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【女子のばんそうこう】今年も終わるから、後ろに引き戻す黒い手をふりほどけ。

  • 2018.12.30
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ハッ…!気づいたらもう年末ですよ。「もう少し時がゆるやかであったなら」と堀内孝雄の名曲のフレーズを口ずさみたくなりますが、2018年最後の更新にどうしても言いたいことがあります。

女子のみなさん、どうか世間の謎マーケティングに負けないでくれよ。

ここ数年で女性の生き方や姿勢はどんどん正直に多種多様になってきているし、何より女性自身がその自覚のもとに強くなっているように思えて、そこはよかったなあと思います。
その反面、「え?平成も終わろうというこの時代にあってなに逆行したこと抜かしてんの?20年くらい冬眠してた?」というスローガンや指針なんかがやけに増えてきたなあとも思った一年でした。
今までおとなしくしていた(させられていた)人たちが強くはっきりとモノを言い始めたので「それだと大変都合が悪い…つうかムカつく」と感じる人たちも慌てたんでしょうかね。彼らの言葉は「古き良き」「理論的」みたいなワードと一見仲良しなので、つい納得してしまう女子がいてもおかしくありません。

曰く「家庭も仕事も全力で頑張る輝く女性」「三世代同居の推進」「いい女は黙って男を手のひらで転がせ」「ちょうどいいブス」「◯歳でこのファッションは痛い」「女子学生はコミュニケーション能力高いから落とす」「女は結婚出産でいなくなるから採用しない」「でも国のために結婚出産しろ」「痴漢やレイプには自衛しろ」…。

うるせえな。
女ナメてんじゃねえぞ。

自らの足で立ち上がって自らの言葉で発言して自らの生きやすさを選択しようとしてる時に、何でもう一度「優しく真面目な奴隷」みたいな位置に引きずり落とそうとしてんだ、やめてくれ。

女子のみなさんには「あなたにそれを言ってる人は誰なのか」ということをいつも考えて疑ってほしいなと思うのです。一見もっともらしい意見でも、

・権力者、または女にしか威張れないおっさん
・自分たちと同じ苦労をなぞらせたいおばさま
・女が思い通りにならなくなると困る弱っちい男
・それらに気に入られることでアイデンティティを保つ女

…みたいな人、またはそういう人たちで構成された団体やメディアの説く「モテる女・いい女・素敵なママの生き方」はどうか鵜呑みにしないように。それは「その人たちに都合がいい女の生き方」に過ぎません。

こういう人たちの言うハウツーって「誰かに気に入られるため」というのが前提なんですよね。「誰かの基準やジャッジに合わせるためどう振る舞えばいいか」というお話には「自分」てものがどこにも入ってないんですよ。そんな教え、男女問わず怖いよ。

発信する方も受け取る方も、恋愛やモテを「(玉石混交、有象無象の)多くの男性に気に入られること」ととらえ、「それが女の最たる幸せ」だと定義するから古臭いことになるんだよな。いい加減そのスタート地点から降りないと。
軸を自分じゃなく男性、しかも「不特定多数あらゆるタイプの男性」に置いてどうする。そら流通しやすい便利な量産型になるしか道がなくなっちゃうよ。それ、あなたじゃなくていいじゃん。あなたらしさ、どこにもないじゃん。

世の中にとってちょうどよくなる必要も、無理ににこやかにする必要も、誰かをおどかさないふんわりした存在になる必要も、男を立てる必要も、特にないです。
「私は戦略的に今はあえてそういう女になる!そしてアイツを陥落させバスチーユに白旗を上げさせる!」みたいな狙いをハッキリ持ってるなら全然止めません。どうぞ高らかにラ・マルセイエーズを歌って頂きたい。でもそうじゃないのなら、

誰かに気に入られる無理はせず、好きに生きよう。好きに生きてることをdisられてもすぐしょんぼりするな。時代はどんどん変わります。だから2019年は今よりもっと、あなただけの幸せを増やせるはずです。実体のない良識や化石じみたアドバイスを完全スルーして、元気に生きましょう!来年もよろしく!

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