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冬にため込んだ脂肪や老廃物もすっきり! 春は苦味野菜で体内デトックス

  • 2019.2.6
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デトックスの文字を食材モチーフで
春はデトックスの季節、と言われる理由とは
春の桜と太陽

立春も過ぎ、暦の上では春が到来。昼間の時間が日に日に長くなってきました。まだまだ寒い日が続くとはいえ、季節は着実に移り変わっています。自然界が「陰」から「陽」に変わるこの時期は、体の中でも目に見えない変化が起こりつつあります。今は、季節の変化に体をじょうずに合わせていくことが肝心です。
よく「春はデトックスの季節」といわれます。東洋医学にも、似たような考え方があります。

冬は、自然界が成長を収め、エネルギーを蓄える季節。木々が葉を落とし、栄養をため込むように、私たちの体も休息モードになっています。でも、エネルギーを閉じ込めている冬の間も、体の中では新陳代謝がくり返されていますから、体には不要なものがため込まれている……。ため込んだ脂肪や老廃物をすっきり排出させる作業が、「春のデトックス」なのです。徐々に暖かくなってくる今の時季に、しっかり行っておきたいですね。

では、どんな方法で行えばよいのでしょうか。その助けになってくれるのが、独特の苦味がおいしい春野菜です。

中医学に基づく薬膳では、食材のもつ5つの味(五味)の性質に着目します。五味とは、「酸味」「苦味」「甘味」「辛味」「鹹味(しおからい味)」の5つ。これらの味には、体に取り入れたときにもたらす作用や機能があります。「苦味」には便通を改善し、胃の症状を改善して体内を解毒する作用があるとされ、この作用が、春のデトックスに貢献してくれるのです。

辛味や香りのいい食材と組み合わせて
春の野菜

そこで、おすすめしたいのが、ふきのとう、芽キャベツ、菜の花、タラの芽などの春野菜。これらの魅力は、何といっても苦味にほかなりません。スッキリデトックスしたい春先に、野菜のもつ自然の苦味を、ぜひ取り入れるようにしてください。

ただし、注意したいのは、苦味のもつ熱を冷ます作用。なぜなら、春の初めは体内の陽気が十分に育っていない時季なので、体を冷やすことは禁物だからです。
体を温め、発散させてくれる「辛味」をプラスするのがおすすめ。くるみやエビなど、体を温める食材と組み合わせるのもよいでしょう。また、みかんの皮や大葉、ねぎなど、香りのいい食材を加えることで、冷えによる巡りの停滞を防ぐことができます。

私は、先日、デパートの地下でふきのとうを見つけたので、早速「ふきのとうみそ」を作りました。刻んだふきのとうを油で炒め、みそ、砂糖、みりんで甘辛く仕上げればOK。そこに、香りのいい柚子の皮、体を温めるくるみをプラスしました。香りと歯ごたえもおいしい、素朴な常備菜は、白いご飯との相性が抜群! 体も喜んでくれそうです。

苦味野菜は、今の時季にしか出回らないもの。季節を感じながらおいしく食べて、春の体内浄化を目指してください。

つづいては、春野菜でつくる簡単レシピの紹介です。

 

菜の花のたまねぎみそあえ

菜の花のたまねぎみそあえ

<たまねぎみその作り方>
材料(つくりやすい分量分)
新たまねぎ 1個
[A]みそ 100g
[A]すり白ごま 大さじ2
[A]酢 小さじ2
作り方
(1)新たまねぎはみじん切りにする。
(2)(1)とAをよく混ぜ合わせてなじませる(ひと晩置くとたまねぎから水が出てきて全体がなじみおいしくなる)。

<菜の花あえの作り方>
材料(2人分)
菜の花 1束
たまねぎみそ 大さじ4
かつお節 1袋

作り方
(1)菜の花は葉を摘み、茎は縦半分に切る。さっとゆでて水けを絞り、食べやすく切る。
(2)ボウルにたまねぎみそとかつお節を入れて混ぜ、(1)を加えてなじませるようにあえる。

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