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エリザベス女王の最後のコーギー、ウィスパーが他界。

  • 2018.10.31
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エリザベス女王の最後のコーギー、ウィスパーが他界。
2018.10.31 17:00
74年もの間コーギーとともに暮らしきたエリザベス女王の最後のコーギーが、12歳で亡くなった。女王は「深い悲しみ」に暮れているという。

ウィンザー城内を犬たちと散歩するエリザベス女王。1994年撮影。Photo: Julian Parker/UK Press via Getty Images

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エリザベス女王の愛犬であった“最後”のコーギー、ウィスパーが亡くなった。


ウィスパーは、女王が飼ってきた歴代コーギーたちとは異なり、もらい子だった(その他のコーギーたちは、女王の初コーギーであったスーザンの子孫たちだった)。イギリス王室がクリスマス休暇を過ごす場として知られる、サンドリンガム・ハウスの管理人であったウィスパーの飼い主が2016年に他界したとき、女王が彼を迎い入れたのだった。関係者によると、「ウィスパーはとても女王になついていて、女王の後をいつも追っていた」そうだ。


今年4月にもう一匹のコーギー、ウィローを亡くして悲しみに暮れていた女王にとって、ウィスパーは、最後のコーギーだった。これまで74年にわたって、累計30匹以上のコーギーと暮らしてきた女王だが、自身の年齢を考え、今後、再びコーギーをブリーディングする予定はないという。つまりウィスパーは、正真正銘、女王の最後のコーギー。彼の死は、ひとつの時代の終わりを象徴していると言えるだろう。


しかし、悲嘆しすぎることはない。ウィンザー城の犬舎にもうコーギーはいないが、「ドーギー」たちがいるではないか(ドーギー=コーギーとダックスフントのミックス)。キャンディとヴァルカンと名付けられた2匹のドーギーたちは、アニー・リボヴィッツが撮影した女王のポートレートにも愛らしい姿で登場している。


ということは、もしかして、女王とダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンドが共演したロンドンオリンピックのプロモーションビデオに出ていたあの子たちが、キャンディとヴァルカン? 残念ながら、答えはノー。けれど、キャンディとヴァルカンだって、歴代コーギーたちに負けず劣らずキュートで心優しい犬であることに、変わりはない。

Text: Elise Taylor

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