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「モデル並みに、いつまでも若く綺麗でいる」事にこだわると不幸になる?

  • 2018.10.16
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「美人は損をすることもある。自信満々の男に言い寄られたり、ルックスしか見てもらえなかったり」という人がいます。

もちろん、美人は損をすることもあるでしょう。ですが、一般的には、得をしていることの方が圧倒的に多いと考えられています。恋愛において大きなアドバンテージを持っているだけではなく、女性同士のヒエラルキーや、就職活動などにおいても美は大きな影響力を持っているように見えます。

そのため、多くの女性は、美しくなること、美しさを維持することに並々ならぬ情熱を燃やしています。

「若々しい美しさ」は「パワー」か?

ところで、美しさというのは、ある種の力のように見えますが、本当に美はパワーなのでしょうか?

男性をひれ伏させ、女性の頂点に君臨し、自信満々の美人は、一見パワーのある女性に見えます。しかし、若々しい美しさのパワーは、そのほかのパワー(仕事上の権力など)とは大きく異なっています。

若々しさに紐ついた美のパワーの特徴、それは、年とともに、目減りしていくという点です。刻々と失われているパワーは、「年月とともに失われていく」という点で、本当のパワーとは言えないとも考えられます。

つまり、「若く美しくいる」ことのパワーはとても儚いものなのです。

「いつまでも、若く綺麗でいること」の代償。本当に特をしているのは誰?

「若く美しくいる」ことを追求し、美容やファッションに拘ることで、より満足できる自分になることは素晴らしいことです。ですが、若さ・美しさを追求しすぎることによる代償も存在します。

若さ・美しさに拘ることの代償(1) 自信の欠如

雑誌のモデルを日々目にしている女性たちは、自分の容姿を「美しくない」と感じてしまいがちです。モデルたちが、フォトショップを駆使され、ウエストを細く、肌を均一に滑らかに加工されていると知りながらも、そういった「現実には存在しない完璧な、毛穴ひとつない女性」と比べて自分はブサイクだと思い込んでしまう女性も少なくないのです。

若さ・美しさに拘ることの代償(2) 金銭的・精神的な貧困

もっと綺麗になりたい、という気持ちから、美容やダイエット、ファッションなどにお金をつぎ込んだ経験がまったくないという女性は少数派でしょう。

ですが、行き過ぎてしまうと問題です。人間の時間は有限ですから、ルックスを整えることだけに囚われてしまったら、仕事に使える時間、社会について知るための時間が少なくなっていってしまいます。また、より美しくなりたいという気持ちから整形などの大がかりな手術をすることになった場合、多額のお金がかかります。

美しさを追求しようとするために、精神的にも経済的にも貧しくなってしまう危険性もあるのです。

若さ・美しさに拘ることの代償(3) 老いに対する恐怖

「マイナス○歳肌」「目元のシワが気になる」というCMを見て、初めて、「あ、私の肌って問題かも。シワが目立つようになってきたかも」と自覚した女性は多いでしょう。CMや広告などを見て、老いに対する恐怖が増してしまう人も少なくありません。

「自分が何ものでもないまま年齢だけを重ねてしまう」という恐怖は、誰にでもあると思いますが、「老化すると私の価値は低くなる」という恐怖がある場合は、「その恐怖をあなたが感じることで誰が得をしているのか」を一度考えてみた方がいいでしょう。

老いに対する恐怖心を煽らなければ商品が売れない企業はたくさんあります。そういった企業の戦略に乗せられて、不安になったり自信を失ったりしてしまうのは、つまらないと思いませんか?

さいごに。それでも綺麗になりたいなら

若く美しくいることに拘り続けることには様々な弊害があります。なぜなら、若さは失われ、美しさは変化していく運命にあるからです。

とはいっても、「それでも綺麗になりたい」と思う女性は多いでしょう。私自身も、「綺麗でいたい・綺麗になりたい」という気持ちは常にあります。

ただし、美の追求によって自分を不幸にしないための最低限の自衛策として、「若々しさや美しさは目減りする資産であること・老いの恐怖や美しさの基準を見せつけることで利益を得ようと考えている企業も多いこと」を自覚し、美しさを追求すると同時に、「目減りしない資産」を育てていくことが必要なのではないか、と感じています。

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