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金子眼鏡が銀座店オープン、鯖江に工場新設でグローバルな総合眼鏡メーカーを目指す

  • 2018.12.13
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福井県の眼鏡企業、金子眼鏡が12月13日、銀座6丁目のすずらん通りに「金子眼鏡店 銀座店」をオープンした。ドーバーストリート マーケット ギンザ横に建つ黒い4階建てのビルは、重厚な存在感を放つ。クラシックな内装の1階と、レンガ作りの壁がレトロ感を醸し出す2階の店舗はハウスブランド「金子眼鏡」をはじめ、「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」とのコラボレーションモデルの他、60万円の金無垢フレームや「カルティエ(CARTIER)」のビンテージフレームなども販売している。3階は商談スペース、4階は東京オフィスにする予定だ。初代店長には、金子眼鏡 青山店店長だった八木数正が就任した。

金子眼鏡の金子真也・社長は「国内外から多くのお客さまが訪れる銀座で、『金子眼鏡』の上質な日本製の良さを伝えたい。世界とつながる新しいアクセスポイントとして期待している」と語った。金子眼鏡店は2010年、羽田空港に1号店をオープンし、同時にハウスブランド「金子眼鏡」をスタートして以来急成長している。カネコオプチカル、フェイシャル インデックス、ザ・ステージの他業態と合わせた直営店舗数は56で、そのうち金子眼鏡店は32店舗目となり、都内では青山、自由が丘に次ぐ3つ目の路面店だ。

小売業に注力する他、今後の成長戦略として位置づけているのが、自社の生産力の強化とグローバル化だ。分業が一般的な鯖江産地において、一貫生産にこだわる金子眼鏡は自社工場を鯖江市に来年新設する。すでにプラスチックフレームの自社工場“バックステージ”があり、数年前にはメタルフレームメーカーの栄光眼鏡を傘下に収めているが、好調なアパレルブランドの眼鏡のOEM(相手先ブランドの生産)や、アジアを中心に人気を高めている海外販売のさらなる拡大が目的のようだ。

金子社長は、「総合的な開発拠点作りが目的だ。われわれが力をつけ、将来は産地全体の活性化に貢献したい」と話しており、眼鏡のSPA企業としての総合力を強めている。

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