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「いつでも生き方を選択できるように…」美容家・神崎恵の幸せのルールとは?

  • 2019.1.22
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女性と空に鳥が飛んでいるイメージ

RULE 1 いつでも自分の生き方を選択できるようにする

離婚届けとはずした指輪

美容家としてのスタートは離婚がきっかけとなっています。28歳のとき、離婚を考えていた神崎さん。専業主婦で子ども2人を持ち、手に職がないことから「離婚しない」選択に落ち着くしかなかったといいます。

「あのとき、何度『わたしに経済力があったら』と思ったことでしょう。 結婚生活も、どれだけ努力し、歩みよってもむずかしくなるばかりでした。
確実な理由があり、離婚という進むべき道があったとして、ひとは、「夫婦が仲よくないなんて、子どもたちにいちばんよくないから早く別れたほうがいい」
「自分と子どもの幸せを考えたほうがいい」 「きっとなんとかやっていけるから大丈夫」 。そんな当たり前だったり、前向きな言葉をくれます。 でも、現実はそう簡単なことじゃない。
ギリギリなんとか生きるのではなく、ちゃんと生きていくには、確実なお金と気力が必要です」
結局、十分な準備もできず、シングルマザーに。
一般的に、離婚した元夫が養育費を払うのは、たった2割以下ともいわれる現実。

「女1人で子どもを育てていくことがどれだけ過酷かを痛感しました。
「離婚するしないではなく。結婚するしないではなく。
女は生きるうえで絶対に、自分がこうしたいと思えたとき、それを選択できる力を備えておくべきだと思います」

RULE2 迷いながらも試してみる

積み重ねられた本

離婚に関して、つらい思いをしたり不安に陥ることは何度もあったそう。
いちばんツラかったのは、自分の道が見つからない、ということ。自分を変えたい、変わりたいのに変われないというジレンマでした。
資格を取ったり、レッスンに通っても、職業にするまでの壁の厚さを知り、出口のない不安を痛感する毎日。
その中で簿記や宅建のスクールにも通っていました。
「そのころ離婚に向けて舵をきったため、父からは、「離婚したからには、2人の息子は1人で責任をもって育てていくこと」と願われ、「手堅い経済力を」とすすめられた宅建の資格取得。
ときに親に頼らねばならない後ろめたさもあり、受講を決めました。毎週通う夜間の授業。知らないことを知る意味では、とても興味深いものでした。 でも帰り道、決まって感じる思い。やっぱりわたしは、「もっと好きなことを仕事にしたい」
ある意味、贅沢なのかもしれません。でも、もう一度人生をやり直すのだから、妥協はしたくなかった。できる限り、自分のやりたいことを目指したかった。 今までとは、まったく違う分野の勉強をすることで、改めて感じる自分の願い。
時間とお金は結果にはつながらなかったのかもしれない。けれど、だからこそ、気がつけたこの「好きを仕事にしたい」は絶対に成し遂げようと思えました」

自分に合っているものはいろいろトライしていく中でわかることもあります。
「好きで、本当に目指したいものはいろいろ試してみないと絶対にわからない」と神崎さんは振り返ります。

その後、美容で生きる決心をし、ほかの誰かの真似ではない独自のスタンスを確立。
神崎さんは母親として、美容と向き合い、ママとしての実感を軸に「ママ美容」を提唱しました。ママ目線で手軽にできる美容を開拓しようと決めたのです。
二番煎じではない「新しいこと」を発信する、これはいまでも神崎さんが大切にしていることのひとつです。

文/庄司真紀

参考書籍
神崎恵『わたしを幸せにする41のルール』廣済堂出版

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