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イタリア中の美味を集めたレストランを、バー感覚で活用。

  • 2018.11.29
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1区のジャン=ジャック・ルソー通り。ラーメンの一風堂のパリ2号店がオープンし、パリっ子たちにますます馴染みの通り名となった。その58番地にこの秋オープンしたDamigiana(ダミジャーナ)はちょっと個性的なイタリアンレストランだ。この店名は5リットルくらい入りそうな、陶製やロープを巻きつけたガラス製大ボトルのこと。口が狭くなっていて、ワイン、オイル、あるいはリキュールなどの輸送や保存のために古代から使われている容器である。名前は知らなくても、きっとどこかのイタリアンレストランあたりで見たことがあるだろう。店の前に、パリではあまり見かけないヴェスパのトリポルター(オート三輪車)が止まっていることがある。イタリアから取り寄せた素材を乗せて、これでダミジャーナと2年前に開いた9区のシックなトラットリアMeriggio(メリッジョ)の間を行き来するそうだ。

ダミジャーナ。イタリアではよく見かけてもパリでは珍しいトリポルターが店の前に停車していることもある。illustration:Prune Cirelli

父はイタリア人、母はフランス人というローラとバスティアンが2軒のオーナー。イタリア中のさまざまな地方で、年がかりでふたりが見つけた美味しい食材とフランスの生鮮素材を使って、それぞれの店のシェフが料理する。

このダミジャーナでは食事をしっかり楽しみたいという人のためのレストランは2階にあり、1階はエノテカのようにお酒と種々のおつまみで楽しい時間を過ごすワインバーのフロアとなっている。天井を見上げるとスペックやロンザといったハム類がぶら下がっていて、壁にはイタリアの珍しいワインがずらり。イタリアのバールのカウンターに並んだチケッティをあれこれとつまみながら、ワインを楽しむ。こんな感じに1階を活用しよう。

1階のエノテカ。お昼はここでランチ(月〜金は20ユーロのセットメニューがある)。

イタリアから取り寄せたハム類が天井からぶら下がる店内。

ワインのお供に、チケッティ(おつまみ)のあれこれを。前菜として、チケッティの3種の盛り合わせ(18ユーロ)をオーダーできる。

最近のパリはピッツェリアが増えているが、ダミジャーナの2階はイタリアン・ガストロノミー。シェフの腕がものをいう食事メニューが揃えられ、ほかのイタリアンレストランでは見かけないようなパスタも自家製である。

前菜から。黒ライスと子ダコのフライ(14ユーロ)。

ビーツを詰めたハーブのトルテローニ(19ユーロ)。

たことボンゴレの煮込み(27ユーロ)。

デザートは7ユーロ〜。

Damigiana58, rue Jean Jacques Rousseau75001 Paristel:09 82 41 07 01営)12:00〜14:30、19:00〜22:30休)日http://damigiana-paris.com

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