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冷えない体で心もハッピー! Vol. 2 汗冷えには注意! 冬の運動に使える冷え対策の知恵

  • 2018.12.20
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Women's Health

寒い外の空気に当たっていたからか凍えたまま、急いでジムに到着。体はまだ寒いけれど、運動するうちに温まってくるからいいか、と思いワークアウトを開始。でも、実は筋肉量によって「体を温めてから運動をしたほうがいい人」と、「寒い環境でも効果が現れる人」に分かれるそう。

川嶋 朗先生とお届けする冷え特集で今回ご紹介するのは、運動をするときに覚えておきたい体温管理について。

温かい体で運動するべき? それとも寒いまま運動してもOK?

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Women's Health

「それは体力差で違ってきます」と話すのは、冷えとりの第一人者として知られる川嶋 朗先生。

温かい状態で運動をしていると、筋肉が効率よく作られます。寒い状態だと、まず熱を作る方に自分のエネルギーが使われてしまいます。余計なところにエネルギーを使わず筋肉にエネルギーを回すためには、体を温めて、エネルギーを温存したほうがいいでしょう」

そのため、まずはたっぷりストレッチやウオーミングアップの時間を確保して、体を温めてから本格的なワークアウトに移るのが望ましいよう。

一方、負荷をかけてもいい体力の持ち主であれば、ちょっと寒いくらいがちょうどいいという。「筋肉がしっかりとついている人は、少し寒いくらいの環境でやった方がより効率が上がります」と川嶋先生。「熱を作り出すのは筋肉です。寒さはかえって熱産生の刺激になることもあるので、寒いまま運動する方が逆によかったりもします」

ただ、筋肉を増やそうと必要以上に運動することはあまりおすすめできないと、川嶋先生。

「やりすぎは逆に活性酸素を増やして、遺伝子の傷を増やしてしまいます。オリンピックで金メダルをとりたい人やプロの方は別ですが、運動の目的が元気で長生きなら、適度に行うのがいいでしょう」

汗を十分に拭き取らないままジムを飛び出ると……?

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Women's Health

汗をかいたまま寒い場所に出て行くと気化熱が奪われます。熱が気化していくと体はどんどん冷えてくるので、汗はこまめに拭くべきです」と川嶋先生は忠告。

例えばこの時季に外でランをするなら、冷やさないためにも速乾吸汗性のウエアを身につけて。ジムで運動する場合は、どんなに急いでいてもしっかりと汗は拭き取って冷えない格好で外へ出掛けよう。

汗ばんでいる状態で着込みすぎると?

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厚着をし過ぎて汗をかいてしまうのでは意味がないと、川嶋先生。 「適度がベストなのです。自分にとって心地いいくらいの状態にしておくといいでしょう」後で冷えるからと着込み過ぎたばかりに汗をかいてしまうと、熱が気化して逆に冷えてしまう。極端な厚着は避けつつも、冷えない服装でジムを後にしよう。

効率的に体力をつけていくために、意外にも大切なのが体温管理。自分の体力を知った上で、どれくらいの体温がワークアウトに適しているかを判断しよう。加えて冬の運動後に起こりやすい「汗冷え」は風邪のもと。この季節は汗を隅々までしっかりと拭き取り、ウエア選びにはより一層気を配って。

次回は体全体をぽかぽかさせたいときに温めるといい部位をご紹介!

■今回お話を伺ったのは……川嶋 朗(かわしま・あきら)先生東京有明医療大学保健医療学部鍼灸学科教授。東洋医学研究所付属クリニック自然医療部門の医師。北海道大学医学部卒業、東京女子医科大学大学院修了。冷え治療の第一人者としても知られ、自然治療力を重視している。近著は『たった1分! あてるだけでキレイが目覚めるドライヤーお灸』(現代書林)。

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