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運命の人はいるのでしょうか?【ひかりの恋愛相談室】

  • 2018.10.31
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「ひかりの恋愛相談室」では、人気書籍 “ 「大人女子」と「子供おばさん」"の筆者であるコラムニスト・ひかりさんにGrapps読者様のお悩みを答えていただきます。

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多くの婚活女性が、“運命の人”と出会えることを信じているものです。運命の人は、いるものなのでしょうか?今回は、こういったお悩み相談です。

Kさん26歳のお悩み

先日、旅先で一目惚れをしました。同じツアーに参加していた男性なのですが、彼を見ただけで心が満たされ、食事も喉に通らないほどでした。

連絡先を書いた紙を持ち歩き、いつでも渡せるようにスタンバイしていたのですが、両親と参加したツアーだったので、下手な行動がとれず…。でも、何度かチャンスはあったのですが、結局、勇気を出せずに渡せませんでした。

実は4年程付き合った彼にフラれてしまい、忘れられない状況だったのですが、その彼と出会えたことで、やっと新しい恋に踏み切ろうと思えました。

私はおまじないとか運命とか信じやすいのですが、彼を運命の人だと思っているんです。いつかバッタリ再会できたときに渡せるように、連絡先を書いた紙を肌身離さず持ち歩いています。

ひかりさんは、運命の人を信じますか?運命であれば、名前も連絡先も知らない相手と、また再会できると思いますか?

Kさんへの回答

素敵な出会いでしたね。彼とまた再会できることを信じて、連絡先を書いた紙を持ち歩いているのは素敵なことだと思います。いつか会えるといいですよね。

私は「運命の人は、存在する」と思っています。だから、Kさんにとって、その彼は運命の人かもしれないな、と思います。ただ、期待外れの回答かもしれませんが、「運命の人=恋愛、結婚することになる相手」とは限らないと考えています。

つまり、出会ったことで、大事なことを教えてくれる相手、自分を変えてくれる人、悲しみを和らげてくれる人など、“自分の人生に転機をもたらしてくれる相手”は、生まれてくる前に出会うことを約束していた運命の人だと思っているのです。

スピリチュアル的な話でも、「ある程度の運命は、生まれてくる前に決めてきている」とも言われています。だから、そこまで心に衝撃を与える出会いというのは、“出会うことを決めてきた相手”かもしれません。

でも、だから「恋愛し、結婚する運命の相手」なのか、というと、そこまでは言い切れず、「失恋の傷心を和らげるために、出会うことを用意されていた相手」かもしれません。4年も付き合った恋人と別れることは、かなり悲しい出来事ですしね。

もちろん彼が、結婚する運命の相手である可能性もありますが、今後、会えなかったとしても、Kさんに前の恋をリセットさせ、「元カレ以外の人を好きになれること(元カレに執着しない大切さ)」を教えてくれるための、重要な役割を与えられた“運命の相手”でもあります。

さらに、今回、運命だと思うほど素敵な相手に連絡先を渡せなくて後悔したことで、「今度、叶えたいことがあるときは、勇気を持って行動しよう」と思えるようになったはずです。それが、次の恋やそれ以外の仕事などでも役立つでしょう。

だから、彼と出会ったことで得たその“人生の学び”を、きちんと受け取る必要があるんですよね。それこそが、“今、この彼と出会うという運命が訪れた理由”でもありますしね。

運命の出会いから学ぶべきこと

おそらくKさんがおまじないや運命を信じる性格を考えると、今まで元カレを忘れられなかったのは、彼のこともまた、運命の人だと思っていたからではないでしょうか?

もちろんその元カレも、「結婚する運命の相手」であれば、いつかまた再会して、やり直すことはあるかもしれませんが、そういう運命の相手ではなく、Kさんに「恋愛をする楽しさと失恋の悲しさ」を経験させてくれるために出会うことが決められていた相手かもしれません。どちらも人生において大事な経験ですし、そこからKさんが大事なことを学びきると、彼との関係は卒業になることもあるでしょう。

今回、旅先の彼との出来事で、Kさんは気が付かなくてはいけないことがあります。それは、今は、その彼を忘れられないかもしれませんが、これから先もまた、“生まれてくる前から出会うことを決めてきた相手”がどんどん現れるということです。

だから、「旅先の彼じゃなければいけない」と執着してしまうと、人生は停滞してしまいます。それこそ「本当に運命の人なら、またいつか必ず出会えるはずだから、それまでは、他のことを楽しんでいよう」と手放すことも学ばなくてはいけません。

もしかしたら、今後の恋愛は、「自分は何とも思っていなかった相手から猛烈にアプローチをされて、つき合う」という運命が用意されていることもあるかもしれません。

そんなときに、「自分からピン!と来なかったから、この人は運命の人ではない」と決めつけてしまったり、「あの旅先の彼こそが、運命の人だから、無理!」と拒否したりしたら、もったいないですよね。

心を揺さぶられる相手との出会いには、必ず何かしらの「出会う意味=学ぶべきメッセージ」が隠されています。

単に「心惹かれる素敵な人と出会った→(恋愛、結婚する)運命の人だ」という表面的な解釈ではなく、もっと深くその“運命の出会い”について考えてみることは、大切なことです。

現に今回の出会いでKさんには、「元カレ以外にも人を好きになれること」「色々な運命の人がいて、必ずしも、恋愛、結婚する相手とは限らないこと」「『彼こそが運命の人だ』と執着することは、人生を停滞させてしまうこと(運命の人であるなら尚更、また会えると信じて、それまでは手放すことも大切)」「叶えたいことがある時は、勇気を持って行動すること」などを学べるきっかけになったことでしょう。

これも、旅先で彼との出会い、さらに、今回、このお悩み相談に応募して採用されたという“運命”が訪れた理由かもしれませんよ?

コラムニスト・ひかり

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