ページを切り取ったような、明るい希望を持って前を向いて頑張っている人々の気持ちが現れているようです。

 

 

 

▲小鳥シリーズ。元々わたしは小鳥が好きなので、かなり萌えます。

 

キノコと小鳥のコラボレーションも楽しい絵柄。

ピンクの生地の鳥は、アヒルかな?とかも思うのですが、そのとっぽい感じも可愛い。

 

 

 

 

▲王道の花柄。とにかくcute!

 

ラインとの組み合わせや総柄などパターンも豊富で、ノスタルジックでありながら、古臭い感じはしません。

私は特に小花柄が好きなので、小花柄を集めていました。

 

 

 

▲この柄は家の中のインテリアの椅子やランプ、蓄音機や絵画などが描かれています。

それぞれの装飾や柄から家全体や家族で過ごすcozy timeが想像でき(もしかしてそれは実生活ではなく、理想を描いたものだったのかも知れないけれど)、すごく温かみを感じて好きな絵柄。

だったのですが、柄ひとつひとつが大きく、小物作りが好きな自分にとっては柄が切れてしまうのも忍びなく、まだ丸のまま残しています。このままずっと観賞用かな。

 

 

柄の紹介が続きましたが、そろそろそれらでmichuが何を作ったかもそろそろご紹介したいところですが…、長くなってしまったので、作ったアイテムのご紹介はまた次回。どんな作品が出来たのか、ずっと前に作ったものもご紹介いたします。

 

 

次もぜひどうぞお楽しみに!!

 

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