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川口春奈さんに聞く大人の恋の始め方

  • 2019.3.1

時空を超える切ないラブストーリー『九月の恋と出会うまで』でヒロイン・志織を演じている川口さん。健気で一途な志織に共感しながら演じたという川口さんと一緒に、素敵な恋の始め方を探ってみました。

純粋に人が人を思う気持ちはどんな年代の女性にも刺さるメッセージだと思う

ーー今回演じられた志織は旅行会社で働く普通の女の子。役作りで意識したことはありますか?

「高橋さん演じる平野さんはクセのある人物として描かれていて、対照的に私が演じた志織という役はどこにでもいるような女の子。どちらかというと、本人が動くというよりは出会った人や環境が彼女を変えていくと思いました。そんな志織には女の子として共感できる部分があったので、特に意識して役作りはしませんでした」

ーー志織は平野さんの尾行をしていろんな面を知っていきますが、それが恋が始まるきっかけになったのかな、と思いました

「そうだと思います。女性は母性もあるからそれこそ寝癖がカワイイなって思えてきたり、何でも愛おしいなって思えるようになる。自分が知らない一面を知れたときから、その人の株が上がっていくというか(笑)」

ーー『九月の恋と出会うまで』を通して女性たちに伝えたいメッセージは?

「純粋に人が人を思う気持ち……誰かのために見返りも求めず何かをしてあげることって、簡単そうですごく難しい、限られた人にしかできないなって思いました。劇中の志織と平野さんの関係は、まさにお互いがお互いのことを思って助けてあげたい、何かしてあげたいと思っているんです。そういう気持ちって、どんな年代の方にも刺さるものだと思うので、そういうメッセージを受け取ってもらえたらうれしく思います」

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些細なことでも相手の気持ちになって考える。お互いを思いやれる関係が続いたら素敵

ーー川口さんの理想のタイプを教えてください。

「好きになると何でも知りたくなるじゃないですか。そう思うとタイプってないのかもしれないですね。必要なのは思いやりだけだと思います。それは恋愛だけじゃなくて、仕事でもそう。些細なことでも相手の立場になってみて考えることが大切だから。怒るときもカッとならずに一瞬考えるようにする。それができるのは相手のことを思っているからだし、そうやってお互いを思い合える関係が続いたらいいですよね。ふたりの関係でどちらかが悪いということは絶対にないから、腹が立つことがあっても相手のことを考えるクセをつける。相手もそうしてくれたら、ケンカしてお互い傷つくことはないと思うから、そんなふうに思ってくれる人がいいですね」

ーー最近、奥手な男性が増えているそうなんですが、そういう方と距離を縮めるためにどうしたら効果があると思いますか?

「ん~奥手な人があまりタイプではないからな……(笑)。そこは男の人から誘って『ご飯行こうよ』って誘って欲しいですよね。でもそういうことができない人が多いのか……難しいですね」

ーー恋愛そのものに興味がない人も多いようです。

「それなら自分から誘ってみる! 男性としては本当は誘いたいけど、『オレが誘っても……』って思っているはずだから、そんな中、女性から『ご飯行こうよ』って誘ってもらえたら絶対うれしいと思います。多分、男性も誘われるのを待ってるんですよね。誘われ待ち男子! だから女性から誘ってあげる(笑)」

ーー最近、恋に対して臆病な大人の女性も増えているそうです。恋がしたい恋がしたいと言っているのに外に出ないとか(笑)。どうしたら素敵な恋が始められると思いますか?

「素敵な恋の始め方は……私もわかりません(笑)。でも外に出たほうがいいですよね。会ってちゃんと話したほうがいいと思います。意外と近くに素敵な人がいた! ってことがあるかもしれないですよ」

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作品を通していろんなメッセージが伝えられる。すごい仕事なのかもしれないと思います

ーー10代から活躍していらっしゃって、俳優というお仕事や演じることは、川口さんにとってどんなものになっていますか?

「お芝居って特殊で本当に影響力が大きいんだなって感じるんです。もしかしたら映画を観てくださる方の人生を左右するような影響力を持っているかもしれない。自分とは違う人物を演じていることにはいまだに慣れないけど、作品を通していろんなメッセージが伝えられるお仕事なので、そういう意味ではすごいことなのかもしれないなって思います」

ーーお仕事を始めたばかりの頃はどんな意識で臨んでいらっしゃいましたか?

「何も考えられないくらい、右も左もわかりませんでした。当時は置いて行かれないように付いていくのに必死で。今は多少、経験を重ねて慣れてきた部分もありますけど、最初は必死でしたね。わからないことをわからないと言えなかったし、『どうしたらいいんだろう……』って思っていました」

ーー聞きたいことが聞けないってもどかしいですよね。

「そうですよね。今なら1ミリでもわからないことがあったら聞いてしまいます。よくわからないままお仕事するのはよくないと思うから」

ーー経験を積んでわからないことを積極的に聞こうと変化していった?

「年齢を重ねてそうなったというのもあると思いますが、わからないことがあって気持ち悪いまま演じたくないんです。なるべくクリアな状態でやりたいなと思います」

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素直だけどあまのじゃくなのが個性。ウソがない、人間くさいと自分でも思う

ーーでは川口さんが思う自分らしさとは?

「友達には『ホントにわかりやすい』って言われます。悩んでいるときはさんざん人にアドバイスを聞いたのに、決めるときはその逆をいくとか、昔からそういう性格なんです。それが『らしさ』なのかもしれないです。器用な人を尊敬するけど、ウソがない、人間くさいって自分でも思います」

ーー今、お話にも出ましたが、悩んだときは自分で解決することが多そうですね。

「最終的には自分で決めていると思います。でもそこに行き着くまでの過程で人に話すことによって、聞いてもらって安心するフシもあります。相談して、聞いているときは『ああ、なるほどな』と思うんだけど、最終的には自分で決めてるなって」

ーー最終的に自分で選ぶときの判断基準はありますか?

「最後は直感というか、その時思ったらそうします。寝て起きて次の日にそうじゃないと思っても、『その時の自分はそう思ったんだから』って、自分の気持ちを大事にします」

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Movie Director:Yohei Takahashi (f-me)
Writing:Yuko Sakuma
Edit:TRILL編集部

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