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2020年学校が大きく変わる!最先端の教育事情

  • 2019.2.2
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2020年に教育要領が改訂されます。小学校での英語必修化やプログラミング教育の導入などが大きな柱となりますが、さらに学び方も大きく変わります。そして2020年を待たずして、最先端の教育を取り入れている小学校では既に学び方が変わってきているのです。最先端の授業や活動がどんなものか見てみましょう。

アクティブラーニングとは?

教育要領で改訂の目玉といえるのが「どのように学ぶか」ということです。今までの、先生が壇上に立ち一方的に説明をしたり生徒を指名して答えさせたりする授業から「アクティブラーニング」へとシフトしていきます。教育改革を前に、大学だけではなく小中高の授業にも取り入れる動きが加速しています。アクティブラーニングとはどのようなものでしょうか。

受動的な授業に対し「生徒が能動的に学ぶ」学習法をアクティブラーニングと言います。

具体的には、

・グループディスカッションやディベート(学生が討論を行う)

・プレゼンテーション(クラスで発表会を行う)

・数名のグループを作って共同作業をする

・勉強したことを複数の人とシェアする

などがあります。

生徒と教師が一体となって「授業を楽しむ」「学びの楽しさを共有する」ことに重点を置いています。学びを楽しむことに重点を置き、詰め込み型の学習からの脱却を図ります。

アクティブラーニングのメリットは、学んだことを他人に伝えることで学習の定着率が上昇する可能性がありますし、コミュニケーション能力の向上も期待出来ます。「どうすればよいか」「なぜそう思うか」と考えることで、問題解決能力も高まります。自分で考えて行動する自主性や、人と協力する協調性を手に入れることが出来ます。「アウトプット型の授業」である為、自分の意見を言葉にして他人に伝えるということへの抵抗感も薄れていきます。

また、学ぶ側だけではなく教える側にもメリットがあります。生徒が主体の授業となるので、授業を行う教師の負担を減らすことが出来ます。生徒に合わせた授業デザインをプランニングすることにより、授業の多様化が可能となります。

最先端小学校が行う取り組みとは

近年はアクティブラーニングを含めた独自の教育方法を取り入れている私立小学校が増加し人気が高まっています。具体的にはどんなことを行っているのでしょうか。

ある国語の授業では、基本的に教科書を一切使わずジェスチャーゲームを行います。見た単語の特徴をとらえ相手に伝える、見た相手は特徴から読み取るというところで自分の知識を総動員します。回答後「どうしてこのジェスチャーをしたか?」と問うことで、何となく行った動きを言葉にするという作業が生まれます。

算数では従来は「2+3=」の答えを求めるのが普通でしたが、その問題文を自分で考えます。どうしたらその式にあてはまるかを考えると共に、文章力も身につきます。

2020年の教育要領改訂からは高校での英語授業は全て英語で行うようになりますが、小学校5年生から一切日本語を使わずネイティブと授業を行う学校があります。コミュニケーション能力の向上に加え、「聞くこと」「きれいに発音すること」を重点に置きます。

タブレットやレゴなどを取り入れる学校も増加しており、楽しみながら自分で問題解決する能力を養います。

授業以外には、学校で飼う生き物にも変化があります。以前はうさぎなどが定番でしたが、ある学校ではバケツの中で高級魚のクエを飼うことで陸上養殖を学ぶ取り組みを行っています。一定期間育てた後、食するか海に帰すかを生徒が話し合って決めます。

掃除の時間にも変化が。掃除当番を設けず、時間になると曲が流れ全員で掃除に取り組みます。役割分担や、曲が終わるまでに終わらせるためにはどうしたらよいかを考えることが問題解決能力を向上させ時間管理にも役立ちます。

小学校低学年から自然豊かな土地に数泊し、植物・生物・農業などを学ぶ取り組みも実施されています。都会から離れて仲間と共同生活を体験することで、相手への優しい心・自分が我慢する心の大切さを学ぶことが出来ます。

家庭で実践!アクティブラーニング

学校の授業で取り入れていなくても、思考力や主体性を養うことは家庭でも可能です。どのように取り組めば良いのでしょうか。

・本やアニメなどの内容を説明してもらう

テレビやアニメを漫然と見るのではなく、内容を聞いてみます。第三者に説明することは内容の把握や整理ができていないと難しく、「相手に伝える力」が身につきます。最初はうまく出来なくても「主人公は?」「その子はどういう人なの?」などと質問をすることで考えを整理できるようになっていきます。

・学校でしたことを説明してもらう

学校でしたことを説明してもらうのも良いでしょう。前述と同様に「どんな授業をしたの?」「給食のメニューは?」「昼休みは何をした?」など質問を投げかけます。返ってきた答えをさらに掘り下げていきます。例えば「国語では何を習ったの?」「味はどうだったの?」などです。掘り下げたことを更に説明することで、難しい説明が少しずつ出来る様になります。

・モノが届くまでの過程を追う

身近なモノの過程を追う作業もオススメです。例えば牛乳を例に取ると「酪農家→搾乳→工場での検査→販売店へ出荷」などが考えられます。過程を追うと様々な疑問や問題点が出てくると思います。そういったものに気付くことも大切ですし、出てきた疑問は子どもを主体として調べることで主体性や思考力が養えます。子どもの興味があるものをテーマにすると楽しく取り組んでくれるでしょう。

・子どもの質問を一緒に考える

子どもに聞かれたことを一緒に考えてみましょう。家族と一緒に分からないことを調べることは子どもにとって嬉しいものです。一緒に調べることで協調性も養われます。考える過程を経て「わかった」にたどり着いた時に、達成感も生まれます。

・子どもに決定権を与える

着る服や、傘を持っていくかどうかなど、日常の選択肢を子どもに決定させましょう。一方的に大人の意見を押し付けず、子どもに決定させることで判断力を養います。

私が通っていた時代とは、学校の実態がかなり変化しており驚きました。いずれ社会に出た際に必要となる主体性・問題解決力などの向上に向けての取り組みに力を入れていると感じます。家庭でできる質問などは、親子のコミュニケーションにもなると思うので、取り入れてみてはいかがでしょうか。

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