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可愛すぎて胸キュン♡いたずら盛りの子猫兄妹が繰り広げる喧嘩の理由とは?

  • 2018.10.28
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猫の猫らしい行動に、自分の生き方を重ねてハッとする瞬間があります。画家・絵本作家の松田奈那子さんも、その一人。念願の「猫飼い」になって3ヵ月半。いたずら盛りの生後5ヵ月の子猫たちが松田さんに教えたのは「怖さを超える瞬間」でした。

へその緒がついた状態で保護された兄妹猫

茶トラのタンタン(オス・5ヵ月)と三毛猫のミミ(メス・5ヵ月)は兄妹猫。アパートの軒先で、まだへその緒がついた状態で育児放棄されていたのを、そのアパートの大家さんご夫婦が発見し保護しました。そして、現在は画家・絵本作家の松田奈那子さんの家の猫に。

「ずっと猫を飼いたいと思っていました。北海道の実家では猫を何匹も飼っていたんです。でも、23歳で上京し一人暮らしを始めてからは、命の重さとその責任を一人で抱えられる気がせず、踏み切れませんでした。結婚してからは、夫の長期海外赴任が決まっていたため、猫を飼える状況になくて。赴任先のモロッコには野良猫がたくさんいて、連れて帰って来ちゃいたいくらいでしたけど、もちろんぐっと堪えて(笑)。動物病院の外に貼り出されていた里親募集のポスターを見つけたのは、夫婦で日本に戻って来て、1年くらい経った頃でした」

とんとん拍子で念願の里親に

「動物病院に問い合わせたその日に、猫を保護されたアパートの大家さんご夫婦から『今からでも会いに来ませんか?』と連絡があり、会いに行ったその日に連れて帰ることに。気持ちが追いつかないほど、とんとん拍子で話が進んでいきました」

保護された3匹の子猫のうち、1匹は大家さんご夫婦が飼うことになっていたそう。もともと飼うなら2匹以上と望んでいた松田さんが、タンタンとミミを引き取ることになりました。その頃のタンタンとミミは生後1ヵ月半でした。

「初めて会ったのに2匹ともすごく人懐こくて、パーッと駆け寄って来て、私と夫の膝にのぼったんです。保護された大家さんご夫婦がたくさん愛情を注がれたのでしょうね、人間が大好きで」

一緒に暮らし始めて3ヵ月半、タンタンとミミとの生活は、想像を超えてくることの連続だそう。その様子は、松田さんのtwitter(@nanaco_mzd)上で、写真や4コマ漫画で綴られています。取材中にも兄妹の仲睦まじく、くすっと笑えるやりとりがあったので、4コマ風に並べてみました。

きっと破いたのであろう障子の穴から、外を見つめるのは、好奇心旺盛なタンタン。

と次の瞬間、その穴の中へ!

そこへ、しっかり者のミミがやって来て「何してるの!やめなさいってば!」

「うるさい!」「やったわね!」と兄妹の小競り合い(笑)

怖さを超えた瞬間

出会った日、まだ生後1ヵ月半だったタンタンとミミが、松田さんに教えたのは「怖さを受け入れること」。

「猫を飼う前は、いつか来る別れがきっと辛いんだろうなとか、幸せに出来なかったらどうしようとか、怖さの方が勝っちゃって、その怖さが、猫を飼うことに踏み切れなかった原因でもありました。
でも、この子たちと会った瞬間、その怖さが消えたというか、超えたというか。この子たちとの幸せを得るためなら、怖さごと受け入れようと思えたんです。何事もそうですよね。怖さから逃げることで、幸せからも遠のいてしまう。その逆を教えられたんです」

家に連れ帰った2匹は、夜になって落ち着くと、松田さん夫妻のベッドへのぼってきて大の字で眠ったそう。ご夫婦はというと「潰しちゃったらどうしようと、すごく緊張して小さく小さくなって、ほとんど眠れませんでした(笑)」

「この幸せを得るためなら、この怖さごと受け入れよう」。人生の岐路に立ち、決断をする時に思い出したい金言です。さて、次回は、まるでコントのようなタンタンとミミの日常と「愛」に関する教えです。お楽しみに!

writer / 宇佐見明日香 筒井聖子

取材協力

画家・絵本作家/松田奈那子
https://www.nanaco-mazda.net/

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