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健康&美容から「治未病」へ。東洋医学を始めよう!~新しい学びのすすめ~

  • 2019.1.16
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現代人に足りないのは「体の声を聴く力」

スマホやパソコンで調べている女性

私は、長年にわたり、女性誌や単行本の編集・執筆を仕事とし、主に美容や健康に関連するテーマに取り組んできました。その中で、最近、特に感じるのは、人々の健康志向と美容意識の高まりです。今、若い女性向けの雑誌を見ても、人気なのは美容と健康の記事。テレビでも健康やダイエットを扱う番組を見ない日はありません。その影響もあり、「美と健康は一体」「元気でなければキレイになれない」という感覚がすっかり定着してきました。

世の中にある健康・美容・ダイエット情報は、次々と新しいブームがやってきます。「体のことにブームがあるのか?」と感じますが、研究が進めば、これまでの常識が古いものになることがあって当然。「次に来るのはどんなテーマなのか」。それは、多くの人々の関心事となっているようです。

そんな情報社会において感じること。それは、私たちが情報収集に夢中になり、何もかも頭で考えて生きているということです。

たとえば、いつもはないのに、珍しく朝から頭痛がするとします。頭が痛いけれど、仕事を休むのは難しい。そんなとき、多くの人は「キーワード検索」するのではないでしょうか。検索し、出てきた結果が大丈夫そうなら「病院に行く必要はないな」と判断する。私たちは、そんなことを無意識のうちに行い、毎日毎日、くり返しているような気がします。

こうした日々の行動に欠けているものは何か。それは、自分の体の声を自分で感じることです。じつは、「忙しい時期に以前も似たような頭痛がある」とか「そういえば、頭痛だけでなく血色もすぐれない」とか「頭の痛みだけでなく足の冷えもひどい」とか、そんな症状があったかもしれません。でも、私たちはつい、体の声を聴くことを忘れ、手に入る情報を探すことに一生懸命になってしまう。

これって、情報過多社会の問題点なのではないかな…。
あるときふと、私は疑問を感じ始めたのです。

みんな「自在名医」になれる

漢方薬をつくっている

そんな私に、真の美と健康を考えるヒントを与えてくれたのが東洋医学でした。取材を通じて知った漢方や鍼灸、薬膳の知恵。その根本にあるのは、「体を部分ではなく全体でとらえる」「自然界と人間は一体である」という東洋医学独特の概念でした。

東洋医学のひとつ、中医学が始まったのは、今から二千年以上前のことです。X線も血液検査もなかった当時は、検査ではなく五感を使った診断法で、体の中の状態を推察しました。また、病気になる前の予防や養生が大事だと考え、季節の変化が体にどんな影響を与えるか、感情の変化で内臓の働きがどう変わるかなどを分析。健康状態を知るヒントにしました。今、私たちが利用している漢方薬や鍼灸治療にも、こうした古来の知恵が脈々と受け継がれています。

最近は、東洋医学専門外来を持つ病院が増えています。でも、じつは東洋医学って誰でも勉強できるもの。もちろん、漢方薬を処方したりはできませんが、医学部を出たドクターでなくても、理系の勉強が苦手だった人でも、知っていればすぐに使える知恵がいろいろあります。自分の体の声に耳を傾け、生活の変化や季節の移り変わりを気にかけ、それに合わせて自分自身を少しだけケアしてあげれば、病気や不調を予防できる。そんなヒントにあふれているのです。これって、健康・美容情報であふれる昨今に、役立つ学問なのではないか……。そんな気がしませんか?

「自在名医(名医は自分自身にある)」という言葉がありますが、東洋医学を学ぶことはまさにそれを実践すること。ならば、まずは自分自身が学んでみようではないか。それが、私の「学び」の始まりでした。

つづいて、実際どのように学んでいるかについて、お話します。

 

薬膳、漢方、そして鍼灸へ

勉強中の女性

東洋医学を学び始めたのは、もう10年以上前のこと。中医学の基礎を学び、薬膳、漢方薬を学び、食養生の分野の国際薬膳師、漢方薬の分野の国際中医師の資格を取得しました。雑誌や本をつくるために、関連の本はいろいろ読んできましたが、一から学ぶと知らなかったことがいっぱい。歴史や哲学的な発想にも関心が広がり、私はこの分野に一気にはまってしまいました。

東洋医学をきっかけにできる勉強は山ほどあり、学ぶほどに、人がどのように不調になり、治っていくかを理解するようになります。そして、これまで編集・ライターとして取り組んできた美容や健康、ダイエットというテーマが、病気を予防することにダイレクトにつながっていくのだということを改めて感じるようになりました。

東洋医学でいう「治未病(未病を治す)」とは、病気になる前に体を整える意味。これを叶えるのは、古い言葉でいえば〝養生〟。でも、今の言葉に置き換えれば、美容や健康増進にほかなりません。そして、それを行うのは、ドクターでもスポーツトレーナーでもなく、自分自身。東洋医学を学ぶことは、まさにその実践であり、結果的に、たくさんの情報を自分のものにすることにつながるのです。

鍼灸のセット

薬膳や漢方を学んだ私は、薬への関心から、薬店で仕事をする登録販売者の試験にも挑戦。今、鍼灸の専門学校で学んでいます。今年の4月からは最終学年である3年生に。来年には国家試験がありますから、今年は腰を据えて勉強しなければならないでしょう。すっかり衰えてしまった記憶力に鞭を入れながら、もうひと息、頑張りますよ(笑)。大人になってから、医学を学ぶ。それは、体のこと、命のこと、人生のことを考えるきっかけになります。もし、今、「いつか東洋医学を学んでみたい」と思っている方がいらっしゃるなら、私はお伝えしたいと思います。

「その思いをぜひ、少しずつでもいいから、すぐに始めてください」と。

東洋医学を学ぶ。それは、未来の自分自身にとって、大きな栄養となってくれます。ひとつ学ぶと、次に新しい学びのテーマが生まれます。そして、楽しみながら学んだことが栄養となり、それが自分自身の体に帰ってくる! すばらしいことだと思いませんか?

「東洋医学を始めよう」

これは、健康長寿の時代を生きていくこれからの人たちに届けたいメッセージです。楽しく学ぶことを通じて、「自在名医」を実践する人が増えていくことを、私は願っています。

今回のお話はここまで。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今後も、どこかで、東洋医学の魅力についてお話できたらと思います。
また、今、必死に頑張っている鍼灸の勉強についても、お話したいと思っています。

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