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【女子のばんそうこう】「二度とない」というかなしい幻。

  • 2018.11.30

なんだか急に寒さが増して「お前らいつまでも甘えてんじゃねえぞ冬だぞオラ」って言われてる気持ちになっていますが、皆さん風邪などひいてませんか。
「さむい」と「さみしい」は何となく似ているので、気温の低下と共に風邪ではなく恋にまつわるさみしさや苦しさなんかをぶり返す女子もいることと思います。なので今回は、以前にブログに書いたことを、こちらに改めて書いておこうと思います。

恋について悩む若い女の子の話を聞くとよく出てくるフレーズ。
「この先こんなに誰かを好きになれないと思う」
「この人以上に素敵な人はいないから」

…だからその恋が幸せでなくてもそこにすがってしまう、他に踏み切れないと。

このケースはすごく多くて、聞いてる側としては「そう決めてしまうほど1人のひとを愛せたってすごいね」とは思うんだけど、それで思考停止になって現在のつらい状況から抜け出すのをあきらめる…というのは悲しすぎるなと思うのです。
もう若くない…いや、酸いも甘いも噛み分けた女ならば知っている。生身の、目の前の相手への「ああ…好き!!」という熱病のような思いは、一時の幻であり快楽であるということを。心に固く誓う「唯一無二」も「永遠」も、意外と簡単に次に明け渡せるものであるということを。

私もかつてありました。失った恋の苦しみで「もうこんな人は私の人生に登場しないだろう」と悶絶したけど、結局まるきり違うタイプのニューフェイスが登場して「あの時の苦しみって何だったんだアハハ~イ」みたいなこと(笑)
もちろん過去のその人の素晴らしかったところは今でも素晴らしかったと思ってる。だけど「それ以外の色んな種類の素晴らしさがこの世にはいくらでも転がってんだなー」ってことが、年々増えていきます。最良も最高も(同時に最悪も最低も)、年齢や環境と共にどんどん更新されて変わってゆくんですよね。

神さまは、そう簡単には人に択一を迫らない。
恋愛に限らず、何にだって「次」ってもんがあるんです。しばらくやって来なくたって、必ず来る。だから今立ってるところが崖っぷちだなんて錯覚をせず、もっと楽観すればいい。
そして、これまで目に入っていなかった周りのすべてを見渡してみて下さい。「次の相手」という意味でも「恋愛以外の充実がある」という意味でも、あなたの周囲には思うよりずっと多くの光がある。愛してるぜーと言ってくれてる人たちがいる。それを知らなきゃ、本当にもったいない。

猛烈に「好きだ!」と思う瞬間や「この人しかいない!」という確信は、確かにその時の真実だったと思います。だけどそれは決してたったひとつの結論でもゴールでもない。
だから「つらい、苦しい」はもうそろそろ終えて、凝視している視線の方向をちょっとずらして、無数のドアを見つけて、好きなものを選んで下さい。いや、選ばずのんびり散歩したってOKです。

世界はいつだって、あなたを喜ばせようと手ぐすねひいて待ってるのだから。

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