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身体ナビゲーションVol.42「男女で異なる性ホルモンの働き」

  • 2015.3.13
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こんにちは。健康管理士のSAYURIです。

今は男性も女性も見た目だけでは年齢が分からない人が増えていますよね。 もちろん、実年齢よりも若く見える人は生活習慣に気を付けるなどされているとは思いますが、そこには男性ホルモン、女性ホルモンといった性ホルモンの働きも大きく関与しています。

●男性ホルモン、女性ホルモンの主な働き

男性ホルモンには骨や筋肉を強くし、たくましい体をつくったり、皮脂の分泌や体毛の発育を促す働きがあります。一方、女性ホルモンの主な働きとして、適度な脂肪のある丸みを帯びた体を作り、月経や妊娠をコントロールするだけでなく、肌や髪を美しく保ったり、骨を強くしたり、食欲のコントロールにも関係しています。

●男性にも女性ホルモン、女性にも男性ホルモンがある

男性には男性ホルモン、女性には女性ホルモンのみだと誤解されている人も中にはいるようですが、男性の体内では女性の半分程度の女性ホルモンが。女性の体内では男性の10%程度の男性ホルモンが分泌されています。

一般的に男性ホルモンは精巣で、女性ホルモンは卵巣で作られているといわれていますが、卵巣のない男性はどこで女性ホルモンを作っているのでしょうか?

男性の場合、コレステロールから弱男性ホルモンとも呼ばれるデハイドロエピアンドロステロン(DHEA)が作られ、それが変化して女性ホルモンになります。一方、女性の場合、男性ホルモンは主に卵巣、そして副腎でも作られています。

●女性ホルモンにはこんな効果も!

女性が持つ男性ホルモンは女性の10%程度なのに対して、男性が持つ女性ホルモンは男性の半分程度と多いのは何故でしょう?

実は女性ホルモンには上記の働きの他にも、自律神経のバランスを保ったり、記憶力の維持、豊かな毛髪を保つ、内臓脂肪がたまるのを防ぐ、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)の増加を防ぐなど私たちの体が正常に機能するためのさまざまな働きをしています。

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こうして見てみると、男性が覚えていないような小さな失言や細かなことを女性はしっかり覚えていること、男性よりも女性に薄毛が少ないこと、女性の脂質異常症が閉経後に多いことなど、色んなことが納得できるような気がしますね。

次回からは女性ホルモンについてもっと詳しくみていきたいと思います。

【参考文献】

・総務省認証予防医学学術刊行物『ほすぴ』成人病予防対策研究会発行

●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

長年の医療機器メーカー勤務の経験から健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーの資格を取得し、健康管理士事務所『優縁』を設立。現在、食で愛を育む食愛ナビゲーターとして、食育の講演や執筆活動を中心に、NPO法人『予防医療推進協会』理事長として、成人向けの生活習慣改善のさまざまな提案を発信中。

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