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意外な結末。「二番目に好きな人」と結婚した女性のその後

  • 2015.3.13
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私がまだ結婚していないとき、ある新婚の先輩のお家にお邪魔する機会がありました。キッチンで片づけの手伝いをしているとき、私が「○○さんすごくお幸せそうでうらやましいです! 幸せな結婚のコツってなんですか?」とたずねると、彼女は少し考えて「二番目に好きな人と結婚することかなあ」といいました。

私は驚いて「結婚って、一番好きな人とするものではないのですか?」と聞き返したのですが、それに対する先輩の答えは「恋愛なら一番好きな人がいいのだけど、結婚して生活をともにすると、カッコいいところばかり見てるわけにいかないから、必ずがっかりすることが起きるでしょ。

そうしたら相手に対する自分の思い入れが強いだけに、イヤになる気持ちも一気に高まると思うの。だから結婚なら二番目に好きな人、ようは気持ちが盛り上がりすぎていない相手としたほうがうまくいくと思う」でした。ちなみに先輩のご主人様も彼女からすると「二番目に好きな人」だけど「今すごく幸せ」なのだと…。

私は帰り道、先輩の話を思い返し悶々と考えました。恋愛の先に結婚があるとすれば、やはり一番好きな人と結婚できるのが幸せだと思うけど…二番目に好きな人って、いわゆる「キープ君」ってこと?

そもそも恋愛しているときは一番も二番もないような…などなど、疑問は深まるばかりで納得できないものの、すごく好きな人には思い入れが強すぎる分、がっかりしたときの落ち込みぶりも激しくなりそうなのは何となく理解できました。

そしてそれから数十年(?)たち、今年銀婚式を迎える友人(前述の先輩女性とは別です)と先日ランチしました。私は彼女の結婚式にも出席していたので、昔話にしばし花が咲いたのですが、そのとき彼女が「私、すごく好きだった彼とは結局結婚できなくて、今でも彼のことを思い出すんだけど、振り返ってみればやっぱりこれで(彼と結婚しなくて)よかったのかなって思う。今が幸せだし、まあ色々細かいことはあるけど、夫も基本はいい人だし」といったのです。

久々に私は「結婚は二番目に好きな人とすべし理論」のことを思い出し、そのことを話してみました。そして、お互いアラフィフが目前に迫り、色々な経験を経てきたからかひとつ気づいたことがありました。

恋愛でずっと印象に残るような、非常に惹かれる相手というのは、「自分と真逆」か「自分とすごく似ている」タイプが多いのではないかと思います。

恋愛すると自分の考え、好み、人生に対する願望などを自ずと考えるようになりますので、自分自身に対する理解も深めることができますが、恋愛経験がまだ少ない時期は、自分が持っていないものに対し憧れる気持ちが強いので、似ているタイプより、真逆のタイプに惹かれるケースがおそらく多いのではないでしょうか。

しかし結婚は「日常生活の積み重ね」です。真逆のタイプとは非日常の時間を楽しむことはできますが、いざ日常生活となると相容れないことが多くなりそうです。

だから「大好き→結婚」と進む過程でうまくいかなくなるのかもしれません。「初めて付き合った人とそのまま結婚した」というケースは、ラッキーなことに自分とすごく似ている価値観の人と真っ先に出会えたのでしょうね。

そして大好きなのに結婚に至らず破局した場合、憧れていた気持ちが強ければ強いほど強烈に心に残るので、彼以上の人はいないと思ってしまいます。しかし、その後自分の考えや人生の方向性が固まってきて、段々と「自分が結婚できる」男性を選択するようになるのでしょうね。

なので、自分の好みや価値観が確立してから出会った、「一番好きな男性」であれば、二番目でなくてもうまくいくのだと思います。

あなたが結婚したい彼は「今までで一番好きな人」でしょうか。そうであってもなくても、結婚生活そのものはお互いの努力で必ず幸せなものにしていけますから、どうぞご安心くださいね!

(佐藤栄子)

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