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2区のランタント、パリで見つけたおいしいイギリス。

  • 2018.11.24
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ファッションジャーナリストのスージー・メンケス。彼女のインスタグラムには、パリコレで見たショーやバックステージの写真が並ぶ。珍しいことに、あるコレクション期間中、レストランの写真をあげていた。コメントは確か“パリで最も美味しいイングリッシュ・ブランチ”だった。そうか、パリコレ期間中、日本のジャーナリストやバイヤーが和食を時に求めるように、スージーもパリでお国の味を求めていたのか!

ブルーが目印。モンシニー通りはオペラ通りからちょっと入ったところにある。地下鉄最寄り駅はQuatre-Septembre。

オーナーのオリヴァー・ウッドヘット(左)とシェフのマシュー・オング。ランタントはパリ最強の英国チームによるブリティッシュ・ブラッスリー。

その店は2区のL’Entente(ランタント)。“ブリティッシュ・ブラッスリー”というのが謳い文句で、オープンしてまだ1年も経たないのだが、パリのイギリス人たちの間ではすでに有名店である。ウエルシュ・ラビット、チーズのスティルトン、フィッシュケーキ、レモン・ポセット……パリでなかなか見つけられないイギリス料理や材料が、メニューに並ぶとあれば当然だろう。

最近、ランチタイムにセットメニュー(12時〜15時)も始めた。前菜+メインまたはメイン+デザートが22ユーロ、前菜+メイン+デザートが26ユーロ。前菜はスープ、メインは日よるがシェパードパイやフィッシュケーキ、デザートはチョコレートケーキ。悩むことなく英国を味わえるメニューだ。

スコッチ・エッグは日本でも有名な英国料理。ランタントはうずらの卵を使用して、上品サイズで。

カフェ・ド・フロールでその名を覚えた人もいるだろう、ウエルシュ・ラビット(9ユーロ)。チェダーチーズ、小麦粉、ビール、辛子、ウスターソースが一体となってトーストの上で熱々に。夕方これとビールの組み合わせはどうだろう。

洋梨とスティルトン・チーズのサラダ。前菜9ユーロ、メイン14ユーロ。

軽い酸味のスカンポのクリームソースを添えたフィッシュケーキ(写真手前、18ユーロ)とフィッシュ&チップス(写真奥、22ユーロ)。

レモン・ポセットとショートブレッド、スティッキー・タフィー・プディングとバタースコッチ・ソースなど、デザートもおいしい英国を味わって!淡いブルーとシンプルなタイポグラフィのロゴがエレガントなお皿。オーナーの趣味の良さがうかがえる。

毎日ランチの時間にオープンしたら、閉店までノンストップ営業。ランチタイムとディナータイムの間にも、何かしら食事ができるそうだ。ティータイム、アペリティフのために立ち寄るのもいいだろう。シャンパンも似合う雰囲気だが、英国的なピムスのカクテルも気になる。来年は本格的なアフタヌーン・ティーも始める予定だという。また界隈に劇場が多いことから、観客がその前後に立ち寄って時間をかけずに食事ができるように18時から19時30分、そして22時30分以降にはエクスプレスメニューも用意されている。半端な時間にさっと食事をとりたいとき、これを活用してみよう。実際に観劇の前後の客はチケットを見せるとエクスプレスメニューが10%オフというサービスもある。ウィークエンドのブランチ(アラカルト。フルバージョンは22ユーロ)を狙うなら、日曜は大混雑ということなので土曜日に。

白いテーブルクロス、リヨン駅のレストラン“トランブルー”で使われていたカトラリー、淡いロイヤルブルーのベンチ席というように、英国料理といっても、パブとは一線を画している。

店内のバーの向かいには、カウンター席も用意されているのでパブの雰囲気もちょっぴり味わえる。バッグ用のフックも備えられたカウンター席。ブリティッシュ・フレンチシックとでも呼びたくなる店内の雰囲気だ。

パイの中央からブラックバードが顔をのぞかせるレストランのカード。このデッサンはメニューにも描かれている。何?と思ったら、ぜひオーナーのダヴィッドに聞いてみよう。

L’Entente13, rue Monsigny75002 Paristel:01 47 42 92 35営)12:00〜24:00(月〜金)、10:00〜24:00(土日/ブランチ10:00〜16:00)無休https://lentente.paris

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