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知らなきゃ損! 次なる美容界のトレンド、「クリーンビューティー」とその見分け方

  • 2019.1.18
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Women's Health

多くの店でオーガニック製品や自然派コスメを見かけるようになり、美容界での大きなトレンドの変化が世界的に著しく感じられるようになった昨今。これは、クリーンやピュアさを商品に求める消費者が急増している証かもしれない。その代表例がフレグランスフリーや、硫酸塩などの化学物質が配合されていない、などだ。

今回は、クリーンビューティーの基本について、イギリス版ウィメンズヘルスから詳しくご紹介。あなたのライフスタイルにぴったりのアイテムを見つけるヒントになるかも!

クリーンイーティングという言葉、知ってる? ナチュラル志向を取り入れた食事法で、加工食品や添加物を排除し、なるべくオーガニックのものや自然に近い食品を食べるスタイルのこと。クリーンビューティーもこれと同じ考え方。

クリーンビューティーは、ヴィーガンやオーガニック、「○○フリー」から「サステイナブル」のように包括的な用語として使われることが多い。人によって定義や解釈は異なるため、商品選びに戸惑ってしまう人も少なくないかもしれない。

そもそもクリーンビューティーって何?

「美におけるクリーンとは一体何なのか、定義づけられていないために多くの混乱を生み出しているのは事実」と説明するのは、ナチュラルコスメ「BYBI Beauty」の創業者であるエルシー・ルタフォード氏とドミニカ・マイナロビック氏。「私たちにとってのクリーンビューティーの定義は、製法に透明性があり、全ての成分が肌に効果をもたらす役目をそれぞれ持っていること。絶対的な効能性を持つ成分と水が配合されていて、無駄な物質が含有されていないという3つの条件がある」だとか。

「ベアミネラル」の本部でも似たような定義をシェアしているという。「私たちのクリーンビューティーの定義とは、天然成分と合成成分のコンビネーションを利用して商品を製造すること」と話すのは、「ベアミネラル」グローバル製品開発の副社長のローラ・ガレット氏。「商品の性能を犠牲にすることはしない。つまり、厳選した純粋な合成成分と天然成分を調和して製造している」

基本的には、私たちの体に悪影響を及ぼすと証明されている有害性物質が一切入っていないことが、クリーンビューティーの定義だと言えそう。

具体的に有毒性物質とはどんなものがある?

合成化学物質が悪いとは一概に言えない。また、自然成分が全て良いとも一概には言えない。

残念なことに、人体に健康的リスクを引き起こすような化学物質は、多くの化粧品に混在していることは事実のよう。コスメブランド「Glo Skin Beauty」のインターナショナルエデュケイターである、アマンダ・ボンデムハーゲンが避けるべき化学物質を教えてくれた。

硫酸塩洗浄力と泡立ちが良いのが特徴。ただし、洗浄力が強いので本来必要な皮脂まで取り除いてしまい、結果的に髪にダメージを与え、かゆみが生じる原因に。

パラベン化粧品に配合される目的は、抗菌性能が高いため、細菌やカビの増殖を防ぐなど、防腐剤としての役割として利用される。だけどこのパラベンはエストロゲンに似た作用を持つため、ホルモンを破壊し、乳がんのリスクを増加させる恐れがあることが研究で分かっているそう。

トルエン 石油化学製品であり、石油やコールタール(石炭を高温乾留した際に生じる油状物質)から得られ、マニキュア除光液やネイルケア用品、染毛剤(ヘアカラー)にも利用されている。別名はベンゼン、トルオール、メチルベンゼン。トルエンは溶媒力が非常に強く、塗料やシンナーを溶かすことができる。一度吸引しただけでも呼吸器に刺激を与える恐れがある他、吐き気や皮膚炎を起こす原因にもなるそう。

フタル酸エステル(環境ホルモン) 加工するのを助けたり、プラスチックを柔らかくするために使われている。フタル酸エステルは種類がある。マニキュア除光液にはフタル酸ジブチル、香水やローションにはフタル酸ジエチル、ヘアスプレーにはフタル酸ジメチルなどが配合されることが多いようだ。また、ホルモンの働きを乱す、内分泌攪乱物質としても知られており、さまざまな健康上の問題と関連しているといわれるので注意が必要。

ホルムアルデヒド抗菌性能が高く、パラベンと同様に細菌の増殖を防ぐために化粧品によく使われている。安価なマニキュア除光液やボディーウオッシュ、アイシャドー、洗顔料などにも配合されている。皮膚刺激性がある物質のため肌荒れを引き起こしたり、免疫システムに悪影響を及ぼす可能性も。

フレグランスフレグランスとは隠された真実の意味、つまり成分を「守る」用語のようなもの。合成香料の中に何が含まれているのか、想像したことはないのでは?

クリーンビューティの商品ってヴィーガンなの? オーガニック?

「ベアミネラル」の商品のうち、68パーセントはヴィーガンであるけれど、「ナチュラルコスメ」と表現されている。けれど一方で、1パーセントの原料が自然派のミネラル成分という事実だけでナチュラルコスメだと謳われているものも……。クリーンビューティの商品にもラノリン(羊毛脂)、カルミン(エンジムシ)ミツロウが含まれており、動物性のものも多い。

ナチュラルやオーガニック化粧品というネーミングだけで、「クリーン」だと考えないようにしよう。一番確かな方法は成分表示をチェックすること。オーガニック化粧品に関しては法的な統一基準がないため、オーガニックという表示だけで商品を判断してしまうのは危ないかもしれない。

※この記事は、UK版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

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