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幸福感もアップする「腸活」の基本!女性がキレイにやせる秘訣

  • 2018.10.29
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ジムでウエストを測っている女性の画像

やせにくいのは腸内環境に原因が!?

お腹を出している女性のウエストアップ画像

便秘気味、肌があれる、太りやすい…、そんな不調に心当たりはありませんか?
「それらは、腸内環境の乱れが原因かもしれません」そう話すのは、腸博士こと藤田紘一郎先生。

「腸は、栄養の消化吸収や便を作って出す働きのほかに、心までをコントロールしていることがわかってきていて、美容やダイエットにとても重要な器官なんです。キレイにやせたいなら、腸内環境を整えることが大切です」
この腸内環境を整えることが、「就活」や「婚活」といった言葉にならって、いつからか「腸活」と言われるようになったのです。

では腸内環境を整えるとは具体的にどういうことなのでしょうか。まず知るべきは、腸内細菌についてです。

「腸内にはたくさんの細菌が棲みついていて、それらを腸内細菌といいます。腸内細菌は1人の体に約1000兆個、重さにして1.5〜2kgも棲息しているんですよ。ちなみに腸内に花畑のようにびっしりついている様子から、この細菌群を“腸内フローラ(花畑という意味)”と呼んでいます」

腸内細菌は、それぞれの働きによって大きく3つのグループに分類されるのだそう。

「1つ目は、人の体にとって有意な働きをする善玉菌。ビフィズス菌や乳酸菌が有名です。2つ目は有害物質を産出する悪玉菌。ブドウ球菌などがここに入ります。3つ目は日和見菌。これは未知な部分が多い菌群なのですが、善玉菌が優位なときは善玉菌に、悪玉菌が優位なときは悪玉菌になる細菌と考えられています」

腸内細菌のバランスがいいと太りにくい

アプリ画面を開いてフルーツボウルを片手に持っている女性の脚元画像

それでは、よい腸というのは善玉菌ばかりの腸ということなのでしょうか。

「じつは悪玉菌にも、善玉菌にエネルギーを与えたりコレラ菌を排除するなど重要な役割があります。腸内環境を整えるというのは、3つの菌グループがバランスよく棲息する状態にすること。具体的には善玉菌3:悪玉菌1:日和見菌6の割合が理想とされています」

このバランスを保つことは、特に快適なお通じのためにとても大切。
「善玉菌優位だと、善玉菌が生み出す酢酸などによって腸内は弱酸性になります。すると大腸が便を押し出すぜん動運動が促進され、便秘知らずに。また便と一緒に有害物質が排泄されて、善玉菌が増えやすくなるというよい循環になります」

逆にバランスが崩れて悪玉菌が優勢になると…。
「有害物質が増えて腸の働きが鈍り、太りやすくなったり、便秘や肌あれなどの不調が起きやすくなるのです」

やる気が起きるのも腸内細菌のおかげ!

笑顔で幸せそうなイメージをしている女性の画像

さらに注目したいのがメンタルへの影響です。

「じつは、意欲や幸福感に関わるドーパミンとセロトニンというホルモンは腸で作られることがわかっています。これらも腸内細菌のバランスが崩れると正常に分泌されなくなってしまい、気分が沈みがちになったり、もの忘れするようになることもあるんですよ」

ただ残念なことに、年齢とともに悪玉菌は増えやすくなるのだとか!?

「確かに腸が老化することでバランスは崩れやすくなります。またストレスや偏った食生活によっても乱れます。しかしいずれの場合も、生活のちょっとした工夫によって腸内細菌のバランスを良好な状態に保つことが可能です」

今すぐ腸内環境を整えて、心身ともにキレイになりましょう!

文/松原夏子

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