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アジア各国でサプライズヒット! 香港社会のリアルを描く『誰がための日々』【今月のプロ押し映画!】

  • 2019.2.15
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アジア各国でサプライズヒット! 香港社会のリアルを描く『誰がための日々』【今月のプロ押し映画!】
2019.02.15 17:30
中国への返還から20年が過ぎた香港。その社会が抱える問題の数々をリアルに描き出し、低予算映画ながら香港で大ヒット。アジア各国でも話題に。撮影当時20代だった気鋭の新人監督ウォン・ジョンは大阪アジアン映画祭でもグランプリを獲得するなど、アジアの映画シーンで注目を浴びる存在に躍り出ている。

(c)Mad World Limited.

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エリート・ビジネスマンのトンは、婚約者との結婚を控え順風満帆な人生を送っていたが、家に寄り付かない父や外国で暮らす弟の代わりに、会社まで辞め母の介護を一人で引き受ける。だが、そんな生活から彼はうつ病を患い、悲劇的な事故で母を死なせてしまう。1年後、精神科での措置入院から退院した彼を待っていたのはさまざまな偏見や差別の数々。昔の仲間や友人たちも彼を避け、社会復帰の道は極めて困難だった。やがて彼は疎遠だった父と同居するようになり、2人は再起のために不器用ながら一歩ずつ歩きはじめる……。 


介護疲れや住宅難など、中国への返還から20年を経過した香港社会が抱えている問題の数々をリアルに描き、低予算の新人監督の作品ながら、地元香港で1,710香港ドル(約2億2,855万円)の興行収入を記録するサプライズ・ヒットとなり、香港、台湾はじめアジア各地で数多くの映画賞を受賞。日本でも17年の大阪アジアン映画祭でグランプリを受賞した傑作。香港が抱える問題のほとんどは、今の日本にも共通する深刻な問題ばかりで深く考えさせられる。素晴らしい演技を披露する主演のショーン・ユーとエリック・ツァンの2人は、才能ある新人監督を応援するためノーギャラで出演したという。



『誰がための日々』公開中
http://tagatameno-hibi.com/


配給:スノーフレイク

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