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お待たせ! スキャパレリがバッグとプレタの冒険に出発。

  • 2018.11.19
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Story #1

クチュール・メゾンのSchiaparelli(スキャパレリ)が高級プレタポルテのコレクションであるプレタ・クチュールを本格的にスタートし、パリコレ期間中にお披露目した。すでに クチュール・メゾンと同じ建物内で販売が始まっている。

クチュール・メゾンがある伝説のアドレス、ヴァンドーム広場21番地。プレタ・クチュールのフロアはアポイントなしでショッピングに行ける。

年に2回の発表というモード界のシステムには沿っておらず、服のシーズンも特定していない。プレタ・クチュールという位置付けのワードローブで、販売数には限りがある。Storyという形式をとり、初回コレクションにあたるStory #1は彼女と親しかったマン・レイがインスピレーション源。空に浮かぶ赤い唇でおなじみの油彩『A l'heure de l'observatoire – Les Amoureux』、ガラスの涙のモノクロ写真『Larmes de verre』、メトロノームの『Objet à détruire』といったマン・レイの作品がダイレクトに、あるいは間接的にニットやジャケット、アクセサリーに用いられ、シュールな世界を展開。『Schiaparelli et les artistes』という本が存在することからもわかるように、 創業者エルザ・スキャパレリは多くのアーティストと交流があった。Story #2もアーティストがテーマに選ばれるのだろうか、それは誰だろうか、と早くも次が気になる興味深いスタートを切ったプレタポルテのコレクションだ。Story #2は年末に発表されるらしい。

お披露目に際し、ル・ムーリスの人気パティシエであるセドリック・グロレによるパティスリーが用意された。

マン・レイの作品にインスピレーションを得たStory #1 より。

アクセサリーのアイテムも豊富だ。

スキャパレリのシークレット

Story #1と同時に、メゾン初のバッグもお披露目された。その名はLe Secret(ル・スクレ、“シークレット”の意)。彼女が担いでいた迷信のひとつに、「すべての名前はSで始まること」というものがあり、このバッグの命名もそれに沿ったものとなった。クチュールメゾンらしく素材へのこだわりを感じさせる上質な革が使われ、カデナ型の真鍮の留め具が 秘密感をアップしているバッグだ。カデナは迷信を担ぐエルザ・スキャパレリにとって、大切なものを守る象徴。1930年代には、クチュールコレクションにカデナを刺繍で表現したり、留め金に使ったり、さまざまな方法で登場させていた。

幅広いショルダーベルトとグラフィックなデザインがモダンなル・スクレ。

エレガントでタイムレスなデザインのル・スクレ。表面のステッチ、ソフトな羊革の内側、イニシャルSを彫ったリヴェット……フランスの高級バッグの伝統に則り、細部への配慮が行き届いた製造はフランス産ならでは。

色も美しく黒、赤、茶色、そしてスキャパレリなのだから、もちろんショッキングピンクも!

このカデナが目印!

サイズは24×19×11.5cm。

Schiaparelli21, place Vendôme75001 Paristel:01 76 21 62 60営)10:00(土 11:00)〜19:00休)日www.schiaparelli.com/fr/accueil/les-salons-boutique

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