1. トップ
  2. 「ちょうどいいブス」になるか、「私はイケてる」と自信をもって生きるか『アイ・フィール・プリティ 人生最高のハプニング』

「ちょうどいいブス」になるか、「私はイケてる」と自信をもって生きるか『アイ・フィール・プリティ 人生最高のハプニング』

  • 2018.12.27
  • 851 views

『アイ・フィール・プリティ 人生最高のハプニング』映画紹介。

「ちょうどいいブス」になるか、「私はイケてる」と自信をもって生きるか『アイ・フィール・プリティ 人生最高のハプニング』

美人と、美人でない人の境界線は、ぶっちゃけ意外と明確だと思うのですが、その「美人でない人」が魅力的に見えるかどうかには、それこそ見る人それぞれの尺度があり、一概には言えないものです。にもかかわらず世の中には「自分は可愛くない」「自分はイケてない」「何を着ても似合わない」「自分に目を止めてくれる人なんていない」と思い込んでいる女子は相当するいるものです。

 (361167)

『アイ・フィール・プリティ 人生最高のハプニング』の主人公レネーもそういう人、太めだし顔も美人とは言えないし、それゆえに自信が持てず、人生が全体的にパッとしません。ところがある日、スポーツクラブで頭を打った拍子に視覚がおかしくなり、鏡に映った自分が美女に見えるようになってしまいます。もちろん周囲が見ているのはこれまで通りのレネーなのですが、自分は美女と思い込んで自信を得た彼女は、自分を卑下することをやめ、オシャレを楽しみ、男性に自分からアプローチして恋人もゲットします。

 (361168)

主人公を演じるエイミー・シューマーはアメリカで最も売れているコメディエンヌ。プラスサイズなんて全く気にせず、堂々と派手なオシャレを楽しみ、誰に何を言われてもありのままの自分を生きる姿は、この映画で日本語吹き替えを担当した渡辺直美によく似ているかも。映画のヒロインもまさに彼女たちのようなキャラクターで、明るく前向きに生きる姿にはものすごく元気がもらえます。自分を縛っていた「私なんて」という呪いは、誰でもない自分自身が原因だったんだとわかるラストには、号泣する人もいるかも。
おりしも日本では「ちょうどいいブス」が炎上騒動になっていますが、「ブスは周囲に好かれる努力をして“ちょうどいいブス”になる」か、「“私なんて”と言う思い込みを捨てて、自分自身を肯定して生きる」か――そんな風に悩むなら、是非この作品を見てくださいね。

『アイ・フィール・プリティ 人生最高のハプニング』
(C)MMXVIII Voltage Pictures, LLC. All rights Reserved.

文/渥美志保

元記事で読む
の記事をもっとみる