1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 嫌いな男から一転! 国民的可愛いおじさん「出川哲朗」さんに聞く自分らしさとは?

嫌いな男から一転! 国民的可愛いおじさん「出川哲朗」さんに聞く自分らしさとは?

  • 2019.1.31

「面白くて可愛いおじさん」として大人気の出川哲朗さん。でも20年前は女性誌の「嫌いな男」ランキングの常連でした。どうして愛されるキャラクターに変わったのか、その秘密を探ってみました。

おじいちゃんになっても体を張って笑いを取るのが夢。チャレンジをやめるつもりはない

ーー世間はおじさんブーム。出川さんは以前は雑誌『an an』の「嫌いな男」ランキングに5年間ランクインしたりしましたが、今や女性からも好感を持たれる「おじさん」のお一人だと思います。今の人気をどう感じていらっしゃいますか?

「うれしい、しかないですよね。20年前は渋谷のチーマーに見つかったらロケもできないくらいだったので。リアルに出川狩りというのが流行っていたんです。そんな時代だったので、本当に今は夢のようですね」

自分は何も変わってない

ーーそんな状況から脱却できたのは、何がきっかけだったと思われますか?

「自分からそのイメージを変えようとしたつもりはないんです。体を張ってみんなに笑ってもらいたいという考えは一貫して変わっていないので、自分は何も変わってない。なのに急にこの何年かでみなさんが応援してくれるようになったので、ありがたい反面、心のどこかで世間って勝手だなと思っています。すごくありがたいんですよ。ありがたいんだけれども、正直その気持ちもどこかにありますね(笑)。だって仕事内容も、僕がやっていることも全然変わらないんだもん」

ーーいつまで経ってもチャレンジ精神を失わないところが人気の秘密かなって思ったりもします。

「チャレンジ精神を持たなきゃって、自分では意識してないですね。こっちが頑張っていれば、人が見たときに、結果としてそう思えるんじゃないですかね」

ーー年齢や芸歴に縛られて、チャレンジはもういいかなってなる方も多いんじゃないかと思うんですが。

「自分からやめるって考えは1ミリもないです。僕ははよく言うんですけど、おじいちゃんになっても、熱湯風呂やザリガニとかに体を張って『かわいそうだな』と思われないおじいちゃんになるのが夢なので。おじいちゃんになっても同じようなことをして、『バカだな〜』と笑ってもらえるおじいちゃんでいたいですね」

TRILL×TETSURO DEGAWA Special feature

自分がやりたいことがはっきりしていれば、誰に何を言われても気にならない

ーーこの企画は「自分をアップデートしていこう」というテーマがあるのですが、出川さんが思う自分らしさとはどんなものでしょうか?

「自分らしさとは? と言われると、何だかわからないですね。自分に素直であることが、結果自分らしさに繋がっていくんじゃないですかね。だから自分でいることが一番なのかも。言葉にしても自分から好かれようとして言うのではなく、自分が思ったことをピュアに言えるのが一番いいことなんじゃないかと思います」

ーーTRILLのユーザーの中には、世の中の常識や他人を意識して考え込んでしまう人も多いようです。そんな女性たちに何かアドバイスをするとしたら。

「周りの目より自分、だと思うんですよね。自分が何をやりたいか、自分がどうしたいのか、それだけだと思います。僕らの仕事にしても、自分がやりたいことさえはっきりしていれば、周りに何を言われようが気にならないですから。もちろん気にはなりますよ。でも自分が好きなことさえブレずに頑張っていられれば、周りに何を言われようが気にならない。だからみなさんも自分が一生懸命になれるものを見つけて欲しいですね。そうすれば周りの意見なんて気にならなくなるので」

みんなを楽しませたいって気持ちがブレなきゃ何を言われても大丈夫

ーー出川さんは他人からの評価やイメージは気になりませんか?

「全然気にしないです。『抱かれたくない男』のほかにもいろいろ言われましたよ。『砂に埋めたい男』とか(笑)」

ーー「砂に埋めたい」はひどい(笑)。

「何をしたって言う人は言いますからね。100人が100人応援してくれるなんて、まず絶対無理ですし。だから何か言われたら、逆にそれをネタにして笑いにさせてもらいました。20年前は僕を笑って応援してくれた人なんてわずかでしたけど、笑ってくれる人たちに対して頑張ればいいんだと思います。そして20年経って、『まだこいつ体張ってバカなことやってるよ、しょうがねえな』って思われるようになって、僕を嫌いだった人が応援してくれるようになる、そうすれば最高だなと思ってやっていたんで……ごめんなさい、これって情熱大陸でしたっけ?(笑)」

ーー違います(笑)。「抱かれたくない男」に選ばれていたときから、何を言われても気になりませんでしたか?

