足湯から、冬でも行列ができるジェラート屋まで♪ 旅の途中にほっとできる、鹿児島県霧島のなごみスポット

南九州の玄関口となる鹿児島空港があるのが霧島市。このエリアは、九州を代表する温泉郷、そして天孫降臨の神話の里として知られています。湯けむりとロマンあふれる地を巡る旅の途中に、気軽に立ち寄ってほっとなごめるスポットをご紹介します。

坂本龍馬も訪れた「塩浸温泉」で足湯タイム

幕末の1866年、京都で傷を負った坂本龍馬が薩摩藩にかくまわれ、妻のお龍とともに霧島を訪れた旅は“日本初の新婚旅行”といわれています。約1カ月にわたる旅行中、合計18日間と最も長く滞在したのがこの温泉です。現在は「塩浸（しおひたし）温泉 龍馬公園」と名付けられ、日帰りの温泉施設が整備されています。

園内には、龍馬が湯治をした源泉を利用した「龍馬とお龍の湯」と、無料で利用できる「縁結びの足湯」があります。また、等身大の二人の銅像が立ち、手紙や愛用ブーツなどのレプリカを展示している資料館「この世の外」も！ 龍馬ファンにはたまらないスポットです。資料館の名称は、旅先から龍馬が姉宛に送った手紙にある、「実にこの世の外かと思われ…」と、霧島を絶賛する言葉から付けられたそうです。

冬でも行列ができる「ジェラテリア クオーレ」

JR国分駅から車で5分。ジェラート専門店「ジェラテリア クオーレ」は、関東の人気店で修業を積んだパティシエ歴15年のオーナーがオープンした店。毎朝、工房で手作りするジェラートが評判を呼び、地元の人はもちろんのこと、鹿児島空港への行き帰りに立ち寄る旅行者のお客さんも増えています。

定番の「クオーレミルク」「霧島茶ソルベ」とともにぜひ味わってみたいのが、店内でローストしたナッツを使って作る「ピスタチオ」。香ばしさと豊かなコク、優しい甘さに大人から子供、男性にまで大人気のフレーバーです。

店内にゆっくり座って味わえるイートインスペースがあり、天気のいい日は店の前のテラス席もおすすめです。

レトロな駅舎「嘉例川駅」で地元のニャンコに癒される

JR肥薩（ひさつ）線・嘉例川（かれいがわ）駅は、1903（明治36）年の開業当時の駅舎がそのまま残る場所。鹿児島県内最古の木造駅舎として登録有形文化財に指定されています。
レトロな駅舎とともに人気なのが、このあたりに住み着いているニャンコに手招きして声をかけると、人懐っこくすり寄ってきてくれますよ。

土・日曜と祝日に訪れたらぜひとも食べてみたいのが、「九州の駅弁ランキング」で3年連続グランプリに輝くお弁当「百年の旅物語かれい川」。地元で採れたお米や野菜を使った素朴な味は、1日80個限定。土・日曜を中心に運航している特急「はやとの風」が到着する午前10時半ごろから販売され、お弁当を目当てに訪れる人も多くいるほどの人気です。

上野の西郷さんの3倍！ 「西郷公園」の銅像

西郷隆盛の銅像といえば、上野公園のものが有名ですが、鹿児島空港から徒歩3分の「西郷公園」に立つ銅像は、その約3倍の10.5ｍ。人物の銅像としては、日本一の大きさを誇ります。公園には霧島茶、焼酎をはじめとしたお土産を販売するショップがあるほか、薩摩藩に伝わる剣術の披露や体験、ゆるキャラが登場するイベントが開かれることも。飛行機の待ち時間に訪れてみるといいですよ。

高原地帯に温泉地と観光スポットが点在する霧島エリアは、車で巡るのが便利。ドライブ途中に立ち寄って、癒されてみてはいかがですか？