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ジョイセフ、50周年の記念イベント。(Mayumi Nakamura)

  • 2018.11.8


ジョイセフ、50周年の記念イベント。(Mayumi Nakamura)
2018.11.08 10:00
冨永愛さんがアンバサダーを務めるジョイセフは、日本生まれの国際協力NGO。その50周年記念イベントが開催されました。


1968年の創設から半世紀を迎えた公益財団法人ジョイセフ。世界中の妊産婦と女性の命と健康を守るために活動している国際協力NGOとして、ヴォーグでもたびたびその活動をフィーチャーをしてきました。


今日は、先日開催されたジョイセフの創立50周年イベントについてをご紹介します。


イベントで、創設者の國井長次郎さんが女性の健康や人権を尊重する「人間的家族計画」の思いをこめて1969年に創った詩「夜明け前の若い機関車」を朗読したのは冨永愛ちゃん。彼女は、長年にわたってジョイセフのアンバサダーを務めています。


「長い間、アンバサダーとしてジョイセフと関わってきました。アフリカにも何度か訪問しましたし、その報告会もさせていただきました。日本で学生に向けてお話させていただいたこともあります。いつも、多くのことを経験させていただきました。印象に残っている出来事といえば、初めてのアフリカの地での、お母さんと子供たちの素敵な笑顔。子を産み、育てる環境は全く違うけれど、母親が子供を思う気持ちは一緒でした。環境と教育の違いでそんな悲しいことが起こるのであれば、私たちの力でできることをしたいと強く思いました」


詩を朗読したあとに愛ちゃんにその感想を聞くと、「詩から、國井氏の苦悩、そして熱い想いが伝わってきました。そして、その想いが今ジョイセフで活動しているみなさんの心にしかっりと根付いていることにも感動しました」と語ってくれました。


今回は、50周年を迎え、改めてその詩を朗読することに大きな意味があると思い、心を込めて朗読をしたのだそう。会場は、温かく力強いムードに包まれました。


ジョイセフが専門とするのは、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルスライツ。SRHRとも呼ばれ、それは「性と生殖に関する健康と権利」を意味します。

ジェンダーの平等、女性と少女のエンパワーメントの推進。誰もが必要な情報と手段を得て、子どもを産むか産まないか、産むならいつ産むか、何人産むか責任をもって自由に決めることができること。

そして、ジェンダーの平等と対等な人間関係が保障され、多様なセクシュアリティーと生き方が認められ、自分の体が傷つけられたり商品のように扱われたりすることがない世界を実現すること……。


私も妊娠、出産を経て様々な経験をしたことで、そして女の子の母となったことで、この活動の重みを「自分のこと」としてより真摯に受け止められるようになりました。

私たちが当たり前のように得られる妊産婦へのケアが、どれほど恵まれたことなのか、も。


これからもジョイセフの活動はいっそうパワーを持ち、世界中の女性のために、続いていきます。ジョイセフの詳しい活動については、こちらから。

Text: Mayumi Nakamura

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