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エバーレーンが未使用プラスチック原料の使用廃止 2021年までに

  • 2018.10.24
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サンフランシスコ発のオンラインSPA企業エバーレーン(EVERLANE)は16日、ポリエステルやナイロンなどを含む未使用のプラスチックを原料とした素材の使用を2021年までに廃止すると発表した。同社は以前より、価格や企業倫理において“革新的な透明性”を実現すると表明していた。

マイケル・プレイズマン(Michael Preysman)創業者兼最高経営責任者によると、地球上には80億トンものプラスチック廃棄物が存在し、地球人口の1人につき1トンが課される計算になるという。現状では製造から出荷までのさまざまな工程でプラスチック素材が使われているため、未使用のプラスチック素材を使用しないという決断にはサプライチェーンの大規模な変革が必要とされるが、環境への影響を配慮して今回の決定に至ったという。

同社が21年までの5年間で使用する廃棄プラスチックの量は、プラスチック製ボトル1億本になると想定される。毎年5000億本のプラスチック製ボトルが生産されている現状ではその量は「ほんの一握りにすぎない」のが現実だが、前向きな一歩だ。

同社はこの取り組みによる最初のコレクション“リニュー(ReNew)”を24日に発売した。メンズとウィメンズの秋冬用の13商品の製造には、300万本の廃棄プラスチック製ボトルが原料に使われているという。フード付きジャケット、軽量ジャケット、スエットシャツなどを展開し、色はラベンダー、マスタード、ネイビーなどをそろえる。価格は55~198ドル(約6100~2万2100円)だ。

また同コレクションの発売を記念し、24日~11月6日の期間限定でコンセプトショップをニューヨーク・ソーホー地区にオープンした。商品の販売だけでなく、“リニュー”コレクションが廃棄プラスチックから衣服になるまでの製造工程や、プラスチック廃棄物の環境問題などを学べる展示やワークショップも開催され、啓発的な目的を持つ。
同コレクションは公式オンラインショップとサンフランシスコやニューヨークの旗艦店でも販売されている。

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