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LVMHが14カ国で職人技やブランドの秘宝を公開 「ディオール」のパリ本社に大行列も

  • 2018.10.17
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LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は10月12~14日、自社のアトリエや施設を無料で一般公開するイベント「レ ジュルネ パルティキュリエール(LES JOURNEES PARTICULIERES)」を世界各地で開催した。2011年から始まり4度目の開催となる今年は、米国、中南米、オーストラリア、ニュージーランドなど14カ国77施設で開催され、前回16年の6カ国よりも大規模で多彩な内容となった。来場者数は16年が14万5000人だったのに対し、18万人だった。

イベント当日はパリのディオール本社やショーメ(CHAUMET)のサロンなど会場前に人々が列をなした。ワークショップの内容は、「ルイ・ヴィトン」のハンドバッグや「タグ・ホイヤー(TAG HEUER)」の腕時計、「ベルルッティ(BERLUTI)」の靴などの製造工程の見学や、クリスチャン・ディオール(Christian Dior)がかつて所有していた別荘の「シャトー・ドゥ・ラ・コール・ノワール(CHATEAU DE LA COLLE NOIRE )」で5種類の香水を楽しんだ後、敷地内のバラ園や礼拝堂などを見学できるツアー、「ルイ・ヴィトン」の製品プロトタイプのスケッチから資材選定、カッティング、製造までの過程を学ぶワークショップなどと幅広い。

パリの「ゲラン(GUERLAIN)」の店舗では、ティエリー・ワッサー(Thierry Wasser)調香師とオリヴィエ・エショードメゾン(Olivier Echaudemaison)=ディレクターが、今年190周年を迎え、1100種類もの香水を製造してきたブランドの歴史を、その秘話と共に来場者に語った。ワッサー調香師によると、香水のフォーミュラは、今日ではプロセスが定型化されて指示書に記されているが、何世代にもわたって口頭伝承のみだったという。

「ショーメ」は、パリ本社ビルにある18世紀に作られた華麗なレセプションルームが公開され、来場者は235年のブランドの歴史を学ぶと共に、ワックスとシガーの灰で作られた器具で宝石の原石をつまむ職人の技巧に見入った。

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