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注意しちゃダメ? 小学校で問題行動をやめない我が子への接し方

  • 2015.3.11
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【ママからのご相談】

小学1年生、3歳、1歳になる3人の男の子を育てています。長男が小学校へ入学してから時々、「○○くんは授業中立ち歩いています」という連絡を受けていましたが、 3学期になってからは毎日、「授業中、いまだにイスに座っていられません」「お友達に暴力をふるいました」「お友達の頭を蹴ってしまいました。幸いケガはないようですが……」とほぼ毎日放課後、先生から電話連絡がきます。

家では毎日きちんと先生から連絡を受けたことに関してお話をしています。でも全然改善されません。なんだか、私の心が疲れてきてしまいました。「長男なのにどうして?」とさえ思ってしまいます。これから、どうしたらよいのか途方に暮れています。何かアドバイスいただけますか? よろしくお願いします。

●A. まずはお家での様子を観察してみてくださいね。

はじめまして。こんにちは。藤じゅんです。

毎日の育児ご苦労様です。今の時期、ママは体力的にもフル活動のときですよね。睡眠はしっかり取られていますか?

第一子のご長男のことでご心配なのですね……。お気持ちお察しできます。

でも、4~9歳までの時期の子どもは基本、“元気”で、“落ち着きがなく”、“怒られても数時間後にはケロッとしている”、“直感で行動する”などの表れがあって当たり前なのです。注意して欲しいことは、お家での、つまりママの目の行き届く場所でそれが表れているかです。

●もしかしたら、家庭内における行動の制限や欲求不満の反動かも

『この年齢の子ども達は、オタマジャクシだと思ってください』と花まる学習会の高濱正伸氏はお話してくれています。なるほど、ぴったりの例えですね。全身でチョロチョロ水の中で泳ぎまわり、止まっていても尻尾はたえず動いているようなイメージがあります。

子どもの性格によって活動的であったり、そうでなかったりですが、ご相談者さまのご長男はきっと、活発なお子さんなのでしょうね。

そのようなタイプのお子さんに必要なのはやはり、外遊び。思いっきり走らせましょう。多少のケガも心配ですが、他の人に危害を加えないやんちゃぶりは、止めずに、苦笑いしながら見てあげましょう。これを毎日繰り返すことで、子どもの欲求はかなり満たされるはずです。

●学校で指摘された問題行動を子どもと話すときは……

まず、わが子のことを問題児だと思い込まないでください。学校できちんと座ることを教えたいのなら、

「先生から聞いたけれど、授業中ウロウロ歩いているんだってね……ちゃんと座って先生のお話聞かなきゃだめだよ。明日からちゃんと座ってじっとしていなさいよ」

……これはNGな言い方です。

何の効果も感じられないのではないでしょうか?

ぜひ、次のような諭し方を毎日繰り返しためしてみて欲しいと思います。

「明日は、先生から今日はちゃんと座ってお勉強できましたって電話もらいたいなぁ……。ママ、楽しみにしてるからね。あー早く明日が来てほしいから、今日は早く寝よーっと」

とこんな具合に……。

そして、翌日、本当にその様な内容のお電話を先生から頂いたら、

「すごーい! やればできるじゃない! ママうれしいなぁ……。パパにもお話するね。あ! うれしいからすぐにメールしちゃおうかな……。先生明日もうれしい電話くれるかなぁ……」

とオーバーリアクションでお子さんを抱きしめるなりチューするなり頭を撫でてあげるなりしてください。

●大好きなママから与えられる快感が子どもの心を満たしていくはずです

大好きなママから認められることの繰り返しは子どもの大きな喜びとなってその子の心に蓄積されていくことでしょう。

下記に記させていただく、心理学者のアドラー氏のメッセージもぜひ、覚えていたいものです。

『問題行動を止めさせたいのであれば、問題行動を見つけたとしても注目せず叱らないことです。そして問題行動を起こしていないときに、適切な行動の方に注目し、褒めて認めてあげるのです。問題行動に注目するのは逆効果です。わずかであっても、正しく適切な行動に着目する。それが教育者の取るべきスタンスなのです』

どうぞ、ご参考にされてみてくださいね。

●ライター/藤じゅん(カウンセラー)

二男二女(双子)の母。海外で出産した下3人は年子で双子。バリバリのキャリアウーマンに目指すはずだったが、結婚・出産・夫のニューヨーク転勤に伴い子育て中心の海外生活(6年間)を経て帰国。仕事から離れ、子育てを充実させようと奮闘する中で、ママ達のストレスを目の当たりにし、末子である双子の卒園を機にカウンセラーの資格を取得。以降、「ママの心の健康が大切」「ママが楽しければ子どもは幸せ」「夫婦は家族の原点」「夫との会話のススメ」「子どもが不登校になったら……」「子どもが反抗期の時は……」等、ママとなった女性の心のケア、結婚前の女性の相談に力を入れている。しかしながら、近頃は男性からの相談を通して「男性側の視点」も大切にし、どんなに小さい問題点も疎かにせず、専門分野外の「対人関係の悩み」に老若男女問わず、幅広く対応している。療法や定義に捕らわれず、日常生活の中から悩みを緩和させ、元気に明るく生きていけるようなアドバイスできる「家庭的で、身近なカウンセラー」を目標に日々精進中。

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