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こんまり直伝「デジタル大掃除」に、『VOGUE』エディターがトライ!

  • 2019.2.2
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こんまり直伝「デジタル大掃除」に、『VOGUE』エディターがトライ!
2019.02.02 08:00
Netflixオリジナル作品『KonMari 〜人生がときめく片付けの魔法〜』が世界中で話題沸騰中の「こんまり」こと、近藤麻理恵に、アメリカ版『VOGUE』エディターが「デジタル大掃除」術をASK! 無数のファイルがミルフィーユのように重なるデスクトップのカオスや、アプリの要アップデートを知らせるマークがやかましいiPhoneのディスプレイにも、果たして「ときめきの魔法」は効くのだろうか?


2019年は誰の年かと聞かれれば、声を大にして「近藤麻理恵!」と答えるだろう。世界で1100万部を超えるスーパーベストセラーとなった著書もさることながら、年初からスタートしたNetflixのオリジナルシリーズ『KonMari 〜人生がときめく片付けの魔法〜』の影響は、世界中で想像を絶するほどの(ポジティブな)猛威を振るっている。


ご存知の通り、彼女の整理整頓は非常にシンプルなルールに則って行われる。つまり「ときめくか、ときめかないか」で、残すものと処分するものを分類していくのだ。彼女のこのアプローチは家の片付けのために生まれたものだが、買い物にも、ボーイフレンドにも適用することができる(こうして「KonMari」は心の状態を指す言葉になった)。


家も買い物もボーイフレンドも「こんまり」方式で片付くとして、では、デジタルの世界はどうだろう? 受信箱にメール溜める派? 溜めない派? という議論がヒートアップする昨今、デジタルの「ゴミ」をいかに片付けるかということの方が、現実世界の片付けよりも実は深刻かもしれない。まるでミルフィーユのようにアイコンが重なり合うパソコンのデスクトップ、そして、アプリのアップデート・アラートに目を背けたくなるiPhoneのディスプレイ……。こうしたデジタルのカオスに飲み込まれないために、近藤麻理恵本人に、思い切ってアドバイスを請うてみた。

1. デジタル大掃除をする前に、まず自宅を片付けよう。


もっとも重要なのは、デジタル大掃除の前に、家を片付けることです。物理的な持ち物を片付けることで、頭と心がクリアになります。家を片付けるのは時間のかかる作業ですが、その過程を通じて、意思決定する力とスキルが身につきます。そして、自分にとって本当に価値あるものを選び取る方法を学ぶことができるのです。「ときめき」に対する感度を高めておくことは、デジタル大掃除をする上でも非常に有用です。なぜなら、デジタルの「ゴミ」は実際に自分の手にとって心に問いかけることができませんから。

2. ポイントは、すばやく一気に、そして完璧に。


デジタル大掃除は、何日もかけてダラダラやるものではありません。迅速に、短期間で、一気にやってしまうべきものです。これは自宅の掃除でも同じです。なるべく早く、完璧にやっつけることがポイントなのです。決して「時間のあるときにやろう」なんて考えてはいけません。片付けに専心し、集中してやり遂げることが重要です。

3. 写真の整理は最後のお楽しみに。


デジタルのカテゴリーとは、Eメール、書類、その他ファイル、連絡先、そして、写真。デジタルファイルの中でも、もっともセンチメンタルな存在である写真の整理は、最後にとっておきましょう。

4. 「何を捨てるか」ではなく「何を残したいか」。


片付ける量の多さに圧倒されてしまわないよう、「ときめき」と題したフォルダを一つ、デスクトップに作成しましょう。そして、ときめいたアイテムだけをこのフォルダに入れていきます。そして、「重要な書類」と名付けた二つ目のフォルダを用意しましょう。そこには、残さなければいけないものだけを入れていきます。それが完了したら、残りをきれいさっぱり消去しましょう。「だって大切かもしれないし……」という理由から、細々としたファイルを残すのは絶対にしないでください。過去3年間にそのファイルを開いたことがなく、ファイル名を見てもときめかない場合は、感謝とともにきっぱりお別れしましょう。自宅の片付けと同様に、「整理」する前に、まずはこの「捨てる」という作業をやってしまいましょう。

5. モノの分類先はシンプルに大別。


すべてのフォルダをシンプルに整理・維持することが重要です。デジタル大掃除がもたらすメリットの一つは、検索のしやすさです。だから、フォルダの中にさらにフォルダ、というようなサブカテゴリを設けることは、オススメしません、。Eメールは、自宅の片付けでいう「紙類」に分類されますが、そのために必要なフォルダはたったの二つ。「保存済」と「未処理」です。「未処理」とは、未決定のものということですから、これから何らかのアクションが求められるものを指します。カレンダーのリマインド機能を使って、「未処理」のEメールがあることを日々のルーティーンの中で定期的に知らせるようにしましょう。そして「処理」できたら、削除するか「保存済み」にアーカイブしましょう。

まとめ:ときめきには「音」がある。


というわけで、こんまり直伝の秘策を実践してみた結果、無数のアイコンで万華鏡化した私のデスクトップに何が起こったかというと……。こんまりが言うようなスッキリするシステム構築には実に7日を要したけれど、それでも、Eメールの受信箱は非常に見やすく理にかなったものになったし、アプリはすべてアップデートされた上に、いくつかは削除することができた。


こんまりの「捨てるもの」じゃなく「残すもの」に集中して、というアドバイスは、特に写真の整理にとても役立った。自分がどんな写真にときめくのかがわかれば、さして重要ではない写真を消去するのが、ずっと気楽になったからだ(私の場合は、ボーイフレンドと撮った休暇の写真、ルームメイトの犬が最新コスチュームを着てポーズをとっている写真、友人や家族との何気ないセルフィーが、「ときめく写真」だった)。


こうして私の電話やパソコンには空間が生まれ、より意味のある新しい写真やメモを、必要な時に加えられるようになった。これはまさに、タンスの肥やしと化した「ときめかない」パンツを一掃した時ときと同じ、爽快な気分だ。そしてこの気分は、いまも続いている。


もう一つ、今回のデジタル大掃除で学んだことは、ときめきには「音」があるということ。そう、PC上の書類をゴミ箱に捨てるときの、あの音だ。それを実感するためにも、デジタル大掃除をするときには、パソコンや携帯電話の音量をマックスに上げておくことをオススメする。

Text: Lauren Sanchez

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