「もちろん気にはなります。気にはなるんだけど、根本のみんなを楽しませたいって気持ちがブレなきゃ何を言われても大丈夫なんです」

僕だってめちゃめちゃ傷つきます

ーー普通そういう状態が続くと、傷つく人のほうが多い気がします。

「傷つきますよ。僕だってめちゃめちゃ傷つきます。何度も傷つきました。『笑っていいとも!』のテレフォンショッキングで、次の人を紹介しますかって、よゐこが僕を紹介したときの反応が『えー』、『ブー!!』。地獄です。人間って恐ろしいですよ(笑)」

ーー傷ついた気持ちを日常に引きずることはありませんでしたか?

「全然引きずりましたよ。だって、当時付き合っていた彼女は『抱かれたくない男』に抱かれているわけだから。それは引きずりますよ。申し訳ないと思います。例えば私と彼女が愛し合った後、ベッドの横に『an an』が置いてあって、彼女は『an an』を見ました。『抱かれたくない男1位、出川哲朗』、理由はエッチが下手そう、ガサツそう。そしたら彼女が言いましたよ。『本当のてっちゃん、知らないね』って。だから頑張れたんです。本当はすごいんです!(笑)」

直感的に違うなと思ったときはやめた方がいい。でも迷ったときはGO

迷ったらGO。そうすればだいたいいい結果が生まれる

ーー悩んだり迷ったりしたときの乗り越え方があったら教えてください。

「迷ったときはGOですね。絶対にGOです。直感的にこれは違うなと思ったときはやめたほうがいいと思います。僕の考えですけどね。でも『これやったほうがいいのかな、やらないほうがいいのかな、どうかな』と思ったときはGOです。絶対に」

ーーそこでGOするとどんな結果を生むことが多いんでしょうか?

「だいたいいい結果になります。そこでやらなくて後悔するほうがもったいないと僕は思ってしまうので。悩んでいるならやってみようって、乗っかったほうがいい感じでやって来られた気が僕はしています」

自分から体当たりしていけば、相手も受け入れてくれると思う

壁を作らずに笑顔でいけば相手も自分を受け入れてくれる

ーーバラエティー番組を見ていると、海外ロケで英語が話せなくても、仲良くなれるのがすばらしいなと。初対面の人といい関係性を作るコツみたいなものはあるんでしょうか?

「それはこっちが壁を作らないことですね。壁を作ると相手は『ん?』となっちゃうし、壁を作らず低姿勢で笑顔でいけば、イヤな顏をする人はいないですよ。世界のみなさんは優しいですから。日本全国の人も優しいですけどね」

ーーつまり世界中、人間はみんな優しいってことですね(笑)。

「この仕事をやらせてもらって実感するんだけど、人はみんな優しい。だからこっちが壁を作らずに、自分から体当たりしていけば、たぶん相手も受け入れてくれると思います。子供も同じですね。僕は子供を子供として接していないのかもしれないです」

ーー子供として扱わないってことですか?

「子供にも一人の人間として接しています。たぶん子供には『こいつ本気で来てる』って、その接し方が通じているんじゃないかと思いますね」

ーーテレビを拝見していると、デヴィ夫人や和田アキ子さんと素敵な関係性を築いていらっしゃると思うんですが、人と和やかに接していくために心がけていることはありますか?

「僕は間違いなく芸能界一、妖怪を扱うのがうまいと思いますね(笑)」

ーーそんな妖怪使いみたいな(笑)。

「猛獣使いじゃないけど、そういう方が好きなんです(笑)。お二人とも一緒に仕事していて楽しいし、夫人もアッコさんもすごくチャーミングでハートは女の子なんです。だから本当は僕は妖怪としてお二人に接していないんですよね。乙女の心を持った可愛い方々なので、女性としてちゃんと接していこうと心がけています。心がけているというか、二人ともピュアで可愛い乙女なので、自然と僕もそうできるというか。だから他人からは『アッコさんや夫人とよく上手にお付き合いできますね』と言われることも多いんですけど、そこも別に計算しているわけではないですね。大事なのは自分が素直でいることじゃないですか。自分の思ったことをピュアに言うことが一番なんじゃないかと思います」

undefined

『孤独な出川』特設ページはこちら

>>Yahoo!Japan特設ページはこちら
>>GYAO!特設ページはこちら

衣装協力:toy machine

Hair & Make-up:Mirei Noguchi(art make TOKI)
Styling:Ryoko Takebe
Videographer:Tatsuya Sasaki(twelve management )
Movie Director:Yohei Takahashi(f-me)
Writing:Yuko Sakuma
Edit:TRILL編集部

の記事をもっとみる