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故フランカ・ソッツァーニ所有のドレスなどを売却へ 売り上げは医療研究を支援する基金に寄付

  • 2019.1.31
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伊「ヴォーグ」の編集長を長年務め、2016年12月に肺がんで死去したフランカ・ソッツァーニ(Franca Sozzani)が所有していたワードローブやアクセサリーなどが、2月11日からユークス ネッタポルテ グループ(YOOX NET-A-PORTER GROUP以下、YNAP)が運営するECサイト「ネッタポルテ(NET-A-PORTER)」で売りに出される。売り上げはフランカの息子で写真家のフランチェスコ・カロッツィーニ(Francesco Carrozzini)が設立した「フランカ・ソッツァーニ予防ゲノム医療基金(FRANCA SOZZANI FUND FOR PREVENTIVE GENOMICS)」に寄付され、米ハーバード大学の関連医療機関であるブリガム・アンド・ウィメンズ病院(BRIGHAM AND WOMEN’S HOSPITAL)のゲノム医療研究に役立てられる。

フランチェスコは、友人であるフェデリコ・マルケッティ(Federico Marchetti)YNAP最高経営責任者と連携して今回のプロジェクトを実現した。フランカが30年あまりにわたって集めたオートクチュールやウィメンズウエアを397点、アクセサリーを190点ほど売却する。これらはアイテムの雰囲気によって分類され、「折衷主義(THE ECLECTIC)」「黒の物語(THE BLACK TALE)」「ロンドン人(THE LONDONER)」「型破り(THE UNCONVENTIONAL)」「夢の次元(THE DREAM DIMENSION)」という5つのカテゴリーで提示されるという。

フランカは、伊「ヴォーグ」の編集長としてファッションやクリエイティビティーを追究する一方で、人道的な活動にも熱心だった。12年にはエイズ撲滅活動団体「コンヴィヴィオ(CONVIVIO)」の設立に関わった他、国際連合世界食糧計画の飢餓撲滅のためのアンバサダーも務めた。そうした彼女の遺志を継ぎ、今回のプロジェクトの売り上げは前述の基金に加えて、ハーバード大学医学大学院の奨学金「フランカ・ソッツァーニ・チェア(FRANCA SOZZANI CHAIR)」にも使用される。

映像プロデューサーとしても活動しているフランチェスコは、母を主題としたドキュメンタリー映画「フランカ・ソッツァーニ:伝説のVOGUE編集長(Franca: Chaos and Creation)」の監督を務め、16年9月に開催された第73回ベネチア国際映画祭で発表した。なお、同氏による同名の伝記が2月11日に同じく「ネッタポルテ」で発売される。

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