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「わがままで自分勝手」大切な人ほど離れてしまう…どうしたら?

  • 2018.12.17
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とても大切な人が自分から離れていってしまうのは、とても悲しいことですよね。それは自然な成り行きもあれば、何かしら原因があることもあるでしょう。

その原因のひとつにあげられるのが、知らず知らずのうちに「相手をためす行動」をしてしまったことで、相手を失望させたり信頼を失ってしまう場合です。

今回は、自分勝手なふるまいが原因で、自分から人を遠ざけてしまう心理状態について考えていきましょう。

■大切な相手に限って、わがままを言ってしまう人

気のおけない相手、自分にとって大切な相手が、なぜか自分から離れていってしまう。そんな経験をしたことはありませんか? そういった人は自分で気づかないうちに「自己中心的なわがまま」で、相手を困らせている場合があります。

例えば、仲良くなったママ友と一緒にイタリアンのランチを食べにいく約束をしていたとします。とてもおいしいと人気のお店で、ママ友が予約をとってくれました。けれど当日、急にイタリアンの気分ではなくなったあなた。ママ友に「今日のランチはイタリアンをやめて中華にしようよ」と軽く言ってしまう…。

あるいは、家族で実家に行く予定をたてていた土曜日。当日になって急に行きたくなくなり、夫に「子どもと2人で行ってきて」とひとりで家に残る。

また、仕事で忙しく、一緒にいる時間の少ない夫に対して「最近、冷たくない?」「私のことはどうでもいいんだね」などとからんで勝手にすね、口を聞かない…などなど。

本当に中華が食べたいならキャンセル料を負担してでも自ら予約を取り直す、実家にその日行けないなら改めて別の日を設定し直すなど、自ら何らかの対応をするでしょう。

しかし、そこまでの行動をとるでもなく、ただ相手に「NO」を突きつけるだけで、周りの人は本心がよくわからなくて戸惑ってしまう…。このような言動や行動に少しでも思い当たるふしがある人は、要注意です。

先にあげたような行動は、相手にとってはすべて「わがまま」です。このわがままが人を遠ざける原因になっている可能性があります。けれどやっかいなことに、このお悩みは自分が原因であることに気づきにくいのが特徴です。

本当に大切な人を失ってからはじめて自分を振り返ることも多く、事前の対処がしにくい。だからこそ、何か違和感を感じたときには一度、自分の行動を見つめなおしてみませんか?

■どうして「わがまま」を言ってしまうの? 複雑な心理状態

ではなぜ、わがままな行動や言動をしてしまうのでしょうか? 心理学的には「自分に自信がない」ことが原因ではないかといわれています。

わざとわがままを言ってしまう人の心の中には、大なり小なり「私は価値のない人間。どうせ私は捨てられるんだ」という思い込みがあるそうです。その思い込みを他人によって否定してもらいたい気持ちが強いため「どんなことをしても、あなたは私のことが好きだよね? 見捨てないよね?」とわがままを言ってしまうのです。

そのわがままを受け入れてもらうことで、「この人は私のことが好きなんだ。絶対、見捨てない」と安心感を得ているわけです。こういったわがままは、相手が自分を受け入れてくれるかどうかの確認行動といえるでしょう。

その一方で、相手から愛想をつかされたときに「やっぱり自分の思った通り、私は捨てられるような人間なんだ」と、もともとの思い込みをさらに強化しようとする一面も持っています。

わがままを受け入れてもらい、安心したいと願う一方で、自分は価値がない人間だという思いを強くしようとする。大切な人にわがままを言ってしまう人は、このように矛盾した思いを常に抱えているのです。





■「わがままで自分勝手な人」から脱却する方法



わがままを言わずとも相手と心地よい信頼関係を築いていきたい。そう思ったときに、自分でできることはあるのでしょうか?

もし不安を感じ、相手にわがままを言いそうになったときは、心の中でこう自分に言い聞かせてみてください。

「わがままを言わなくても、相手は自分のことを思ってくれている」

「相手が言うことを聞いてくれない=きらいではない」という認識をしっかり持つことです。そして「今のままでも十分。だけど、もしわがままを言わないようになれば、もっと愛されるだろう」と意識を変えていきましょう。

長く思い込んできたことを変えていくのは難しいことです。それでも一歩踏み出してみることはできるはず。はじめは、誰もいないときに「私はわがままを言わなくても愛される」などと声に出したり、紙に書いてみることからやってみるのもいいですね。

そして「なぜ自分は自己中心的な態度をとってしまうのか?」をあらためて考えてみます。自分のなかに「わがままを言っても愛されたい」「わがままを言うから愛される価値がない」と矛盾した気持ちがあることを認められれば、わがままを言って相手を試すような行動は少なくなっていくでしょう。

そもそも、相手を試す必要はないんです。何もしなくても、あなたは愛される人なんですから、安心してください。

■わがままを言われた時の「傷つけない返し方」

反対に、わがままを言ってあなたを試すような人が現れたら「あなたの○○なところは苦手だけど、あなたのことは好きだよ」というメッセージを伝えてあげるといいでしょう。

例えば、常に約束に遅刻してくるようなら「待っているのはさびしいから、もうちょっと時間どおりに来てほしい」と伝えます。してほしくないことを伝えながら「あなたとずっと付き合っていきたい」と思わせる言い方を心がけてみましょう。そうすることで「試すようなことをしなくても、この人はいなくならないんだ」と相手に安心してもらうことができるはずです。

わがままを言ってしまう自分にこれまで違和感を感じていた人、逆にわがままを言いがちな相手と信頼関係を築きたい人は、「安心感」を得られるよう「わたしは何もしなくても愛される」もしくは「そのままのあなたが好きだよ」という考えや行動を心がけることで、人間関係が劇的に変わるのではないでしょうか。


(佐藤栄子)

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