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スタイリスト辻直子が語る「愛しい人」のようなデニムブルー

  • 2019.1.22
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絶対になくてはならない存在で、いい距離感にいたい。辻さんにとって特別で、親密な存在であるデニムアイテムに宿る表情豊かなブルーは、「ほかのどの色とも違う特別な色」。知ってるようで実は奥深い、デニムブルーへのあふれる愛を語ってもらいました。

自分に似合う色が必ずある! 淡~濃まで、デニムブルーのグラデーション10

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出典:@BAILAウォッシュドブルーのハイウエストデニム。「淡いブルーは、デニムブルーのなかでもいちばん今っぽさのある色。冬なら、クリーム色やアイボリーのニットに合わせたワントーンで」。デニム¥24000/スタニングルアー 青山店
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出典:@BAILAセンタープレスできれいめな雰囲気。デニム¥20800/ショールーム セッション(サージ)
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出典:@BAILAフェミニンなディテールを明るいブルーが軽やかに。ワンピース(ウエストリボンつき)¥60000/トリー バーチ ジャパン(トリー バーチ)
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出典:@BAILAジージャンのデニムブルーも、辻さんにとっては永遠のスタンダードカラー。ジージャン¥34000/アストラット 新宿店
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出典:@BAILAガウンコートで大きい面積でデニムブルーを取り入れて。「シンプルなアイテムにバサッと羽織るだけで新しさが生まれます」。コート¥48000/ボウルズ(ハイク)
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出典:@BAILA「ほどよく濃いめで、淡すぎない、個人的にいちばん似合うのはこのあたりのトーンです」。デニム¥31000/サザビーリーグ(マザー)
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出典:@BAILA控えめな色落ちとハイウエスト&スリムなシルエットは、きれいめスタイルにもなじみやすい。デニム¥32000/マインド(マインデニム)
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出典:@BAILAポケットなど、レトロなアクセントが効いた、インディゴブルーのAラインスカート。スカート¥24000/アー・ペー・セー カスタマーサービス(アー・ペー・セー)
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出典:@BAILAボーイッシュなシルエットに濃いめのブルーがマッチ。デニム¥24000/ナゴンスタンス
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出典:@BAILAフェミニンなスタイルのバリエーションを広げてくれる、濃紺のデニム地のフレアスカート。スカート( 1 月下旬発売予定)¥21000/ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店(イウエンマトフ)

カジュアルなハズしを加える、デニムブルーのシャツの空気感

袖のリボンディテールにさりげない甘さを残したデニムブルーのビッグシャツに、チェック柄のツイードジャケットをなにげなく羽織った彼女。自分の本当に好きなものをシンプルに重ねた着こなしには、いつだって心地よい空気が流れている。「デニムブルーのシャツが、ジャケットとパンツのかっちりとしたムードをやわらげて、かしこまりすぎず、カジュアルなハズしを加えてくれます。シャツの場合、濃いめより淡めのデニムブルーのほうが白シャツ感覚で簡単にトライできるはず」。

シャツ¥18000/リーバイ・ストラウス ジャパン(リーバイス® メイド アンド クラフテッド®) ジャケット¥161000/サード マガジン(ソニア リキエル) パンツ¥29000/ロンハーマン リング¥214000/ハム 伊勢丹新宿本店(ハム)

セットアップでコンサバに整えたデニムブルーに、赤とネイビーを添えて

今回、真っ先に思いついたのがこのコーディネート。デニムブルーと最高に相性のいいネイビーのタートルニットに、時計やスカーフで赤をちりばめたスタンダードな配色を久しぶりにやってみたくて。デニムをセットアップで着るのは、私自身も大好きな着こなし。上下をそろえることで、きちんとしたコンサバ感が出ます。ヘアには’70年代の女優ファラ・フォーセットのような強さをひとさじきかせて。デニムというアイテム自体に確固たる存在感があるからこそ、自由に遊びを加えられるんです。

スタンドカラーのデニムジャケットにストレートデニムを合わせて。「デニムをセットアップで着るとき、上下のデニムの色をそろえるのはもちろん、あえて濃淡でコントラストをつけてみるのも面白いですよ」。ジャケット¥39000・デニム¥28000/アー・ペー・セーカスタマーサービス(アー・ペー・セー) ニット¥21000/ミューズ ドゥ ドゥーズィエム クラス 丸の内店(ドゥーズィエム クラス) スカーフ¥56000・時計¥322000(ともに1/12時点の価格)/エルメスジャポン(エルメス)

濃紺のデニムはコントラストをつけて、レトロモダンな配色に

すっきりとした濃紺のカットオフデニムは、発色のよさを生かしたかったので、明るいイエローのコートやオレンジのニットでコントラストをつけたきれいめなスタイリングに。色落ちの少ないダークな色みなのでシンプルなパンツのような感覚で合わせられます。思い切り鮮やかな色使いや上品な靴とバッグで’60年代っぽいレトロなムードを添えるのがポイント。デニムブルーはそれ自体がベーシックな色だから、着こなしにストーリー感があったほうが素敵に映えると思います。

リジッドデニムに代表されるような濃色のデニムも昨今のトレンドのひとつ。「デニムの色は濃色になればなるほど、カジュアル感が弱まり、シックな印象になります」。カットオフされた裾のあしらいやデニムならではの素材感で、かちっとしすぎず、今っぽい抜け感も加えてくれる。デニム¥18000・ピアス¥24000/ボウルズ(ハイク) コート¥56000・ニット¥33000/アー・ペー・セー カスタマーサービス(アー・ペー・セー) サングラス¥52000/ピエール アルディ 東京 リング(ゴールド)¥85000・(シルバー)¥68000/ショールーム セッション(ザ レタリング) バッグ¥190000/ミューズ ドゥ ドゥーズィエム クラス 丸の内店(ザンケッティ) 靴¥103000/ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン(ロジェ・ヴィヴィエ)

撮影/白川清史(人)、さとうしんすけ(物) ヘア/JUN GOTO メイク/Yuka Washizu〈beauty direction〉 スタイリスト/辻 直子 モデル/ヨンア ※BAILA2019年2月号掲載

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