1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 話題のストロー問題。ハワイではひと足早く、紙ストローが浸透中

話題のストロー問題。ハワイではひと足早く、紙ストローが浸透中

  • 2018.11.11
  • 845 views
色とりどりの紙ストローがささったドリンク

■美しいハワイの海が脅かされている

ここ数年、オアフ島の周りのビーチが侵食され、人々の生活まで脅かす状態になってきています。海沿いに家を持つ人たちは、土地の侵食が進み、家の土台に影響を及ぼすのではないかと心配していることが報道されたり、ワイキキ周辺でのビーチも狭くなってハワイ州政府が砂入れ工事をしているといったことも、ニュースで報道されています。ハワイ州周辺では、プラスティックの海洋ゴミの問題が日々深刻化しているのです。
今年に入り、プラスティック製ストロー廃止案がハワイの議会に提出されました。2018年の7月からはスーパーや小売店などでプラスティック袋を使用する場合15セントの有料となり、ハワイに住む人たちの考えも、ゴミをなるべく出さないように意識が変わってきています。
アメリカのスターバックスも2020年までに世界中の店舗でストローを廃止するということをニュースで発表。ここハワイでも至るところで、変化が見受けられます。例えば、インターナショナルマーケットプレイスの3階にある「ストリップステーキ」。ミシュランスターのシェフがいることで有名なステーキハウスなのですが、ここの飲みものの提供はすべて紙のストローを使っています。段ボールのような素材で作られている紙のストローはここだけでなく、ほかでも体験することが多くなってきているんです。

こころカフェの紙ストロードリンク

新しくオープンするカフェでは紙ストローの提供が目立ちます。例えばロイヤルハワイアンセンターの2階にオープンした「こころカフェ」。またクイーンカピオラニホテル内にオープンした「ノッツコーヒートースターズ」も同様に紙ストローが。ロゴやパイナップルの模様、縞模様などが入り、かわいい感じのもの。

色とりどりの紙ストローがささったドリンク

一方で、既存のホテル側も努力しています。例えば、ヒルトンハワイアンビレッジ内にある直営レストラン&バーは紙ストローではなく、タピオカを使ったストローを現在使用しており、ゆくゆくは紙ストローに移行するということ。カハラモールの中にあるアメリカキッチン雑貨の「コンプリートキッチン」では、一般の家庭でも紙ストローで代用できるように販売を始めました。

お店で販売されている紙ストロー

さらに進んだところでは、以前は紙ストローを使っていたが、いまではそれも廃止。それはヴィーガンカフェの「アイラブナロ」。カイルアにいく途中のワイマナロにあり、ヴィーガンやオーガニック系のヘルシーフードを提供しているカフェ。以前は紙ストローだったのに、それも廃止。現在はストローなしか、もしくは1本2.50ドルで販売しているステンレスストローのどちらかをチョイスするスタイルに。

アイラブナロの店内
アイラブナロのステンレスストローとそれが入ったボトル

ここハワイでは、これから先もプラスティックのストローを出すお店は減っていく方向でしょう。海の美しさ、海の恵みを日々実感する場所に住むハワイの人だからこそ、この運動への方向には、みんな協力的なのです。

写真・文/堀内章子

元記事で読む
の記事をもっとみる