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母の「習い事がんばれ」は、子どもを追い詰めないのか?【泣いて! 笑って! グラハムコソダテ Vol.18】

  • 2019.1.12
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今回のグラハム子さんの書き下ろしコミックエッセイは、子どものときの習いごとにまつわる切ない思い出について。前後編でお届けします。



あけましておめでとうございます!
今年は大厄年のグラハム子です。ちなみに、夫は私のひとつ年上です。

今回は、私が夫と結婚を決めた理由のひとつを描きたいと思います。それはまだ結婚前、夫(当時はまだ彼氏)とともに、共通の知人たちと食事をしたときでした。

■子どもの習いごとの悩みに知人たちは…



こんな会話を聞きました。本当に、なにげない会話の一部だったと思います。でも、私にはすごく胸に刺さる会話でした。

なぜなら、私自身が昔、A先輩の息子と同じような経験をしたからです。

■“母の希望の習いごと”に自分が向いていないと思ったら

私は幼稚園のころ、とあるスポーツの習いごとを始めました。きっかけは覚えていなくて、気がつけば通っていた感じです。おそらく母の希望だと思います。

最初の数年は疑問を持たず通っていました。母も応援してくれていました。が、小学校2年生のころ、



私は母にそう言いました。理由は、「自分にはその習いごとがあまり向いていない」と気づいたからです。



でも母は



と言いました。

私は言われたとおり、もう少しがんばることにしました。でも、やっぱり自分には向いていないと思う気持ちは変わりませんでした。変わらないどころか、日に日に、その気持ちは増していきました。

だんだんと行きたくなくなり、習いごとを休む日も多くなっていきました。週3日ある習いごとでしたが、月に1回も行けないときもありました。それでも母はやめさせてはくれませんでした。

■私のぽっかり開いた穴に母がいる…

小学校高学年になると、もう「やめること」をあきらめました。だんだんまた通うようになり、すると母もよろこんでくれました。

中学校ではその習いごとの部活に入りました。強豪校で、成績は県大会でも常に上位でした。メダルや賞状をもらうたび、母はとてもよろこんでくれました。私もメダルをもらったり、賞賛されることはうれしかったです。

でも、ずっと自分の本当の気持ちは、ぽっかりと穴が開いてしまっていて。その穴の中に他人(おもに母)が住んでいるような感じでした。…



長くなりましたので、続きは後編に…。
後編は、「もし子どもの時、習い事を辞めさせてくれたら…」と思ったときに、夫が言った言葉とは…。
子どもが親に対して持っている気持ち、親になって初めてわかる気持ちを見つめなおします。

(グラハム子)

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