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【新連載】私は怒らない…はずだったのに! 私の中の「鬼」が暴れた瞬間【劔樹人の「育児は、遠い日の花火ではない」 第1話】

  • 2019.2.1
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皆さまはじめまして。

男の墓場プロダクションの劔樹人(つるぎみきと)と申します。

普段はマンガを描いたり、バンドをやったり、ハロー!プロジェクトの応援をしたりしながら、家のことや育児を主に担当する主夫として生活しています。

結婚してから主夫としてやってきたおかげで、意識していなかった世の中の旧来的価値観や偏見に気付いたり、主婦をされている女性の苦労が垣間見えたりする機会を多く得てきました。

そんな経験を生かせるかどうかは全く保証できないながらも、今後この連載をお送りしてゆきます。

何卒よろしくお願いいたします。

■怒った記憶がほとんどなかった私



私は怒らない。

子どもが生まれる前も、酔った妻から想像力豊かなリクエストを受けてきたが、なかなか怒らない。

もちろん仕事や友人関係でも。

大人になってからというもの、あの時は怒った、という記憶がほとんどない。



酔った妻もたいがい容赦なかったが、そんなものと比較できないくらい容赦してくれないのが赤ちゃんだ。

とくに今2歳、イヤイヤの嵐が吹き荒れるわが娘。

テレビを消せば怒り、風呂に入れようとすれば怒り、ベビーカーに乗せようとすれば怒り、鼻水を拭けば怒り、話しかければ怒り、それならばと放っておいても怒る…

そんな日々の中、困ることや打ちのめされることはあっても、怒ることはなかった私であったのだが。

あれは、育児と仕事で全然寝られていなかったある日のことであった。





その時、私の感情が限界を超えた。



自分の中に鬼がいた。



しかし、鬼の口調は、なんかちょっとIKKOさんだったのである。

鬼もいたけどIKKOさんもいたなんて。



子育ては、知らない自分に会える旅。

では、また何処かの道でお会いしましょう。

(劔樹人)

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